【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第八章 第六話~第十話(特別シナリオつき) | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



久しぶりにまったりした休日を過ごしております、まなみんです!!



このまま明日の朝まで寝てしまいたいwww



さて、なんとか続けております林冲レポです。


今思うと、なぜ私はあの時林冲のレポをしようと思ったのか笑


それでは、ネタバレします。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




私が書庫の整理を手伝うようになってから、なぜだか梁山泊の人たちから、声をかけられることが多くなったような気がする。



呂方「姐御!美味そうな菓子をもらったんだけど、一緒に食べないかい?」



1:食べる、食べる

2:林冲も誘っていい?←

3:遠慮しとく



郁里「林冲も誘っていいかな?」

呂方「姐御はいつも林冲どの、林冲どのだなぁ。まったく妬けるよ、ほんと・・・」



そのほとんどが些細な頼まれごとや、何気ない会話だったけれど、少しずつ、自分の居場所がここにできていくようで嬉しい。


www単純www


私はひとつ伸びをすると、はりきって書庫へと向かった。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




郁里「簫譲さーん、安道全さんから膏薬を預かってきたんですけど」

簫譲「おお、待っておった。最近、どうも腰の調子が悪くての」



そう言いながら、簫譲さんは手に持っていた厚い本を置き、私から膏薬を受け取った。



郁里「その本・・・」

簫譲「これか?こりゃあ、ここ梁山泊に集まっておる皆の印を記した本じゃ。これがどうした」

郁里「これ、私、持ってたんです。古本屋で見つけて・・・買ってきて・・・そしたら!本が急に光って!!」

簫譲「これこれ、落ち着くんじゃ。その話をもう少し詳しく聞かせてくれるか?」



私は、この本を手に入れてから、ここに来るまでの経緯を、簫譲さんに話した。



簫譲「なるほどのぅ」

郁里「どう思いますか?」

簫譲「これはあくまでもワシの見解なんじゃが・・・考えられるのは、一体どういう理由かはわからんが、この本がお前さんの住む世界に存在し、お前さんをこの世界に呼んだんじゃろうな」


wwwもったいぶって言うわりには、大したことではないwww


郁里「本が私を呼んだ?どうして?」

簫譲「そりゃあもちろん!ワシにもわからん。ただ・・・ワシが見る限り、お前さんの胸の印は、ワシらと同じ連星だ。しかも、お前さんには妖術もある。間違いなく、この梁山泊に来るべくして来たものだと、常々思っていたんじゃがな」



無意識に、胸の印に触れる。



(もし、私がみんなと同じように呼ばれて梁山泊に来たのなら・・・)


郁里「簫譲さん、私の妖術について、詳しく教えてもらえませんか」

簫譲「知ってどうするんじゃ」

郁里「まだわかりませんけど・・・私には、まだ他に何か、やらなきゃいけないことがあるような気がして」

簫譲「ふむ・・・上手く使えんもろ刃の剣だからと言って、封印しておくには、お前さんの力は、ちともったいないな。あれが使えれば、梁山泊にとって大きな力になる」

郁里「呉用さんも言ってました。私の力があれば、被害を最小限に食い止められるって」

簫譲「うむ。お前さんにその気があるのなら、一度、ちゃんと調べてみるのも良いかもしれんのぅ・・・」

郁里「・・・お願いします」

簫譲「ふむ・・・そこまでの覚悟か。わかった、ならばワシも時間を見て、調べよう」

郁里「ありがとうございます!あ、そうだ。梁山泊の中で、妖術が使える人って誰ですか?お話を聞きたいんですけど」

簫譲「そりゃあ梁山泊イチの妖術使いは公孫勝じゃが、いま留守にしておるでな。ここにいるので一番なら、戴宗じゃろ」

郁里「戴宗さん・・・か・・・」



“戴宗さんにものを教わる”



そう考えただけで、なんだか嫌な予感がする。


www自意識過剰www



(でも、逃げててもしょうがないか。よし、今度、戴宗さんに会いに行こう・・・)




