【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第十章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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さて、ぼちぼち更新しております、林冲ルートです。


いつこれが公開されるかわかりませんが、テーマ別から一気に読んだほうがいいかもしれません笑


では、ネタバレです。




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戴宗さんの攻撃スピードが上がり、林冲を襲う。

一方さっきまで余裕だった林冲は、いまひとつ精彩に欠ける。



(やっぱり、もう疲れてるんだ。このままじゃ、林冲がやられちゃう・・・)



1:応援する←

2:黙って見守る

3:助けを求める



私は声の限りに、林冲の名前を呼んだ。



郁里「林冲ーーっ!」


www無粋なやつwww


戴宗「子猫ちゃんが応援してる前で、無様な姿を見せるわけにはいかねぇな」

林冲「もちろん、そんな気はさらさらないよ」



そう言って、林冲は勇ましく矛を構え直した。

その時、胸の印がじんわりと熱を帯びた。



(そうだ・・・今の私なら、もしかして林冲を救えるかもしれない。自分の意思で!)



私は息をのむと、そっと印に触れてみた。

すでにそこは、焼けるように熱くなっている。



(今までみたいな動悸や、嫌な感じはないのに、印だけがやけに熱い。よし・・・落ち着いて、頭をからっぽにして、胸の印に意識を集中して)



意識を集中したまま、じっと林冲を見つめる。



戴宗「おらおら、どうしたっ!」



まるで猫が弱ったネズミをいたぶるように、戴宗さんが林冲を攻撃する。


www私、猫飼ってますが、そんな場面に遭遇したことがありませんwww



(私が、絶対に林冲を守ってみせる・・・)


戴宗「これで終わりだ、林冲!」



不意に林冲の動きが止まり、その隙を見逃さない戴宗さんが、大きくその腕を振りかぶった。



(林冲っっ!!!)



私の胸から放たれた大きな光が、戴宗さんの体を跳ね飛ばした。

野次馬がどよっとざわめく。



郁里「でき・・・た?」



術は自分の意思で発動しただけでなく、しっかりと戴宗さんだけを跳ね飛ばした。

頭の芯はクラクラするような気がするけど、気絶するほどでもない。



郁里「林冲!私、出来たよ!」



半ば拍手、半ばブーイングの中を、私は林冲に駆け寄って思わず抱き付いた。



郁里「・・・林冲?」

林冲「郁里・・・」



見上げた林冲の顔に、喜んでいる様子はなく、ただ険しい顔で私を見つめていた。



(せっかく妖術を習得したのに、どうして林冲は喜んでくれないの?)



林冲の険しい顔をじっと見つめる。

すると、林冲は表情を曇らせたまま、私の体をそっと離した。



林冲「疲れたから、先に休ませてもらうね」

郁里「・・・うん」



突き放すような物言いに、それ以上、私は何も言えず。

その場から立ち去る林冲の背中を、ただ見つめることしかできなかった。




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【呉用から見た景色】




宋江「なにやら外が騒がしいね」



宋江様が外を気にかけて言った。



呉用「そのようですね。林冲や郁里が、つまらぬもめごとを起こしているのでなければいいのですが」


www手遅れwww


戴宗「そりゃあ、心配かけて悪かったなぁ、軍師さんよ!」



高圧的な大声が広間に響き、戴宗が姿を現した。



呉用「とてもじゃないが、悪かったと思っているような態度には見えないがな。なるほど、騒ぎの元は君だったか」

戴宗「そう言いなさんなって。いい知らせを持ってきたんだぜ」

呉用「いい知らせ?」

戴宗「ああ・・・子猫ちゃんが妖術を習得した」

宋江「ほう、それはいい知らせだね」



宋江様が目を細めてうなずいた。



呉用「宋江様、喜ぶのはまだ早いですよ。それで戴宗、その習得の状態は?すぐに実戦で使えるのか?」

戴宗「ま、五分五分ってとこかな」

呉用「微妙だな」

戴宗「仕方ねえだろ?今さっき、初めてまともに使えたんだ。そもそも妖術の使い方なんて、実戦で磨いていくもんだ」

呉用「なるほど、一理あるな」

戴宗「ただ、実戦で使うには面倒な問題がひとつある」

呉用「なんだ、言ってみろ」

戴宗「随分と過保護な保護者がいてなぁ。そいつが、子猫ちゃんを離したがらない」

呉用「・・・林冲のことか」

戴宗「奴を説得するのは至難の業だぜ?なんせ、あいつは梁山泊イチ実直で頑固な奴だからな」

宋江「確かに、彼のまじめさと頑固さは、呉用に匹敵するものがあるね」

呉用「・・・それは褒めておられるのですか?」

宋江「もちろんだよ。私はそんなあなたを心から信頼しているんだからね」

呉用「・・・ありがとうございます」


wwwテレ顔、カワユス(´艸`*)www



宋江様の言葉に、複雑な気持ちで頭を下げた。



戴宗「それで、どうするんだい?」

呉用「そうだな・・・」

宋江「呉用」



穏やかに話していた、宋江様の声色が変わった。

先ほどよりも少し低く、鋭く、厳かな声に、姿勢を正してから答える。



呉用「はい」

宋江「準備はできているかね?」

呉用「はい。どんな状況にも対応できるような策を整えております」

宋江「そうか・・・」



宋江様が、大きく息を吸われた。

そして、何かを見据えたように、遠くをじっと見つめる。



宋江「機が訪れたようだよ。皆を集めてくれるかな」



“機が訪れた”



それはつまり、晁蓋様の仇討の時がきたことを表していた。



(宋江様の命、そして晁蓋様の仇討となれば、林冲も反対はできまい。彼女の力がどれほどの物なのか、お手並み拝見といこうか・・・)




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戴宗さんとの決闘のあと、いくら捜しても林冲の姿は見つからず、私はひとり、自分の部屋で過ごしていた。



郁里「林冲、どこに行ったんだろ?」


(私が、決闘を邪魔したから怒ってるのかな?ううん、そんなことぐらいで怒るような人じゃない。だったら、どうして・・・?)



