
「サイコロの秘密を教えるね。あのね...。」
サイコロは背中合わせの面(上面に対してなら下面)を足すと7になります。理解するためには加算の概念が必要ですが、対面の点を連続して数えることで、年長さんでも秘密を解くことができます。ある面の対の面を推理してあてるゲームでは、減算の概念を学ぶことができます。
サイコロの秘密を学んだ後、
「これは、みんなにだけ教える秘密。だから、お友達には内緒にしておこうネ!」
と言うと、小さな生徒が困った顔をして
「おかあさんにも言っちゃダメ?」
と質問されました。心がチクリと痛んだので
「自分で『この人はいい!』と思える人には教えてもいいよ。きっとビックリするだろうネ!」
と言い変えました。
他人が知らない"秘密を知る"ことは、大人の自分には得することしかないと思えました。ところが、「知っていることを信頼している人に言えない辛さ」もあることに気づかされました。
マナビオに通う、最も年下の生徒との小さなやりとりでしたが、大きなことを学んだ気がしました。