お気づきの人はお気づきでしょうが、記事の冒頭を変えました。
ちょっと、気分転換でもと思いましてwww
ネタ切れしてたしね(・∀・)
それでは、林冲ルートでございます。
あともう少しの辛抱だ、私!!←お前かよ
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
私は“梁山泊で必要とされる者だけが映る”と言われている鏡のそばで、じっと立ち尽くしていた。
宋江「別にやめてもいいんだよ」
自分の手が、みるみる冷たくなっていくのがわかり、今すぐ逃げ出したい衝動に駆られる。
でも・・・。
(ここで逃げてもなんの解決にもならない。また、林冲の顔色をうかがって、空回りして、苦しんで・・・そんなの、もう嫌だ!)
私は氷のように冷たくなった手をぎゅっと握った。
血がめぐり、ほんの少しだけ指先に温もりが戻る。
(本人に、面と向かって本当の気持ちを聞く勇気がないのなら、せめて真実を受け止める勇気くらいは・・・)
私は大きく息を吸うと、鏡の前に一歩踏み出した。
郁里「・・・」
宋江「なるほど」
宋江さんが、鏡を見てうなずいた。
そのには、穏やかに微笑んだ宋江さんと、今にも泣きだしそうな顔をした私の姿が映っていた。
郁里「・・・映ってる」
宋江「うん、映ってるね。あなたのことを必要としている人物の思いが相当強いとみえる」
郁里「そう、なんですか?」
宋江「そうだよ。思いが強ければ強い程、あなたの姿がはっきりと映し出される。そして、その思いの主は・・・林冲だね?」
郁里「・・・そうだったらいいんですけど」
そう答えた私に、宋江さんが吹き出した。
宋江「あなたはなんて慎み深いのだろうか。いや、ここまで来たら、疑り深い、だね」
郁里「・・・すみません」
宋江「しかし、これであなたが誰かに必要とされていることは、はっきりした。たとえ、それが林冲でなくてもいいでしょう」
郁里「宋江さん?」
宋江「ここには、林冲よりもいい男がたくさんいるよ。例えば・・・そうだな・・・私なんか、どうだい」
wwwよろしくお願いします!(≧▽≦)www
宋江さんの言葉に、今度は私が吹き出した。
気付けば、さっきまでの恐怖や不安はどこかに消えていた。
これも、宋江さんの人柄のおかげなんだと思うと、改めてすごい人だと感心してしまう。
www単純www
宋江「ははは・・・もう、大丈夫だね」
郁里「はい」
宋江「ならば、今すぐ林冲のところに行って話し合ってきなさい。鏡の前に立つ勇気を持つあなたなら、きっとどんなことでも受け止められるでしょう」
郁里「はい・・・はい!ありがとうございます!」
私は膝に頭がくっつくくらい、深く、深く頭を下げた。
宋江「出陣の件は、あなたの意志を尊重しよう。そちらももう一度、よく考えてみてください」
郁里「はい」
もう一度、宋江さんに頭を下げてから、林冲の部屋に向かう。
(逃げてばかりいないで、ちゃんと林冲とぶつかろう。そして、どんな思いも、ちゃんと受け止めよう・・・)
☆特別シナリオ発生!☆
宋江さんに諭され、私は急いで林冲の部屋に向かった。
???「よう、お嬢ちゃん。そんなに慌ててどこに行くんだい?」
不意に呼ばれて足を止める。
すると、そこには李俊さんが立っていた。
郁里「今から、林冲のところに行こうと思って」
李俊「林冲んとこねぇ。んー?ん?ん?ん?」
李俊さんが、いきなり至近距離で私の顔をのぞいてきた。
郁里「な、なんですかっ、近いですよっ」
李俊「さっきのしょぼくれた顔とは打って変わって、すっきりした顔してんじゃねぇか」
郁里「しょぼくれてて、すみませんでしたっ!実は今、宋江さんのところで鏡を見せてもらって」
李俊「鏡?ああ、あのインチキ鏡か」
郁里「・・・インチキ鏡?」
李俊さんの言葉に、『?』がポンッと浮かんだ。
www昭和のマンガかwww
郁里「えと、インチキってどういうことですか?」
李俊「どうやらお嬢ちゃんも騙されたようだな。ありゃあ、ただの度胸試しの鏡だ」
郁里「度胸試し・・・」
李俊「映らなかったら間者だ、なんて言われりゃ、まず本当の間者は青くなるだろう。それを見定めるだけの、フツーの鏡なんだよ」
