
生徒がこのような図を書きました。私は、溶かした塩をビーカーの中に塊で書く方法が気に入りませんでした。案の上、生徒は、
「これ分かる!塩の量は変わらないんだよ!」
と間違った自信を口にしていました。
「塩の量は変わらない。」
と考えている生徒は、この図を見て水を捨てた時、上澄みだけを捨てても、疑問が湧くことはありません。
このような勘違い(?)は、「問題を良く読む」や「落ち着いて考える」ことによって解決できるものではありません。なぜなら、どちらの方法をとっても、自分で選択した解法が正しいことを保証するものではないからです。
図は、経験則を内包すべきでありません。マナビオ秘伝の書「算学の所作」には、そのように書かれています。