大阪国立文楽劇場「文楽座」桐竹紋寿師
による「近松座」文楽人形指導
1月28日・29日、立待公民館にて、
桐竹紋寿師とお弟子さんである桐竹紋吉さんにより、
鯖江人形浄瑠璃「近松座」座員に対して、
4回目の近松演目の人形遣い指導が行われました
この日は、人形遣いの指導だけでなく、
かしらや舞台で使われる小物、衣装の製作に
ついても座員と一緒になって作業をしていただきました
「近松座」が指導を受けている演目は、
『傾城恋飛脚 新口村の段』。
近松の名作『冥途の飛脚』の改作で、
1773年、曽根崎新地の芝居で初演されました
大阪の飛脚問屋・忠兵衛と
新町の遊女・梅川が罪をおかして、
忠兵衛の故郷・新口村(現在の奈良県橿原市新口町)へ
逃げる物語です
江戸時代の禁じられた恋 親子の愛情
日本の叙情的な雪景色など心が打たれる場面が
目白押しです
相手を思う気持ちがありながら、それを素直に口に出すことが
はばかられる状況が文楽人形からひしひしと
伝わってきます
自分の事よりも相手のことを思う気持ちなど
江戸時代にタイムスリップして、日本人の家族愛を感じることができます。
2013年は、近松生誕360周年の記念の年
きっと、近松が描いた恋物語、あの世でしか成就できなかった
恋物語が360年の時を経て現在によみがえるものと思います
なお、文化課では、今年の秋 物語の舞台で、
忠兵衛の供養碑がある善福寺(奈良県橿原市新口町)と
梅川のお墓がある清浄寺への
バスツアーを実施する予定です
ぜひ、ご参加下さい