☆特別シナリオ発生☆




郁里「戴宗さんと話すのか・・・ちょっと気が重いな」



自分で決めたこととはいえ、ちょっと気が滅入る。



(だってあの人、おっきくて威圧的で上から目線で、ものすっごく口悪いんだもん)


www人のこと言えんだろうwww


郁里「でも、今いる中で一番妖術に長けているっていうんじゃ、しょうがないか」



私は、なんとか自分で自分自身を納得させようとしていた。

すると・・・。



林冲「郁里、いる?」

郁里「林冲?どうぞ」



私が返事をしたのと同時に、林冲が入ってくる。


wwwこいつの顔見ると、ついウンザリしてしまうwww


でも、その表情はいつもの明るい林冲とは違い、何だか暗く、切羽詰まっているようだった。



郁里「どうしたの?なんだか顔色が悪いよ」

林冲「戴宗のところに行くんだって?」



林冲が深刻そうな顔をして、私をじっと見つめる。



郁里「ああ、その話?うん、私もちょっと自分の妖術のこと、調べてみようかと思って。それでね、簫譲さんに相談したら、戴宗さんがいい・・・」

林冲「ダメだ!」


イライラ(-""-;)



林冲が私の話を遮るように、大きな声をあげる。

そして、そのまま私を強く抱きしめた。


wwwすぐ体に触れるよね、アンタ(´-ω-`)www



林冲「言っただろ?戴宗には気を付けろって」

郁里「大丈夫だよ。妖術のことをちょっと聞くだけだし」

林冲「いや、ダメだ。李俊くんならまだしも・・・いや、李俊くんもダメだけど、戴宗はもっとダメだ」


wwwなんでオマエにそんなこと命令されなあかんねんwww


郁里「どうして?」

林冲「どうしても!」


うぜぇ!!!(゚Д゚)ノ



詳しいことも話さない、私に有無を言わせない。

林冲がこんな高圧的な態度を取るのは珍しい。



郁里「落ち着いてよ、林冲。ちゃんと理由を話してくれなきゃ、わかんないよ」



私の言葉に、林冲は小さくため息を吐くと、ようやく体を離した。



林冲「戴宗のやり方は少し変わっていて、下手をしたら・・・郁里自身を壊してしまうかもしれない」



ただならぬ雰囲気に、私は思わず息をのんだ。



(壊すって・・・どういうこと?)