李俊さんの言葉に、体の力がどっと抜ける。
(・・・やられた。私だってそんな不思議な鏡があるなんて、信じられなかったよ。でも、あの雰囲気の中で、あんな風に宋江さんに言われたら・・・)
李俊「ま、誰だって信じちまうよなぁ」
ずばりと言い当てられて、私は思わず大きなため息を吐いた。
李俊「しっかし、お嬢ちゃんも相当鈍いんだな。そこまでしねぇと、林冲に・・・心底惚れられてるってわかんねぇんだからよ」
郁里「なっ!」
またもやずばりと言われて、もう言葉も出ない。
李俊「鏡なんかの前に立たなくたって、今までのことを思い返しゃあわかるだろうが」
郁里「今までのこと?」
李俊「そう、自分の胸に手を当てて、よーく林冲のことを思ってみるんだな。そうすりゃ、おのずと答えは出てくるはずだ」
wwwここまでのシナリオで、そんな内容の深い部分なんてありませんでしたけどwww
李俊さんは、私の肩をポンッと叩いて行ってしまった。
郁里「自分の胸に手を当てて、林冲のことを思う・・・」
その場で言われたとおりにしてみる。
(李俊さんの言う通りだ。こうしてちゃんと思い返せば、林冲の真摯な気持ちにすぐに気づいたはずなのに。でも、だからこそ・・・)
郁里「今度は私の気持ちをちゃんと伝える番だね・・・」
☆特別シナリオ終了☆
郁里「林冲、どこ行っちゃったんだろう・・・」
あれから林冲の姿を捜したものの、部屋にも厨房にもいなくて、私は暗い庭の中を探し続けた。
郁里「もう、明日出直した方がいいのかな」
時間が経つにつれ、さっきまでの勇気が萎んでいることに気づく。
wwwはっや!www
郁里「ううん、ダメ、今すぐ会わなきゃ」
萎えかけている自分を奮い立たせるように、私は両頬を軽くパンパンと叩いた。
(今を逃したらきっともう言えなくなる。今なら、何を言われても大丈夫。もし、私の気持ちを正直にぶつけて、それでも必要ないって言われたら仕方ない。なんとかして、元の世界に帰る方法を見つけよう。見つからなければ、迷惑にならない場所でひっそりと暮らそう)
郁里「大丈夫、覚悟はできてる」
私はひとつ大きく息を吸い、改めて林冲の姿を捜した。
すると・・・。
林冲「誰がなんと言おうと、オレは郁里を出陣させるつもりはない!」
どこからか、林冲の怒鳴るような声が聞こえてきた。
郁里「林冲?」
声を頼りに探してみると、どうやら誰かと口論しているようだった。
林冲「何ども言うけど、彼女の妖術はまだ完璧じゃないんだ。そんな状態で戦に連れて行けば、どうなるか。頭のいい呉用さんならわかるでしょう」
呉用「それを踏まえた作戦だと、こちらも何度も説明しているつもりだが」
林冲「だからそれは・・・」
(話の相手、呉用さんなんだ。それに、私のことで言い争ってる・・・)
wwwけんかをやめて~二人を止めて~わたし~のため~に争わない~で~♪www
1:誰かを呼びに行く
2:声をかける
3:様子をうかがう←
(私が出て行ったら、余計に話がこじれるかもしれない)
私はまた木の陰に身を隠し、二人の様子をうかがった。
林冲「それより、そんな大きな声で話さないでくれよ。誰かに聞かれたらやっかいだ」
wwwアンタのセリフの方に「!」がありましたがwww
呉用「・・・」
ただならぬ雰囲気に気圧され、近寄ることができない。
そんな重たい空気を、呉用さんが破った。
呉用「戴宗の報告によれば・・・彼女が術を完全に習得するには、実戦を積み重ねるほかないとのこと。それに、今回の戦では、私が万全の策を用意するつもりだ」
林冲「だろうね。多分、呉用さんはいくつもの対処法を考え、梁山泊には針一本分の隙もないはず」
呉用「その通りだ。それを理解していて、何故まだ反対する」
林冲「・・・彼女が危険だからだ」
呉用「もちろん十分な護衛をつける。前回のような不測の事態は、絶対に起こらない」
林冲「違うんだ・・・」
一向に聞き入れない林冲に対して、呉用さんに苛立ちの色が浮かんだ。
www私もイライラしてますwww
呉用「林冲、そんなに私が・・・自分の仲間が信じられないのか?
