さて、クライマックスに向けてノロノロ運転中の林冲レポです。
私のレポが先か、配信停止が先か・・・
では、ネタバレで。
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晁蓋さんの仇討が決まり、大広間に集まったみんなが盛り上がっていた。
その空気を切り裂くような声で、誰かが発言した。
林冲「異議あり!!!」
ひとりだけ、明らかにみんなとは違う雰囲気を漂わせる林冲は、手をまっすぐ上に伸ばしたまま、ゆっくりと宋江さんの前に歩いていく。
宋江「なにかね?林冲」
林冲「確かに彼女は妖術が使えます。しかし、その術はまだまだ未熟。以前のように、また隊を乱すことは明白です」
宋江「・・・とのことだが、どうだね?戴宗」
宋江さんに言われて、戴宗さんが前に出る。
戴宗「確かに未熟であることは否めん。ただ、それを差し引いても、余りあるほどの戦力だ」
www過大評価だねwww
林冲「なにを基準にそんな・・・」
戴宗「基準はオレの目だ。オレはずっとあいつの能力を見て来た。お前に、奴のことを相談された時からな」
林冲「・・・・・・」
呉用「万が一、彼女の術が発動しない場合の策も考えている。私は同じ間違いはしない」
宋江「とのことだが、どうだね?林冲」
みんなの視線が一斉に林冲に向けられた。
林冲「オレには・・・梁山泊の星の一人だという誇りがある。晁蓋さんには義理がある。忠義も、大義もある。だからっ!何の関係もない人間に、この神聖な戦を汚されたくない」
郁里「何の関係もない・・・人間?」
思ってもいなかった言葉が、鋭い刃物になって私の胸に突き刺さった。
郁里「そんなっ、私はもう、みんなの・・・」
林冲「妖術が使えるようになったからって、いい気にならないでよ」
郁里「林・・・冲」
林冲「正直、足手まといなんだ」
林冲はうんざりしたようなため息をついてから、呆然とする私に冷たい視線を向けた。
それは、今まで一度も向けられたことのない・・・敵意むき出しの視線。
林冲「晁蓋さんの仇討という、最も大事な戦だというのに、キミのお守りはごめんなんだよ」
林冲の言葉に、私の頭の中が真っ白になる。
(少しはみんなの仲間になれたと思ってたのに・・・妖術が使えるようになれば、林冲の役に立てると思ってたのに・・・)
郁里「私の勘違い、だったの?」
あまりのショックに、私は愕然としたまま、ただ立ち尽くすしかなかった。
宋江「そう言えば、あなたの意志を聞いてなかったね。郁里さん、あなたはどう考えているのかな」
郁里「わ、私は・・・」
(林冲に足手まといと言われてしまった今、軽々しく、みんなの役に立ちたい、なんて言えない・・・)
戴宗「行きてえんだよな、子猫ちゃんは」
答えに迷っている私の肩を、戴宗さんがぽん、と叩いた。
wwwヒロインちゃんに感情移入できないから、ちっとも気持ちが伝わってこねぇわwww
戴宗「確かにこいつは晁蓋さんのことは知らねぇ。ここにきて間もない新参者だ。しかし、梁山泊の力になりてぇって気持ちは、誰よりも強い」
www誰よりも、は大げさwww
郁里「・・・」
戴宗「オレらが晁蓋さんの為に戦うのと、子猫ちゃんがそんなオレらの為に戦うのと、いったい何が違うって言うんだ?え?林冲サンよ」
林冲「・・・・・・」
www負けwww
戴宗「答えられねぇお前に、反対する権利はねぇ。ってことで、どうですかい?お頭」
宋江「・・・うん」
戴宗さんの言葉にひとつ間をおいてから、宋江さんがゆっくりと口を開く。
宋江「みなの意見はよくわかった。まあ、彼女については、今一度、呉用と話し合ってみることにするよ。ただ・・・」
宋江さんが穏やかな目で、私と林冲を交互に見つめた。
宋江「私は、郁里さんに期待をしている。それは、分かって欲しい」
郁里「宋江さん・・・」
林冲「・・・・・・」
宋江「では、みんな、ご苦労だったね。各々、出陣に向けて準備にかかっておくれ」
wwwおくれwww
宋江さんが締めくくると、みんなが広間から出て行く。
それと同時に、私は林冲に駆け寄った。
郁里「林冲っ!」
林冲「・・・」
林冲の険しい表情に、思わず足を止めた。
そして、話しかけることもできず、ただ見つめる。
林冲「だから・・・妖術には深くかかわるなって、あれほど言ったんだ・・・」
林冲は、そう吐き捨てるように言うと、踵を返して大広間から出て行った。
私を否定する林冲の姿が次々と浮かんでは、涙で消えていく。
(何をいい気になってたんだろう。少しぐらい妖術が使えるようになったからって・・・私なんか・・・)
郁里「いくら頑張ったって、なんの役にも立たない・・・」
(´Д`)
目から溢れた涙が、ぼたぼたと床を濡らし、私はがっくりと膝から崩れた。
郁里「うっ・・・うっ・・・」
???「郁里さん」
うなだれる私の肩を、誰かがそっと叩いた。
顔を上げると、宋江さんが優しい微笑で私を見つめていた。
郁里「宋江・・・さん」
宋江「ああ、ああ、そんな顔をしないで。せっかくの可愛い顔が台無しだよ」
郁里「・・・・・・」
