
中受を控えた小学生には「計算効率が悪く失点するが、やり方を変えられない。」という生徒が多くいます。
ある小6が、2ヶ月前、円の面積問題でその都度3.14を掛け、結果を最後に加算して間違えました。合理的な計算方法を教えましたが、「分からない」と言って全く受け付けてくれませんでした。
同じ生徒が、昨日、同様の問題を間違えました。感ずるものがあり、2ヶ月前と同じ内容を少しだけ言葉を変えて説明すると、今回は、
「分かった!なんだ簡単!!」
と言って残りの問題を解き始めました。
物事を覚えるには適切な時期があります。その時期が、いつやって来るのか、予測は困難です。しかし、時期の到来を早めるよう、
「その方法で良いと思うか?」
と声を掛け続けることは可能です。すると、トンネルを抜ける時が突然訪れます。その時期を逃さず、合理的なやり方を教えることで、生徒は、大事な階段の1段を上ることができます。