
わくわく文庫に来た生徒が、2階教室にあるパソコン・ブースに座るなり、叫んだ言葉です。
その感情を"言葉"で表現するとどうなるでしょう。叫んだ生徒に、
「雲がどうしたの?」
ときくと
「縞々で、ズゥ~っと向こうまで」
「向こうまで?」
「続いている~」
「どう思う?」
「スゴイィ~!!」
と教えてくれました(笑)。
このようなやり取りをすると、物の捉え方がよく分かります。この生徒は、わくわく文庫で本を読み終えると、要約のための文章を自分の言葉で書いていきます。一方で、別の生徒は、物語の気になった部分を中心に再度読み返し、文章中の言葉を再構成して要約を完成させます。後者の生徒を想像すると、「うわァ!」や「スゴイ~!」などの言葉を先に発するように思います。
どちらの捉え方が正解というわけではありません。ただ、物の捉え方が異なれば、当然、"理解の仕方"も異なります。生徒との会話こそ、書かれた物では読み取れない、大切な情報の宝庫といえます。