とうとう十一章まで来ましたよ、奥さん!!←誰
もう二度と、好きでもない(どちらかというと嫌い)なキャラのレポなんてやらないっ!
そう言えば、ブログ始めた当初は、辛口のコメがある場合は注意書きとかしてたけど・・・
最近は、容赦なく毒舌吐きまくってるなぁ・・・私(・∀・)
今更だけど、林冲推しの方、いつもヒドイことばかり書いてゴメンナサイ。
でも、今日もきっと毒舌だと思うの・・・
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私の妖術について話している林冲と呉用さんを前に、私は姿を現すこともできず、ただ、木の陰に身を隠し、二人の会話をじっと聞いていた。
www要するに、盗み聞きねwww
(私が妖術を使い果たしたら・・・どうなるの?)
林冲「郁里は・・・元の世界に戻れるんじゃないかと思う」
呉用「元の?どこだ、それは」
林冲「それはオレにはわかんないよ。ただ、梁山泊に来る前の郁里が、こことはまるで違う世界に住んでいたのは確かだよ。だから、ここでの力が尽きたら、元の場所へと戻る」
呉用「なるほど、考えられないことではない」
私は林冲の言葉を愕然としながら聞いていた。
(ここでの力が尽きたら戻る・・・つまりそれって、妖術が使えなくなって、役に立たなくなったら・・・)
郁里「この世界に私は必要なくなるってこと?」
その言葉を口にした途端、なんだか・・・自分の体が消えて行ってしまうような感覚に襲われ、慌てて自分の体を抱きしめた。
(だから林冲は、妖術には深くかかわるなって言ったの?)
自分を見失わないように、ぎゅっと強く抱きしめながら、二人の様子をうかがう。
呉用「つまり君は、郁里がわが軍に必要かどうかではなく、ただ単に失いたくないから、彼女を出陣させたくない・・・そう言ってるのか?」
林冲「・・・・・・」
www色ボケですから!(・∀・)www
唇を噛んだまま、何も答えない林冲に向かって、呉用さんが呆れたため息を吐いた。
呉用「今さら改めて言わなくても気づいていたと思うが、私は以前から、君の考え方ややり方には賛同していなかった。しかし・・・帝へのまじめすぎるほどの忠義の姿勢や、仲間を思いやる気持ちには・・・正直感服していたんだよ。なのに君は・・・」
林冲「・・・」
呉用「たかだか女ひとりのために、君が最も大切にしてきたものを、捨ててしまう気なのか?」
激しい口調で責める呉用さんに、やはり林冲は何も答えない。
呉用「林冲、君は・・・君はそれほどにも、彼女を愛しているのか?」
林冲「・・・呉用さんが“愛”を語るとは思わなかったな」
呉用「茶化すな。・・・私だって、言って少し後悔している」
wwwカワユス(・∀・)www
林冲「・・・ふふ、ふふふ。オレ、呉用さんのそういうところ、好きだよ」
呉用「・・・で、どうなのだ」
呉用さんの問いに、林冲の表情が変わった。
(林冲は、なんて答えるの・・・?)
林冲の答えが気になる私は、思わず身を乗り出した。
その時・・・。
郁里「あっ」
林冲「ん?」
ちょうど運悪く乗ってしまった木の枝が折れ、パキッと乾いた音をたてた。
www定番中の定番www
呉用「誰かいるのか?」
(どうしよう・・・)
1:ごまかす
2:黙っている←
3:姿を現す
(黙っていれば、気のせいだと思ってくれるかも)
郁里「・・・」
呉用「そこにいるのはわかっている。私が見つけに行く前に、さっさと出てこい」
(出て行くしかないか・・・)
仕方なく、私は姿を現した。
呉用「盗み聞きとは・・・あまりいい趣味だとは言えないな」
郁里「ごめんなさい。そんなつもりはなかったんですけど、話しかけづらくて」
呉用「ということは、私たちに何か用か?」
私がちらりと林冲を見ると、呉用さんが鋭くそれを察する。
呉用「私たちにではなく、林冲にか。しかし、悪いがまだ私たちの話は終わっていない。もうしばらく遠慮・・・いや・・・」
呉用さんが私を見て目を細めた。
林冲「呉用さん、いったい何を?」
呉用「そんなに警戒するな。私はただ、彼女の意見を聞きたいと思っただけだ」
郁里「私の意見、ですか?」
呉用「そう。今の話を聞いていたのなら、想像もつくだろう」
林冲「呉用さん、彼女にはまだ判断はできない」
呉用「できないのではない。お前がさせないのだろう!」
林冲「!!!」
呉用さんの強い口調に、林冲が口をつぐんだ。
そして、改めて呉用さんが私を見つめる。
呉用「君が妖術を使い果たしたときの、可能性の話は聞いていたか?」
郁里「は、はい。死ぬか・・・元の世界へ戻るか、ですよね」
呉用「うむ。では、君に尋ねよう。それでも君は、我々梁山泊のために出陣し、共に戦おうと、そう思ってくれるか・・・?その命、存在を、私たちに懸けてくれるのか?」
郁里「命と存在を懸ける・・・」
妖術を使えば、命を失うかもしれない。
二度と林冲とは会えなくなるかもしれない。
郁里「・・・・・・」
私はすぐに答えを出せなかった。
でも、出さなければならないことはわかっている。
出陣の時は、もうすぐそこまで迫っているのだから・・・。
呉用「心配するな。宋江様からは、君の意志を尊重するようにと言われている。拒否したからと言って、無理強いするつもりはない」
林冲「郁里、宋江様もそう言ってくれているんだ。だったら・・・」
呉用「黙れ、林冲!私は彼女に聞いている」
林冲「・・・」
呉用「さあ、答えてくれ」
郁里「私は・・・」
自分の胸の印に手を当て、静かに考える。
(私は、ここにいたい。林冲のそばに、ずっといたい。私は・・・林冲にふさわしい人間になりたい。確かに、このまま・・・林冲に守られてのうのうとここで暮らすことはできる。でも、それではなんの意味もない。だったら・・・)
私は決意をするように、大きく息を吸うと、じっと呉用さんを見据えた。
郁里「呉用さん、私・・・」
林冲「やめろ、郁里!」
言葉を遮るように、林冲が私の腕を強く引いた。
がくんと体のバランスが崩れ、思わず倒れそうになるのを踏みとどまる。
郁里「林冲、何を・・・」
林冲「・・・来るんだ」
郁里「一体、どこへ?」
林冲「いいから、ついて来い!」
呉用「待て、林冲!どこへ行くつもりだ」
林冲「・・・うるさいっ」
呉用「何っっ!?」
引き止めようと、私と林冲の間に入ってきた呉用さんを、林冲が強く振り払った。
呉用さんは、その勢いで突き飛ばされ、ドサッと地面に倒れ込む。
郁里「呉用さんっ!」
林冲「気にしなくていい、来るんだ」
とっさに呉用さんに駆け寄ろうとした私の腕を、林冲が今までに見たこともないような怖い顔をして、強く引っ張った。
郁里「林冲・・・」
有無を言わさぬその強引な雰囲気に、私はただ黙ってついていくしかなかった。
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(ここは・・・どこなの?)