林冲の言葉の意味はよくわからなかったけれど、本能的に身体がそれを察して、背中に冷たい汗がつうっと流れた。



林冲「それでも、どうしても郁里が戴宗のところに行くっていうのなら、オレも一緒についていく」


wwwうぜぇな~、保護者か!www



私は、真剣な林冲の瞳に、ただうなずくことしかできなかった。




☆特別シナリオ終了☆




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




相手があの戴宗さんということで、林冲が一緒に来てくれることになった。



林冲「とにかく戴宗には気を付けて。マズイって思ったら、すぐに逃げるんだよ」


www今現在がマズイ。もう逃げたいゾwww



林冲の今まで見せたことのない不安そうな表情に、私の不安も膨らんでいく。

緊張した空気のまま、しばし待っていると・・・。


wwwしばし、ってwww



戴宗「待たせて悪かったな」



全然悪かったなんて思っていなさそうな戴宗さんが、ゆっくりとした足取りでこちらに向かってきた。

林冲の表情がさらに硬くなり、私の手のひらで汗で濡れる。



戴宗「よく来たな、子猫ちゃん。オレに何か用があるんだって?」

郁里「は、はい。戴宗さんに、妖術のことを伺いたくて」



妙に緊張して、声が上ずる。

そんな私を見て、戴宗さんが目を細めた。



戴宗「なるほど。それで、オレのところに来るとは・・・子猫ちゃんにしては上出来だ。で、お前は何の用だ、林冲」

林冲「オレも郁里の妖術について知っておきたくてね。邪魔はするつもりはないから、いいだろ?」



戴宗さんと話す林冲は、すでにいつもの林冲に戻っていた。

その冷静さの保ち方に、感心する。



戴宗「別にいても構わんが、見てるだけじゃすませねぇぞ。オレの話を聞くんなら、ちゃんと指南を受けてもらわねぇとな」

郁里「指南?いや、私は話を聞かせてもらえば・・・」

戴宗「なに、寝ぼけたこと言ってやがる!妖術は体と精神を使う術だ。口で説明するよりな・・・」



そこまで言うと、戴宗さんはずいっと私に近づき、耳元でささやいた。



戴宗「・・・その体に直接覚えさせた方が早いんだよ」

林冲「・・・・・」



にやりと笑う戴宗さんと、目を伏せる林冲を前に、私はただただ、嫌な予感しかしなかった。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




戴宗「おらっっ!ちんたら走ってんじゃねぇ!」

郁里「ひぃぃぃっ!」



雷のような戴宗さんの声が響き、それに弾かれるようにまた懸命に走る。



(こんなに走ったのって何年振り?それに、もう足が鉛のように重くて・・・うごかない)


林冲「郁里、大丈夫?」



一緒に走っているはずなのに、汗ひとつかいていない林冲が、私の顔を覗き込む。



郁里「だ・・・だい、じょうぶ。ごめん・・・ね、付き合わせ・・・ちゃって」

林冲「これくらい、オレは平気だけど。心配なのは、郁里のほうだよ。もうフラフラじゃない」


www現代っ子なのでwww


戴宗「・・・人が貴重な時間を割いて指南してやってんのに、いちゃこらするたぁ、いい度胸だ。絞られ足りねぇんならそう言いな!」

郁里「もうダメ・・・むり」



私の足は止まり、その場に崩れるように倒れ込んだ。



戴宗「ふふふ、降参か・・・お前、今襲われたら・・・なされるがまま、だなぁ」

郁里「・・・・・」

戴宗「林冲さえいなけりゃ、お楽しみ開幕だったんだがねぇ・・・」



言い返そうとしても、息があがって声が出ない。



林冲「戴宗、郁里は女の子なんだよ。少しは考えてやれよ」

戴宗「女だろうが、男だろうが、戦場に行ったら同じだ。むしろ、狙われやすい女の方こそ、その場をしのぐ力が必要なんだよ」

林冲「誰も郁里を戦場に連れて行くなんて言ってない」

戴宗「・・・甘ぇなぁ・・・まだそんなこと言ってんのか。大将のてめぇがそんなんだから、人が死ぬんじゃねぇのか?」



戴宗さんの言葉が、私に突き刺さる。



(林冲の気持ちは嬉しいけど、甘えてちゃダメなんだ。力を受け入れようと決めたんなら、徹底的にやらなきゃ)


