【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第十章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

大好きゲームのプレイ日記です。

モ○ゲーなどのソーシャルや、月額登録アプリなど、節操無しで乙女ゲームを食い散らかしてます。

攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

さて、クライマックスに向けてノロノロ運転中の林冲レポです。


私のレポが先か、配信停止が先か・・・


では、ネタバレで。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




晁蓋さんの仇討が決まり、大広間に集まったみんなが盛り上がっていた。

その空気を切り裂くような声で、誰かが発言した。



林冲「異議あり!!!」



ひとりだけ、明らかにみんなとは違う雰囲気を漂わせる林冲は、手をまっすぐ上に伸ばしたまま、ゆっくりと宋江さんの前に歩いていく。



宋江「なにかね?林冲」

林冲「確かに彼女は妖術が使えます。しかし、その術はまだまだ未熟。以前のように、また隊を乱すことは明白です」

宋江「・・・とのことだが、どうだね?戴宗」



宋江さんに言われて、戴宗さんが前に出る。



戴宗「確かに未熟であることは否めん。ただ、それを差し引いても、余りあるほどの戦力だ」


www過大評価だねwww


林冲「なにを基準にそんな・・・」

戴宗「基準はオレの目だ。オレはずっとあいつの能力を見て来た。お前に、奴のことを相談された時からな」

林冲「・・・・・・」

呉用「万が一、彼女の術が発動しない場合の策も考えている。私は同じ間違いはしない」

宋江「とのことだが、どうだね?林冲」



みんなの視線が一斉に林冲に向けられた。



林冲「オレには・・・梁山泊の星の一人だという誇りがある。晁蓋さんには義理がある。忠義も、大義もある。だからっ!何の関係もない人間に、この神聖な戦を汚されたくない」

郁里「何の関係もない・・・人間?」



思ってもいなかった言葉が、鋭い刃物になって私の胸に突き刺さった。



郁里「そんなっ、私はもう、みんなの・・・」

林冲「妖術が使えるようになったからって、いい気にならないでよ」

郁里「林・・・冲」

林冲「正直、足手まといなんだ」



林冲はうんざりしたようなため息をついてから、呆然とする私に冷たい視線を向けた。

それは、今まで一度も向けられたことのない・・・敵意むき出しの視線。



林冲「晁蓋さんの仇討という、最も大事な戦だというのに、キミのお守りはごめんなんだよ」



林冲の言葉に、私の頭の中が真っ白になる。



(少しはみんなの仲間になれたと思ってたのに・・・妖術が使えるようになれば、林冲の役に立てると思ってたのに・・・)


郁里「私の勘違い、だったの?」



あまりのショックに、私は愕然としたまま、ただ立ち尽くすしかなかった。



宋江「そう言えば、あなたの意志を聞いてなかったね。郁里さん、あなたはどう考えているのかな」

郁里「わ、私は・・・」


(林冲に足手まといと言われてしまった今、軽々しく、みんなの役に立ちたい、なんて言えない・・・)


戴宗「行きてえんだよな、子猫ちゃんは」



答えに迷っている私の肩を、戴宗さんがぽん、と叩いた。


wwwヒロインちゃんに感情移入できないから、ちっとも気持ちが伝わってこねぇわwww



戴宗「確かにこいつは晁蓋さんのことは知らねぇ。ここにきて間もない新参者だ。しかし、梁山泊の力になりてぇって気持ちは、誰よりも強い」


www誰よりも、は大げさwww


郁里「・・・」

戴宗「オレらが晁蓋さんの為に戦うのと、子猫ちゃんがそんなオレらの為に戦うのと、いったい何が違うって言うんだ?え?林冲サンよ」

林冲「・・・・・・」


www負けwww


戴宗「答えられねぇお前に、反対する権利はねぇ。ってことで、どうですかい?お頭」

宋江「・・・うん」



戴宗さんの言葉にひとつ間をおいてから、宋江さんがゆっくりと口を開く。



宋江「みなの意見はよくわかった。まあ、彼女については、今一度、呉用と話し合ってみることにするよ。ただ・・・」



宋江さんが穏やかな目で、私と林冲を交互に見つめた。



宋江「私は、郁里さんに期待をしている。それは、分かって欲しい」

郁里「宋江さん・・・」

林冲「・・・・・・」

宋江「では、みんな、ご苦労だったね。各々、出陣に向けて準備にかかっておくれ」


wwwおくれwww



宋江さんが締めくくると、みんなが広間から出て行く。

それと同時に、私は林冲に駆け寄った。



郁里「林冲っ!」

林冲「・・・」



林冲の険しい表情に、思わず足を止めた。

そして、話しかけることもできず、ただ見つめる。



林冲「だから・・・妖術には深くかかわるなって、あれほど言ったんだ・・・」



林冲は、そう吐き捨てるように言うと、踵を返して大広間から出て行った。

私を否定する林冲の姿が次々と浮かんでは、涙で消えていく。



(何をいい気になってたんだろう。少しぐらい妖術が使えるようになったからって・・・私なんか・・・)


郁里「いくら頑張ったって、なんの役にも立たない・・・」


(´Д`)