林冲に腕を引かれ、強引に連れてこられたのは地下に続く長い階段。
少ない灯りと、ひんやりした空気が、不気味さを漂わせていた。
郁里「林冲、いったいどこに連れて行くつもりなの?」
ここに来るまで、何度かそう聞いてみたけれど、林冲は何も答えてはくれず、ただ私の腕を強く引いて歩き続けるだけだった。
(林冲・・・)
【林冲から見た景色】
(いったいオレは、こんな所に郁里を連れて来て何をしようとしているんだ?)
何度も何度も不安げに声をかけてくる郁里を無視し、ただひたすらに下へ下へと階段を下りて行く。
(だって、仕方がないじゃないか。誰よりも優しく、自分よりも他人の心配をするような郁里のことだ。きっと自分から出陣を望むに決まってる。例え、自分の体が消えることになろうとも、戦う道を選ぶに違いない。そんなこと・・・聞かなくたってわかってる。だって、オレは・・・そんな彼女を愛しているのだから・・・)
( ̄д ̄)フーン←感慨ナシ
階段をくだるにつれて気温が下がる。
そのせいか、それとも緊張しているのか、郁里の手がどんどん冷たくなっていくのがわかる。
それでもオレは、足を止めなかった。
(仕方がない・・・君を守るためには、こうしなければいいだけなんだ。オレが君とずっと一緒でいられるようにするためには、他にどうしようもない。仕方がないんだ)
呪文のように“仕方がない”という言葉を繰り返す自分に、嫌悪と吐き気がしてくる。
(ちくしょう!いつからこんなに情けない男になったんだ、オレは。たとえ今ここで郁里の命を救ったとしても、郁里がこんなオレを許して・・・好きでいてくれる保証はどこにもない)
www情けなさ、ここに極まれりwww
林冲「・・・」
(いや・・・それでもいい。たとえうらまれようと、嫌われようと、君が生きてここにいてくれさえすれば、それには・・・)
林冲「・・・こうするしか、仕方がないんだ」
オレは自分を納得させるように、そう呟くと目の前に現れた分厚く大きな門を開けた。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
郁里「えっ、ここって・・・」
地下へと続く長い階段の先に現れた、大きくて分厚い扉を林冲が開けると、中には、石壁と太い鉄格子に囲われた部屋が見えた。
(映画とかだと、大抵こういう部屋って・・・)
言葉にするのも怖くて、じっと林冲を見た。
林冲は冷ややかな目で私を見ると、鉄格子の扉を開け、私を無理矢理引きずり込んだ。
郁里「り、林冲!?ちょっと、待って!いったい何を・・・っ!?」
林冲「こうするんだよ」
久し振りに聞いた林冲の声は、低く、冷たく、そして恐ろしかった。
(いったい、どうしちゃったの?)
その豹変ぶりに愕然としている私を無視し、林冲は床に転がっていた足枷を、私の足に嵌めた。
冷たい金属の感触が足に伝わる。
その不気味な拘束感、そしてこの部屋の威圧感が、ここが地下牢であり、林冲が私を閉じ込めようとしているのだという事実を実感させる。
林冲「しばらくここで頭を冷やしていて」
wwwてめえが頭を冷やせー!!゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)owww
郁里「まさか・・・戦が終わるまでここに閉じ込めておく気?」
私の言葉に、林冲が視線を逸らした。
その態度に、私は林冲に詰め寄った。
郁里「頭を冷やすのはあなたの方よ、林冲!こんなこと・・・こんなことするなんて、あなたらしくない」
林冲「うるさいっ!黙れっ!!!」
静まり返っていた地下牢に林冲の怒鳴り声が響いた。
それと同時に、私の体を壁に押さえつけ、両手を拘束し、唇を強くふさいだ。
郁里「んんんっ!」
林冲のキスで、抵抗していた私の手から力が抜ける。
wwwすぐ流されるねwww
(・・・林冲)
足枷をつけられ、体の自由も奪われた私は、林冲のキスをただ受け止めることしかできなかった。
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ヒロインちゃんが他人を思いやる優しい人、なんて少しも思わないんですがwww
そういう場面って、ありましたっけ?
レポもずいぶん間が空いたし、今さら読み返す気もないので全然伝わってこない件www