≪妖術のことは、もういいから≫



不意にいつかの言葉が蘇る。



(もしかして、私が妖術を使うのをよく思っていないの?)



確かにそんな気はしていた。

でも、それはただ、私のことを気遣っているだけで、本当の自分の気持ちを抑えているんだと、そう思っていた。



(でもどうして?私が力を上手く使えれば、誰も傷つかずに済む。林冲だって、それを望んでいるんじゃないの?)



大きなため息が零れたその時・・・。



戴宗「子猫ちゃんはいるかい?」



意外な声がして、私が返事をする前に扉が開く。



郁里「戴宗さん、まだ返事してませんよ!レディーの部屋に勝手に入るなんて」

戴宗「れでぃーって何だ・・・?ま、今は細かいことをとやかく言うな、緊急招集だ」

郁里「緊急招集?」

戴宗「大将・・・つまり、晁蓋さんの仇討の日取りが決まった。お前も来い」

郁里「・・・私も、ですか?」

戴宗「ああ、宋江さん直々のご指名だ」



戴宗さんの言葉と、表情からその意味を理解する。



(つまり、これは、出陣命令・・・?)




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戴宗さんについて大広間に入ると、すでにそこにはたくさんの人たちが集まっていた。



(呉用さんに、李俊さん、みんな勢ぞろいだな。それにしても、林冲はどこだろう・・・?)



林冲の姿を捜していると、前方から、人をかき分けてくる彼の姿が見えた。



郁里「林冲!」

林冲「郁里っ、なんでキミがここに?」

戴宗「オレ達の仲間だ、別に来ててもおかしくねえだろ?それに、宋江さんが直々に子猫ちゃんを呼んだんだ。文句あるか?」

林冲「・・・」



私より早く、戴宗さんが答えた。

その有無を言わせぬ物言いに、林冲が唇をかむ。



呉用「静粛に。宋江様のおなりだ」



呉用さんの声で、みんなに緊張が走った。

重苦しい空気の中、全員が整列し、宋江さんに注目する。



宋江「やあ、みんな忙しいところ、呼び立てて悪かったね」



宋江さんが現れて、いつもの温和な顔で話し始める。

でも、その表情は、次第に緊張を増していった。



宋江「晁蓋殿が曾家に殺された後、我が梁山泊は悲しみと怒りに耐え、粛々と仇討の機を探ってきた・・・そして今!」



宋江さんの声が張りあがり、その場にいた全員が息をのみ、次の言葉を待つ。



宋江「機は熟した。今こそ、晁蓋殿の無念を晴らす時。皆の者、我らの力を思う存分、曾家に見せつけてやろう。仇を!」



宋江さんが言い終わると同時に、大広間に歓声が響いた。

これだけで、みんながどれほどこの日を待っていたのか、晁蓋さんがどれほどみんなから慕われていたのかが分かる。



(林冲だって、この日をどんなに待ち望んでいたか)



そう思い、林冲を見てみる。

すると、林冲は予想外の表情をしていた。



林冲「・・・」



みんなのように喜んでいるどころか、険しい顔でじっと宋江さんを見つめている。



(あれほど、晁蓋さんの仇討をしたがっていたのに、どうして?)


www単なる色ボケwww



本人に確かめたくても、熱狂してるみんなに囲まれ、林冲に近づくこともままならない。

そんな中、宋江さんが話を続けた。



宋江「諸君も知っての通り、晁蓋殿は、死の間際、我らが仇、史文恭を倒した者を次の頭領に、との遺言を残している。もちろん、私も晁蓋殿の意思は尊重するつもりだ」

李逵「ってことは、もし、姉ちゃんが史文恭を倒したら、姉ちゃんが頭領ってことかい?」


(え?私?)



突然、自分のことを言われて驚いた私は、慌てて宋江さんを見た。



呉用「もちろんだ。史文恭を討ち倒すのは、並大抵のことではない。つまり、奴を倒すということは、それだけの才と力を持つことの証でもあるのだ」

宋江「左様。それに、女性の頭領というのも、なかなかだと思うよ。そうは思わないかい」

郁里「え・・・いや、そんな・・・」



あまりにも唐突な話に、ついていくことができず、私はただ口をパクパクとさせることしかできない。

その時・・・。



???「異議あり!!!」



人だかりの中から誰かの手が伸びたかと思うと、凛とした鋭い声が広間に響いた。




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胸から光が出るとか・・・なんか、想像したらマヌケで・・・


それに、あの程度で「習得」とまで言うのはどうかとwww