現在、市東部にある今北山・磯部・弁財天古墳群の発掘調査中です。
今日も真夏のような暑さの中、作業員の皆さん、本当にありがとうございます。
調査担当の職員もここ1週間で一気に日焼けしましたね。毎日、お疲れ様。
さて、考古学者と言えば、どんな人物を連想しますか?
ツタンカーメン王墓発掘のハワード・カーター
トロイ遺跡発掘のハインリッヒ・シュリーマン
「不思議発見」の吉村作治先生
サツキとメイのお父さん
(草壁タツオ、という名前らしい)
あるいは、
映画「インディ・ジョーンズ」シリーズのジョーンズ博士。
しかし、このジョーンズ博士、毎回、考古学者としては絶対してはいけない行為をしています。
分かりますか?
それは、「宝物の出土状況を記録(写真・図面)せずに、それを取り上げる」です。
つまり、考古学の手法を警察の現場検証と同じだと考えていただくとよく分かるのですが、「何が出たか」だけではなく、「どこからどのように出たか」が重要な情報なのです。
(土器の出土状況 これを写真撮影し、図面に記録するわけですな)
アーク(聖櫃)でもクリスタル・スカルでも、「宝物」がどのように出土しているかを記録することが重要なのに、ジョーンズ博士は、いきなり宝物を手に取り、バッグに入れる!!
現在の考古学では、あり得ません。
もっとも、映画の中で呑気に図面なんかとっていたら、大きな岩が転がってきて
潰されちゃうのですが。