【個別進度学習:捨てた食塩水に塩がない不思議】 | 市原市「マナビオ」のブログ

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マナビオは、課題に適した「考える方法」を学び「自ら考えること」を習慣に。自分の考えを「他者に分かり易く伝える力」「自分で考える」「人に伝える」「手を使う」をキーワードに、「自ら考える力・言葉にする力」を育むプログラムでお待ちしています。


捨てた食塩水に塩がない不思議

 生徒がこのような図を書きました。私は、溶かした塩をビーカーの中に塊で書く方法が気に入りませんでした。案の上、生徒は、

「これ分かる!塩の量は変わらないんだよ!」

と間違った自信を口にしていました。


 「塩の量は変わらない。」

と考えている生徒は、この図を見て水を捨てた時、上澄みだけを捨てても、疑問が湧くことはありません。


 このような勘違い(?)は、「問題を良く読む」や「落ち着いて考える」ことによって解決できるものではありません。なぜなら、どちらの方法をとっても、自分で選択した解法が正しいことを保証するものではないからです。


 図は、経験則を内包すべきでありません。マナビオ秘伝の書「算学の所作」には、そのように書かれています。