アウラでは、毎週金曜日に小学生を対象とした「読書表現」という授業をおこなっています。
大人も子どもも入り混じった場で、ひとつの物語をみんなで読んでいく形の授業になっています。
その「読書表現」の場で、こんなことが起こりました・・・。
『赤いろうそくと人魚』
前回読んだところのおさらいも踏まえながら、また新しい謎をみんなで探しました。
そしたらもう出てくる出てくる・・・
「なんで人魚は人間のことをこんな良いやつやと思ってんの?」
「人間はこの世界でいちばんやさしいと「聞いている」って書いてるけど、それ誰から聞いたん?」
「「底深い海の中に棲んでいる」って書いてるけど、海が底深いの?それとも棲んでるとこが底深いの?」
「人魚が陸のほうに近づいて「きました」って書いてるけど、なんで「いきました」じゃないん?」
「この人形が見ている人間が住んでるところってどんな街?」
などなど
今ちょうど放送されているNHKの連続テレビ小説『あさが来た』の主人公のように
「なんで?」がわんさか出てきました。
『あさが来た』では、「なんで、なんではもうやめなさい!」といさめられますが
読書表現では、「なんで」は大歓迎です。
大人なら読み飛ばしてしまうところも、子どもは敏感に反応します。
得てして、そうした「なんで?」が、実は物語の本質を考える重要なヒントになるから面白い。
ただ単に物語を読んで、どこが面白かった、どこが感動した、という読み方も良いですが
ここの子どもたちのように、自分なりの謎を見つけて、その答えを自分なりに考えながら読んでいくこともまた良いと思います。
こういう読み方をすることで、その物語が自分の中で特別なものになると思います。
みなさんも一度、試してみてください。