
教室用教具ジオ・マグを使って、生徒達が新しい課題を考えています。自分達で課題を作ると、シルエットの成り立ちが更に良く見えてくると思います。
シルエットを見て手元のピースを組み合わせて完成させる課題「影まね」は、単純な演算で答えを得ることができません。このような課題を「洞察問題」と言います。年齢を問わず考えることができ、解が分かると
「ああ、そうだったのか!」
という感想を持つ課題が多いです。
洞察問題を解決する能力は、算数においてとても重要です。例えば、小学5年生では、三角形や台形の面積の求め方を習います。そして、一見、不定形に見える図形の面積を求めるために、面積の求め方を知っている形に区切る時、その力を試されます。
まず基本となる情報をいくつか覚え、出題された問題を知っている情報に置き換えて考える手法は、中学、高校、大学へと続く数学を学ぶ場合にもよく出会います。しかし「洞察問題を解く力」を身につけるのは、大きくなると既知の知識や経験が邪魔をして難しいと感じます。音楽で言うところの「絶対音感」のようなものです。身につけるなら「つ」のつく年齢がお勧めです。