こんにちは!
久しぶりにまったりした休日を過ごしております、まなみんです!!
このまま明日の朝まで寝てしまいたいwww
さて、なんとか続けております林冲レポです。
今思うと、なぜ私はあの時林冲のレポをしようと思ったのか笑
それでは、ネタバレします。
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私が書庫の整理を手伝うようになってから、なぜだか梁山泊の人たちから、声をかけられることが多くなったような気がする。
呂方「姐御!美味そうな菓子をもらったんだけど、一緒に食べないかい?」
1:食べる、食べる
2:林冲も誘っていい?←
3:遠慮しとく
郁里「林冲も誘っていいかな?」
呂方「姐御はいつも林冲どの、林冲どのだなぁ。まったく妬けるよ、ほんと・・・」
そのほとんどが些細な頼まれごとや、何気ない会話だったけれど、少しずつ、自分の居場所がここにできていくようで嬉しい。
www単純www
私はひとつ伸びをすると、はりきって書庫へと向かった。
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郁里「簫譲さーん、安道全さんから膏薬を預かってきたんですけど」
簫譲「おお、待っておった。最近、どうも腰の調子が悪くての」
そう言いながら、簫譲さんは手に持っていた厚い本を置き、私から膏薬を受け取った。
郁里「その本・・・」
簫譲「これか?こりゃあ、ここ梁山泊に集まっておる皆の印を記した本じゃ。これがどうした」
郁里「これ、私、持ってたんです。古本屋で見つけて・・・買ってきて・・・そしたら!本が急に光って!!」
簫譲「これこれ、落ち着くんじゃ。その話をもう少し詳しく聞かせてくれるか?」
私は、この本を手に入れてから、ここに来るまでの経緯を、簫譲さんに話した。
簫譲「なるほどのぅ」
郁里「どう思いますか?」
簫譲「これはあくまでもワシの見解なんじゃが・・・考えられるのは、一体どういう理由かはわからんが、この本がお前さんの住む世界に存在し、お前さんをこの世界に呼んだんじゃろうな」
wwwもったいぶって言うわりには、大したことではないwww
郁里「本が私を呼んだ?どうして?」
簫譲「そりゃあもちろん!ワシにもわからん。ただ・・・ワシが見る限り、お前さんの胸の印は、ワシらと同じ連星だ。しかも、お前さんには妖術もある。間違いなく、この梁山泊に来るべくして来たものだと、常々思っていたんじゃがな」
無意識に、胸の印に触れる。
(もし、私がみんなと同じように呼ばれて梁山泊に来たのなら・・・)
郁里「簫譲さん、私の妖術について、詳しく教えてもらえませんか」
簫譲「知ってどうするんじゃ」
郁里「まだわかりませんけど・・・私には、まだ他に何か、やらなきゃいけないことがあるような気がして」
簫譲「ふむ・・・上手く使えんもろ刃の剣だからと言って、封印しておくには、お前さんの力は、ちともったいないな。あれが使えれば、梁山泊にとって大きな力になる」
郁里「呉用さんも言ってました。私の力があれば、被害を最小限に食い止められるって」
簫譲「うむ。お前さんにその気があるのなら、一度、ちゃんと調べてみるのも良いかもしれんのぅ・・・」
郁里「・・・お願いします」
簫譲「ふむ・・・そこまでの覚悟か。わかった、ならばワシも時間を見て、調べよう」
郁里「ありがとうございます!あ、そうだ。梁山泊の中で、妖術が使える人って誰ですか?お話を聞きたいんですけど」
簫譲「そりゃあ梁山泊イチの妖術使いは公孫勝じゃが、いま留守にしておるでな。ここにいるので一番なら、戴宗じゃろ」
郁里「戴宗さん・・・か・・・」