戴宗「続けるのか、子猫ちゃん。今すぐ決めろ」

郁里「・・・教えて・・・ください」



息を整えながら、ゆっくりと立ち上がる。



林冲「郁里!?」

郁里「次は何をしたらいいんですか?」

戴宗「ほぅ、なかなか肝が据わってるじゃねぇか。どっかの誰かさんより、ずっと根性がある」

林冲「・・・・・」

戴宗「ようし、わかった。今からお前に、妖術の使い方を教えてやる」

郁里「え?」

戴宗「・・・実戦だ」



にやりとする戴宗さんに、背筋が凍りそうになる。



林冲「戴宗!郁里に何をさせる気だ?」

戴宗「たいしたことじゃねぇ。子猫ちゃんを本気にさせるだけさ・・・」

林冲「何っ!?」



戴宗さんは、おもむろに何かを足に貼ると、一瞬で林冲の後ろに移動した。

そして、林冲の首に太い腕を巻き付けると、一気に締め上げる。



郁里「林冲っ!」

林冲「・・・戴・・・宗、なに・・・を・・・」

戴宗「妖術にはいくつかの発動方法がある。オレのように、物の力を借り、力を解放する方法。そして、子猫ちゃんのように、自分自身で自由に発動させる方法」

郁里「私、自身が・・・?」

戴宗「そして、子猫ちゃんの力が発動するのは・・・どうやら、大切な誰かさんが死にそうな時ってわけさ」

郁里「だからって、林冲が・・・そんな無茶な!早く林冲を降ろして!」



林冲の顔が赤黒く、苦痛にゆがむ。

それでも戴宗さんは、離そうとはしない。



戴宗「無理かどうかなんて、やってみなけりゃわからねぇさ」

郁里「前に林冲を襲うフリした時だって、妖術なんて発動しなかったじゃないですかっ!」

戴宗「あん時は、芝居だったからな。だから・・・今回は・・・本気だぜ」



戴宗さんはそう言いながら、じりじりと腕の力を強めていった。

背の高い戴宗さんに首を絞められ、林冲の体が少しずつ持ち上がっていく。



郁里「お願い、止めて!」

戴宗「助けたかったら、自分の力で助けてみな。さぁて、お前の術が発動するのと、林冲が死ぬのと・・・どっちが早いかな」


(戴宗さんは本気だ。私が・・・私が林冲を助けなきゃ・・・)



震える手で、胸の印に触れる。

必死に気持ちを落ち着け、触れた場所に意識を集中する。



戴宗「おらおら、もう虫の息だ。早くしねえと、本当に死んじまうぞ」



すでに気が遠くなっているのか、抵抗していた林冲の手がだらりと垂れた。



郁里「林冲!」



戴宗さんの腕の中でぐったりとしている林冲に、心臓がドクン、と大きく波打った。



戴宗「来たか」



戴宗さんが、にやりと笑う。



戴宗「さあ、こいつを助けてみろよ、子猫ちゃん」


(林冲・・・林冲・・・)


郁里「林冲ーーーっ!」



その瞬間、私の胸から光が放たれた。

でも、それはほんの小さな光で、しかも空の彼方、とんでもない方向に向かって消えた。



郁里「あ・・・」

戴宗「ま、最初はこんなもんか」



戴宗さんが林冲を放り投げた。



郁里「林冲、大丈夫!」



慌てて駆け寄り、咳き込む林冲の背中をさする。



郁里「ひどいじゃないですか!」

戴宗「何言ってる。おかげで妖術が発動したじゃねえか。ちったぁ感謝しろよ」

郁里「それは・・・でも、いくらなんでもひどすぎます。林冲、大丈夫?」

林冲「あ、あぁ」

戴宗「人の心配より、てめぇの心配をしたらどうだい?」

郁里「え?」



立ち上がろうとした私の足が、がくんと崩れる。



(あ・・・体に力が入らない)


戴宗「どうやら気づいたみたいだな。だが心配するな。オレがちゃんと直してやるからよ」

林冲「ま、まずい!郁里」



急に、林冲の顔色が変わった。

何があったのかと、戴宗さんを見て、私も愕然とする。



郁里「何・・・あれ?」



戴宗さんは、両手の指の間から長い針をはやしていた。



戴宗「これかい?・・・鍼だ。疲れによく効くぜ」



そう言って見せたのは、私が整骨院などで見て知っている鍼よりも、ずっとずっと長くて、戴宗さんが持っていると、凶器にしか見えない。



林冲「戴宗の鍼は確かに効くんだけど、鍼で人のことを動けなくしておいて、ツボの研究をするのが好きなんだ」


www趣味悪いwww


(それって、本気でまずくない!?っていうか、アブナイ!!!)


林冲「逃げるぞ、郁里」

郁里「え?」



聞き返すのと同時に林冲がすっと立ち上がり、私の体を持ち上げた。

そしてお姫様抱っこをし、耳元でささやく。



林冲「しっかり掴まってて」



私がそううなずくと、林冲は私を抱えたまま、その場から颯爽と駆けだした。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




「もう誰も愛さない」はどうなってんでしょうねwww


相変わらずのベタベタぶりがウザいです


そういやこういうタイトルのドラマが昔、あったなぁ・・・←遠い目