林冲「だから、違うんだって言ってるだろ!」
林冲が声を荒げた。
その声に、呉用さんが表情を曇らせる。
呉用「ならば、何が気に入らない。君が恐れていることを、全て私に言ってみろ」
林冲「とぼけないでよ、呉用さん」
呉用「何?」
林冲「オレが恐れているのは、郁里を出陣させることじゃない。郁里が使う術、そのものだ・・・」
林冲が、睨みつけるような目で呉用さんを見つめた。
その言葉に、一瞬、呉用さんが眉をひそめる。
(術、そのものを恐れているって、どういうこと・・・?呉用さんは、それがどういうことか、わかっているの?)
林冲の言葉の意味が理解できず、私はただ二人の様子をじっと見つめるしかなかった。
林冲「呉用さんはわかっているんだろう?郁里が妖術を使うと・・・いや、使い果たすとどうなってしまうのか」
呉用「・・・・・・」
林冲「あの時、郁里が李逵を妖術で助けた後。呉用さんも彼女の異変を目の当たりにしたよね。そして、すぐに気づいたはずだよ」
(私の体に異変?確かあの時は気を失って、気付いた時には梁山泊の自分の部屋に寝かされていた。あの時、いったい私の体に何が起こっていたの?)
林冲「郁里が李逵を助けた後、彼女の身体はどうなってた?」
呉用「・・・体の一部が・・・足が、消えかけていた」
呉用さんの言葉に、耳を疑った。
呉用「だからと言って、それはあくまでも私の推測にすぎない。決めつけるには、情報が少なすぎる」
林冲「ふうん、呉用さんは、どんな推測をしたの?」
wwwコイツ、ほんっとうっぜぇな~www
呉用「!?」
林冲「珍しいね。呉用さんがうっかり本音を漏らしちゃうだなんてさ。本当は、自分の考えに確信をもっているんでしょ・・・?そして、それを隠すことに、罪悪感を持ってる」
意地悪そうに見つめる林冲に、呉用さんが目を細めて笑った。
呉用「罪悪感などない。私の考えを言えば、君が反対するだろうと思っただけだ。まあ、気付いていたのなら、余計な気遣いだったがな」
林冲「・・・・・・」
呉用「君も彼女の妖術について気が付いたことがあるのなら、ぜひとも答え合わせをしたい。まずは、君の見解を教えてくれないか」
林冲「いいよ。呉用さんの考えと違うところがあったら、いつでも指摘してよ」
そう言って、林冲は話を続けた。
林冲「そもそも妖術は膨大な体力を使う。戴宗たちが平気なのは、普段から稽古をして体を作っているからだ」
呉用「その通りだな」
林冲「だから、郁里のように、体力もなく戦の経験もないような女の子が、自分の許容量以上の妖術を使ったら・・・」
郁里「・・・」
息をのみ、林冲の言葉を待つ。
林冲「妖術を使い果たした郁里の体は、全て消えてなくなる。つまり・・・死ぬ」
林冲の言葉に全身の力が抜け、私はその場に座り込んでしまった。
(確かに、戴宗さんは“妖術は体力だ”って言ってた。不用意に妖術を使って、酷い倦怠感に襲われたこともある。でも、だからと言って死ぬなんて・・・)
呉用「その根拠は?」
動揺している私とは対照的に、呉用さんが冷静に聞いた。
林冲「あの時、呉用さんから郁里を預かったオレは、体が消えかけていた郁里を、安全な場所へ移して・・・何度か水を飲ませているうちに、消えかけていた郁里の体は元に戻ったんだ。これがオレの実体験からの、根拠」
呉用「君の見解はおおよそ私と同じだな」
林冲「だろうね。でもオレはもう一つの可能性も考えてるんだ」
呉用「もう一つの可能性・・・?」
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林冲にも全く感情移入できてないので、単なる幼稚園児なみの駄々っ子にしか見えませんwww
ていうか、いまさらだけど、林冲がヒロインちゃんに魅かれていく部分が薄すぎて、ちっとも萌えないわ(´Д`)