“戴宗さんにものを教わる”
そう考えただけで、なんだか嫌な予感がする。
www自意識過剰www
(でも、逃げててもしょうがないか。よし、今度、戴宗さんに会いに行こう・・・)
☆特別シナリオ発生☆
郁里「戴宗さんと話すのか・・・ちょっと気が重いな」
自分で決めたこととはいえ、ちょっと気が滅入る。
(だってあの人、おっきくて威圧的で上から目線で、ものすっごく口悪いんだもん)
www人のこと言えんだろうwww
郁里「でも、今いる中で一番妖術に長けているっていうんじゃ、しょうがないか」
私は、なんとか自分で自分自身を納得させようとしていた。
すると・・・。
林冲「郁里、いる?」
郁里「林冲?どうぞ」
私が返事をしたのと同時に、林冲が入ってくる。
wwwこいつの顔見ると、ついウンザリしてしまうwww
でも、その表情はいつもの明るい林冲とは違い、何だか暗く、切羽詰まっているようだった。
郁里「どうしたの?なんだか顔色が悪いよ」
林冲「戴宗のところに行くんだって?」
林冲が深刻そうな顔をして、私をじっと見つめる。
郁里「ああ、その話?うん、私もちょっと自分の妖術のこと、調べてみようかと思って。それでね、簫譲さんに相談したら、戴宗さんがいい・・・」
林冲「ダメだ!」
イライラ(-""-;)
林冲が私の話を遮るように、大きな声をあげる。
そして、そのまま私を強く抱きしめた。
wwwすぐ体に触れるよね、アンタ(´-ω-`)www
林冲「言っただろ?戴宗には気を付けろって」
郁里「大丈夫だよ。妖術のことをちょっと聞くだけだし」
林冲「いや、ダメだ。李俊くんならまだしも・・・いや、李俊くんもダメだけど、戴宗はもっとダメだ」
wwwなんでオマエにそんなこと命令されなあかんねんwww
郁里「どうして?」
林冲「どうしても!」
うぜぇ!!!(゚Д゚)ノ
詳しいことも話さない、私に有無を言わせない。
林冲がこんな高圧的な態度を取るのは珍しい。
郁里「落ち着いてよ、林冲。ちゃんと理由を話してくれなきゃ、わかんないよ」
私の言葉に、林冲は小さくため息を吐くと、ようやく体を離した。
林冲「戴宗のやり方は少し変わっていて、下手をしたら・・・郁里自身を壊してしまうかもしれない」
ただならぬ雰囲気に、私は思わず息をのんだ。
(壊すって・・・どういうこと?)
林冲の言葉の意味はよくわからなかったけれど、本能的に身体がそれを察して、背中に冷たい汗がつうっと流れた。
林冲「それでも、どうしても郁里が戴宗のところに行くっていうのなら、オレも一緒についていく」
wwwうぜぇな~、保護者か!www
私は、真剣な林冲の瞳に、ただうなずくことしかできなかった。
☆特別シナリオ終了☆
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相手があの戴宗さんということで、林冲が一緒に来てくれることになった。
林冲「とにかく戴宗には気を付けて。マズイって思ったら、すぐに逃げるんだよ」
www今現在がマズイ。もう逃げたいゾwww
林冲の今まで見せたことのない不安そうな表情に、私の不安も膨らんでいく。
緊張した空気のまま、しばし待っていると・・・。
wwwしばし、ってwww
戴宗「待たせて悪かったな」
全然悪かったなんて思っていなさそうな戴宗さんが、ゆっくりとした足取りでこちらに向かってきた。
林冲の表情がさらに硬くなり、私の手のひらで汗で濡れる。
戴宗「よく来たな、子猫ちゃん。オレに何か用があるんだって?」
郁里「は、はい。戴宗さんに、妖術のことを伺いたくて」
妙に緊張して、声が上ずる。
そんな私を見て、戴宗さんが目を細めた。