目から溢れた涙が、ぼたぼたと床を濡らし、私はがっくりと膝から崩れた。



郁里「うっ・・・うっ・・・」

???「郁里さん」



うなだれる私の肩を、誰かがそっと叩いた。

顔を上げると、宋江さんが優しい微笑で私を見つめていた。



郁里「宋江・・・さん」

宋江「ああ、ああ、そんな顔をしないで。せっかくの可愛い顔が台無しだよ」

郁里「・・・・・・」



優しい言葉に返す余裕は、今の私にはない。



宋江「・・・では仕方がないね。まずは思い切り泣きなさい。余計なものをすべて吐き出せば、本当に必要なものが見えるはずだよ」



宋江さんの手が優しく私を抱き寄せた。

そして私は、その優しい腕の中で、ただただ声を上げて泣いた。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




宋江「もう落ち着いたね。今、お茶を持ってこさせるから」



宋江さんは、私を椅子に座らせると、遣いの人にお茶を頼んだ。

そして、改めて、私の前に座る。



宋江「いやぁ、あなたを泣かせることになってしまったね。申し訳ない」

郁里「そんなっ、宋江さんが謝ることじゃありません。私が悪いんです。私が調子に乗って、みんなに・・・林冲に迷惑をかけたから」

宋江「いいや、あの時、あなたは自ら“出陣したい”なんて一言も言わなかった。さも、あなたの意志であるかのように、私たちが仕向けただけで」

郁里「・・・」

宋江「でも、いくらこちらが仕掛けた話とはいえ、どうしてあなたは、私が意志を尋ねたときに・・・何も答えなかったんだい?」

郁里「それは・・・」



1:わかりません

2:林冲が反対してたから

3:林冲が心配してたから



郁里「林冲が、心配してくれてたから」

宋江「あなたはそうやって、いつも人の事ばかりを気遣う・・・優しい人だね。しかし・・・あなたは、自分に正直になることによって傷つくのを避けている。違うかな?」

郁里「・・・」

宋江「以前、私はあなたに言ったはずですよ。必要とされたければ、自分から求めなさいと。正直に求めなければ、相手が気持ちを返してくれるわけが・・・」

郁里「だから必死になって、妖術を習得しようとしたんじゃないですかっ!」


www逆ギレかよwww


宋江「・・・」

郁里「あの時、宋江さんはこうも言ったはずです。“本気で求めれば、やることが見えてくる”って。だから、だから私は、妖術を使えるようになるために頑張ったんです。林冲の役に立てるような存在になれば、きっと林冲は私を必要としてくれると思って。でも・・・」


wwwそんなに頑張ってた?林冲に嫉妬されて、戴宗から逃げたんじゃなかったっけwww



機関銃のように自分の気持ちを吐き出し、息を吸ったところで、また私の目から涙があふれた。


wwwイライラするんですがwww



郁里「私の思いは届かなかった。私は・・・林冲にとって、必要な存在にはなれなかった」

宋江「・・・」

郁里「ひどい、宋江さん。話が・・・違う」


( ゚Д゚)うぜぇ!!!



八つ当たりのようなセリフを吐いた自分が、どうしようもなく嫌になって、宋江さんの顔すらまともに見られなくなった私は、両手で自分の顔を覆った。



宋江「なるほど、では、ひとつ試してみましょうか」



思わず顔を上げた私に、宋江さんがにっこりと微笑む。



宋江「林冲が、本当にあなたを必要としていないのかどうかを、ですよ」



何かを試す、と言った宋江さんは、私を壁際に促した。

そして、大きな布がかけてある何かのそばに立たせる。



郁里「これは?」

宋江「これはね、梁山泊に長年伝わる鏡なんだよ」



宋江さんが布を取ると、豪華な装飾がほどこされた姿見が現れた。



郁里「・・・きれい」

宋江「うん、でもこの鏡は、ただ美しいだけじゃない。不思議な力を持っていてね。古くから、我ら梁山泊はこの鏡で、同志を判別しているんだ」



宋江さんの言葉の意味がわからず、その顔をじっと見つめる。



宋江「もっと早くに試せばよかったのかもしれない。でも、なにしろあなたには連星があったし、妖術も使えたから、必要ない思ってね。さあ・・・この鏡の前に立ってみなさい」

郁里「立つと、どうなるんですか?」

宋江「鏡にその姿が映れば、我らが求めている人物である証拠。映らなければ、必要とされない者、つまり間者、となる」

郁里「もし、私の姿が映らなければどうなるんですか?」


www死、あるのみwww←違


宋江「まあ、普通だったら・・・とりあえず地下牢に入れて、尋問することになるだろうね」


wwwサラッと怖いこと言うwww


郁里「そ、そんな・・・」

宋江「そんなに心配しなくてもいいよ。もし映らなくても、私はあなたを気に入っているからね。見なかったことにしてあげる」



宋江さんが片目をつぶってウィンクをした。

やけに軽い態度が、逆に私の気持ちを重くする。



郁里「でも、いくら宋江さんが見逃してくれたとしても、私の姿が映らなかったら・・・」



そこまで言って、ごくりと息を飲んだ。



郁里「私は、この梁山泊で・・・林冲に必要とされていない、ということですよね」

宋江「・・・どうする?前に立ってみるかい?それとも・・・」




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




本当に頑張っている人は、自分で「頑張った」とは言わないんだよね~


ていうか、林冲とイチャイチャして戴宗の稽古サボったイメージが強すぎて、少しも頑張った感が伝わってこないのですが、どうしたらwww