【身近な科学:目に見えないものを探す力】 | 市原市「マナビオ」のブログ

市原市「マナビオ」のブログ

マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


ロボット教室の痩せたパーツを太らせる

 先月のロボット教室のことでした。蒸気機関車型のロボットを製作している生徒達に

「蒸気機関車が動くには何が必要?」

とききました。すると生徒達は一斉に

「石炭!」

と自信満々に答えてくれました。

「よく知っているねぇ。でも、もう1つ、大事な物があるよねぇ。」

ときいても、今度は答えることができませんでした。


「蒸気機関車は蒸気の力で動くよね。蒸気を作るには火と何が必要?」

「水?」

「そう、水が必要だよね。では、蒸気機関車を動かすには大量の水が必要なはずだけど、蒸気機関車のどこにあるの?」

質問は続きます。


 "理科的に考える"とは、何かを見た時、目に見えない"欠けたもの"や"ルール"、誰かの"意図"などを探して疑問をもつところからスタートします。2つの物を見比べて違いを探すのは簡単ですが、"目に見えないものを探す"のはとても難しいことだと思います。


 マナビオの授業での小さな質問が子ども達の好奇心を刺激して、身の回りに潜む沢山の疑問に目を向けるきっかけになってくれれば、うれしく思います。


 写真はロボット教室で、痩せたパーツを加熱して太らせているところです。