戴宗「なるほど。それで、オレのところに来るとは・・・子猫ちゃんにしては上出来だ。で、お前は何の用だ、林冲」
林冲「オレも郁里の妖術について知っておきたくてね。邪魔はするつもりはないから、いいだろ?」
戴宗さんと話す林冲は、すでにいつもの林冲に戻っていた。
その冷静さの保ち方に、感心する。
戴宗「別にいても構わんが、見てるだけじゃすませねぇぞ。オレの話を聞くんなら、ちゃんと指南を受けてもらわねぇとな」
郁里「指南?いや、私は話を聞かせてもらえば・・・」
戴宗「なに、寝ぼけたこと言ってやがる!妖術は体と精神を使う術だ。口で説明するよりな・・・」
そこまで言うと、戴宗さんはずいっと私に近づき、耳元でささやいた。
戴宗「・・・その体に直接覚えさせた方が早いんだよ」
林冲「・・・・・」
にやりと笑う戴宗さんと、目を伏せる林冲を前に、私はただただ、嫌な予感しかしなかった。
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戴宗「おらっっ!ちんたら走ってんじゃねぇ!」
郁里「ひぃぃぃっ!」
雷のような戴宗さんの声が響き、それに弾かれるようにまた懸命に走る。
(こんなに走ったのって何年振り?それに、もう足が鉛のように重くて・・・うごかない)
林冲「郁里、大丈夫?」
一緒に走っているはずなのに、汗ひとつかいていない林冲が、私の顔を覗き込む。
郁里「だ・・・だい、じょうぶ。ごめん・・・ね、付き合わせ・・・ちゃって」
林冲「これくらい、オレは平気だけど。心配なのは、郁里のほうだよ。もうフラフラじゃない」
www現代っ子なのでwww
戴宗「・・・人が貴重な時間を割いて指南してやってんのに、いちゃこらするたぁ、いい度胸だ。絞られ足りねぇんならそう言いな!」
郁里「もうダメ・・・むり」
私の足は止まり、その場に崩れるように倒れ込んだ。
戴宗「ふふふ、降参か・・・お前、今襲われたら・・・なされるがまま、だなぁ」
郁里「・・・・・」
戴宗「林冲さえいなけりゃ、お楽しみ開幕だったんだがねぇ・・・」
言い返そうとしても、息があがって声が出ない。
林冲「戴宗、郁里は女の子なんだよ。少しは考えてやれよ」
戴宗「女だろうが、男だろうが、戦場に行ったら同じだ。むしろ、狙われやすい女の方こそ、その場をしのぐ力が必要なんだよ」
林冲「誰も郁里を戦場に連れて行くなんて言ってない」
戴宗「・・・甘ぇなぁ・・・まだそんなこと言ってんのか。大将のてめぇがそんなんだから、人が死ぬんじゃねぇのか?」
戴宗さんの言葉が、私に突き刺さる。
(林冲の気持ちは嬉しいけど、甘えてちゃダメなんだ。力を受け入れようと決めたんなら、徹底的にやらなきゃ)
戴宗「続けるのか、子猫ちゃん。今すぐ決めろ」
郁里「・・・教えて・・・ください」
息を整えながら、ゆっくりと立ち上がる。
林冲「郁里!?」
郁里「次は何をしたらいいんですか?」
戴宗「ほぅ、なかなか肝が据わってるじゃねぇか。どっかの誰かさんより、ずっと根性がある」
林冲「・・・・・」
戴宗「ようし、わかった。今からお前に、妖術の使い方を教えてやる」
郁里「え?」
戴宗「・・・実戦だ」
にやりとする戴宗さんに、背筋が凍りそうになる。
林冲「戴宗!郁里に何をさせる気だ?」
戴宗「たいしたことじゃねぇ。子猫ちゃんを本気にさせるだけさ・・・」
林冲「何っ!?」
戴宗さんは、おもむろに何かを足に貼ると、一瞬で林冲の後ろに移動した。
そして、林冲の首に太い腕を巻き付けると、一気に締め上げる。
郁里「林冲っ!」
林冲「・・・戴・・・宗、なに・・・を・・・」