優しい言葉に返す余裕は、今の私にはない。
宋江「・・・では仕方がないね。まずは思い切り泣きなさい。余計なものをすべて吐き出せば、本当に必要なものが見えるはずだよ」
宋江さんの手が優しく私を抱き寄せた。
そして私は、その優しい腕の中で、ただただ声を上げて泣いた。
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宋江「もう落ち着いたね。今、お茶を持ってこさせるから」
宋江さんは、私を椅子に座らせると、遣いの人にお茶を頼んだ。
そして、改めて、私の前に座る。
宋江「いやぁ、あなたを泣かせることになってしまったね。申し訳ない」
郁里「そんなっ、宋江さんが謝ることじゃありません。私が悪いんです。私が調子に乗って、みんなに・・・林冲に迷惑をかけたから」
宋江「いいや、あの時、あなたは自ら“出陣したい”なんて一言も言わなかった。さも、あなたの意志であるかのように、私たちが仕向けただけで」
郁里「・・・」
宋江「でも、いくらこちらが仕掛けた話とはいえ、どうしてあなたは、私が意志を尋ねたときに・・・何も答えなかったんだい?」
郁里「それは・・・」
1:わかりません
2:林冲が反対してたから
3:林冲が心配してたから
郁里「林冲が、心配してくれてたから」
宋江「あなたはそうやって、いつも人の事ばかりを気遣う・・・優しい人だね。しかし・・・あなたは、自分に正直になることによって傷つくのを避けている。違うかな?」
郁里「・・・」
宋江「以前、私はあなたに言ったはずですよ。必要とされたければ、自分から求めなさいと。正直に求めなければ、相手が気持ちを返してくれるわけが・・・」
郁里「だから必死になって、妖術を習得しようとしたんじゃないですかっ!」
www逆ギレかよwww
宋江「・・・」
郁里「あの時、宋江さんはこうも言ったはずです。“本気で求めれば、やることが見えてくる”って。だから、だから私は、妖術を使えるようになるために頑張ったんです。林冲の役に立てるような存在になれば、きっと林冲は私を必要としてくれると思って。でも・・・」
wwwそんなに頑張ってた?林冲に嫉妬されて、戴宗から逃げたんじゃなかったっけwww
機関銃のように自分の気持ちを吐き出し、息を吸ったところで、また私の目から涙があふれた。
wwwイライラするんですがwww
郁里「私の思いは届かなかった。私は・・・林冲にとって、必要な存在にはなれなかった」
宋江「・・・」
郁里「ひどい、宋江さん。話が・・・違う」
( ゚Д゚)うぜぇ!!!
八つ当たりのようなセリフを吐いた自分が、どうしようもなく嫌になって、宋江さんの顔すらまともに見られなくなった私は、両手で自分の顔を覆った。
宋江「なるほど、では、ひとつ試してみましょうか」
思わず顔を上げた私に、宋江さんがにっこりと微笑む。
宋江「林冲が、本当にあなたを必要としていないのかどうかを、ですよ」
何かを試す、と言った宋江さんは、私を壁際に促した。
そして、大きな布がかけてある何かのそばに立たせる。
郁里「これは?」
宋江「これはね、梁山泊に長年伝わる鏡なんだよ」
宋江さんが布を取ると、豪華な装飾がほどこされた姿見が現れた。
郁里「・・・きれい」
宋江「うん、でもこの鏡は、ただ美しいだけじゃない。不思議な力を持っていてね。古くから、我ら梁山泊はこの鏡で、同志を判別しているんだ」
宋江さんの言葉の意味がわからず、その顔をじっと見つめる。
宋江「もっと早くに試せばよかったのかもしれない。でも、なにしろあなたには連星があったし、妖術も使えたから、必要ない思ってね。さあ・・・この鏡の前に立ってみなさい」
郁里「立つと、どうなるんですか?」
宋江「鏡にその姿が映れば、我らが求めている人物である証拠。映らなければ、必要とされない者、つまり間者、となる」
郁里「もし、私の姿が映らなければどうなるんですか?」
www死、あるのみwww←違
宋江「まあ、普通だったら・・・とりあえず地下牢に入れて、尋問することになるだろうね」
wwwサラッと怖いこと言うwww
郁里「そ、そんな・・・」
宋江「そんなに心配しなくてもいいよ。もし映らなくても、私はあなたを気に入っているからね。見なかったことにしてあげる」
宋江さんが片目をつぶってウィンクをした。
やけに軽い態度が、逆に私の気持ちを重くする。
郁里「でも、いくら宋江さんが見逃してくれたとしても、私の姿が映らなかったら・・・」
そこまで言って、ごくりと息を飲んだ。
郁里「私は、この梁山泊で・・・林冲に必要とされていない、ということですよね」
宋江「・・・どうする?前に立ってみるかい?それとも・・・」
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本当に頑張っている人は、自分で「頑張った」とは言わないんだよね~
ていうか、林冲とイチャイチャして戴宗の稽古サボったイメージが強すぎて、少しも頑張った感が伝わってこないのですが、どうしたらwww