
今回のテーマは「揚力」です。
説明に使われる「翼の上下に分かれた流れは後縁において同着する」という言説が、近年、現実と異なると指摘されています。現実は「上面の方が早い」ようです。
音速を超える飛行機が飛んでいる時代に、いまだに原理説明に不明確さが残っているのです。面白いですね。
実験の冒頭、生徒に
「"落ちる"と"飛ぶ"は、何が違う?」
と質問しています。紙飛行機を投げる時、生徒は、落ちることと飛ぶことを明確に区別していますが、言葉で説明はできません。それでも、何回か紙飛行機を飛ばすと
「フワッとした時は飛んだ。」
ことに気がつきます。そこで、
「フワッとするのが、揚力だよ」
と説明しています。
そして、最後はいじわるな質問です。
「じゃあ、気球もフワッと飛ぶから揚力があるのかな?」