戴宗「妖術にはいくつかの発動方法がある。オレのように、物の力を借り、力を解放する方法。そして、子猫ちゃんのように、自分自身で自由に発動させる方法」
郁里「私、自身が・・・?」
戴宗「そして、子猫ちゃんの力が発動するのは・・・どうやら、大切な誰かさんが死にそうな時ってわけさ」
郁里「だからって、林冲が・・・そんな無茶な!早く林冲を降ろして!」
林冲の顔が赤黒く、苦痛にゆがむ。
それでも戴宗さんは、離そうとはしない。
戴宗「無理かどうかなんて、やってみなけりゃわからねぇさ」
郁里「前に林冲を襲うフリした時だって、妖術なんて発動しなかったじゃないですかっ!」
戴宗「あん時は、芝居だったからな。だから・・・今回は・・・本気だぜ」
戴宗さんはそう言いながら、じりじりと腕の力を強めていった。
背の高い戴宗さんに首を絞められ、林冲の体が少しずつ持ち上がっていく。
郁里「お願い、止めて!」
戴宗「助けたかったら、自分の力で助けてみな。さぁて、お前の術が発動するのと、林冲が死ぬのと・・・どっちが早いかな」
(戴宗さんは本気だ。私が・・・私が林冲を助けなきゃ・・・)
震える手で、胸の印に触れる。
必死に気持ちを落ち着け、触れた場所に意識を集中する。
戴宗「おらおら、もう虫の息だ。早くしねえと、本当に死んじまうぞ」
すでに気が遠くなっているのか、抵抗していた林冲の手がだらりと垂れた。
郁里「林冲!」
戴宗さんの腕の中でぐったりとしている林冲に、心臓がドクン、と大きく波打った。
戴宗「来たか」
戴宗さんが、にやりと笑う。
戴宗「さあ、こいつを助けてみろよ、子猫ちゃん」
(林冲・・・林冲・・・)
郁里「林冲ーーーっ!」
その瞬間、私の胸から光が放たれた。
でも、それはほんの小さな光で、しかも空の彼方、とんでもない方向に向かって消えた。
郁里「あ・・・」
戴宗「ま、最初はこんなもんか」
戴宗さんが林冲を放り投げた。
郁里「林冲、大丈夫!」
慌てて駆け寄り、咳き込む林冲の背中をさする。
郁里「ひどいじゃないですか!」
戴宗「何言ってる。おかげで妖術が発動したじゃねえか。ちったぁ感謝しろよ」
郁里「それは・・・でも、いくらなんでもひどすぎます。林冲、大丈夫?」
林冲「あ、あぁ」
戴宗「人の心配より、てめぇの心配をしたらどうだい?」
郁里「え?」
立ち上がろうとした私の足が、がくんと崩れる。
(あ・・・体に力が入らない)
戴宗「どうやら気づいたみたいだな。だが心配するな。オレがちゃんと直してやるからよ」
林冲「ま、まずい!郁里」
急に、林冲の顔色が変わった。
何があったのかと、戴宗さんを見て、私も愕然とする。
郁里「何・・・あれ?」
戴宗さんは、両手の指の間から長い針をはやしていた。
戴宗「これかい?・・・鍼だ。疲れによく効くぜ」
そう言って見せたのは、私が整骨院などで見て知っている鍼よりも、ずっとずっと長くて、戴宗さんが持っていると、凶器にしか見えない。
林冲「戴宗の鍼は確かに効くんだけど、鍼で人のことを動けなくしておいて、ツボの研究をするのが好きなんだ」
www趣味悪いwww
(それって、本気でまずくない!?っていうか、アブナイ!!!)
林冲「逃げるぞ、郁里」
郁里「え?」
聞き返すのと同時に林冲がすっと立ち上がり、私の体を持ち上げた。
そしてお姫様抱っこをし、耳元でささやく。
林冲「しっかり掴まってて」
私がそううなずくと、林冲は私を抱えたまま、その場から颯爽と駆けだした。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「もう誰も愛さない」はどうなってんでしょうねwww
相変わらずのベタベタぶりがウザいです
そういやこういうタイトルのドラマが昔、あったなぁ・・・←遠い目