こんにちは!
扁桃腺が腫れて、思ったように飲食ができないまなみんです!!
食べることが生きがいなのに・・・笑
さて、休みの間に更新ですよっと。
林冲とヒロインちゃんが一体何をしたいのか、回を追うごとにさっぱりわかんなくなってますwww
少なくとも恋愛ではないと思う。
だって、ときめかないし(爆)
では、本日もネタバレで~
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林冲が、こつんと私の額に自分の額をくっつけた。
wwwはいはい、やると思ったよwww
林冲「うん、熱はないね。昨日、夜風にあたりすぎたから、ちょっと心配してたんだ」
林冲の額が離れてから、自分で額を触ってみる。
すると、いつもよりも体温が高いような気がした。
林冲「腹減ったろ?お粥作ってきたよ。あと、二日酔いの薬を煎じてきたから、食べる前に飲んで」
www食べる前に飲む!www←古い
郁里「二日酔い?」
林冲「あれ?違った?昨日、あんなに飲んでたから、きっとそうだろうと思ってきたんだけど」
“あんなに飲んでいた”ところを、林冲に見られていたかと思うと、恥ずかしさで顔が赤くなる。
そして、それど同時に、また頭がズキズキと痛んだ。
郁里「痛っ!」
林冲「ははは、やっぱりそうだと思った。李俊くんや戴宗と飲んで、平気でいられるわけないよね」
くすくすと笑う林冲に、さらに私の顔が赤くなっていくのを感じた。
(これで完全に酒豪だと思われた・・・もう、調子に乗って飲むのはやめよう、絶対にやめよう)
www酒飲みって、いつもソレ言うよねwww
心の中で反省する私に、真っ黒な液体が入った湯呑が差し出される。
林冲「はい、これ飲んでね。苦いけどよく効くから」
コーヒーと紅茶と緑茶をまぜたような、何とも言えない色に、思わず息をのむ。
(とてもじゃないけど、飲み物には見えない。でも、林冲がせっかく用意してくれたんだし・・・)
郁里「ありがとう、いただくね」
林冲から湯呑を受け取って、口をつける。
その間、林冲はいつもと何も変わらない笑顔で、お椀に粥をよそっていた。
(全然、いつもどおりの林冲だよね?やっぱり昨日のこと、覚えてないのかな?)
じっと林冲の様子をうかがっていると、気配を感じたのか振り返った林冲と視線がぶつかる。
林冲「ん?何?」
郁里「う、ううん」
私は誤魔化すように、ぐいっと薬を飲んだ。
郁里「!!!!!なっ・・・なにこれ・・・・・っ!にっがーーーーーいっ!!!」
思わず吐き出しそうになり、慌てて口を手で押さえる。
林冲「はははっ、だから苦いよって言っただろ?でも、それすごくよく効くから」
あまりのにがさに唇がしびれて、うまく言葉が出てこない。
そんな私を見て、林冲がまた笑った。
林冲「はい、林冲特製おかゆ。どうする?食べさせてあげようか?」
林冲が嬉しそうな顔をして、お粥を差し出した。
1:いいの?←
2:・・・
3:自分でできるから
郁里「・・・いいの?」
林冲「もちろん。たまにはオレに甘えてよ。その方が俺もうれしいし」
郁里「病人じゃないんだから、お粥くらい自分で食べなきゃね」
慌ててお椀と匙を受け取り、それを食べる。
郁里「熱っ!」
イライラ・・・(-""-;)
林冲「もう、慌てて食べるからだよ。口の中、やけどしてない?」
郁里「う、うん、大丈夫」
林冲は、私からお椀と匙を奪い取り、一口分をすくって差し出す。
林冲「はい、あーん」
郁里「あ・・・ん」
wwwイライラするわ~こんなシーン、プレイヤーが喜ぶとでも思ってんのかねwww
仕方なく口を開けると、林冲がお粥を食べさせてくれた。
林冲「どう?おいしい?」
郁里「・・・ごめん、わかんない」
林冲「はははっ、二日酔い、そうとうひどいみたいだね。じゃ、今日は一日ゆっくり寝てていいよ」
郁里「ごめん。ありがとう」
林冲「どういたしまして」
お粥を片づけて、林冲が部屋から出て行った。
扉が閉まるの同時に、私の口から大きなため息が出る。
郁里「結局、言い出せなかったな」
(せっかくいつものいい雰囲気だったから、その空気を壊すのが怖くて。でも、そのせいで、謝ることもできなかった)
郁里「傷つくのが怖くて、逃げてる・・・か」
昨日酔った勢いとはいえ、林冲に向けてしまった言葉を後悔する。
(何言ってんだか。逃げてるのは、私の方じゃない・・・)
気持ちを持て余して、意味もなくベッドにゴロゴロと転がる。
(彼氏に振られて、仕事も人間関係もうまくいかなくて。だからって、ここに留まろうとしたり、見捨てられたからってまた帰りたくなったり。都合がいい場所を探してばかりだな)
www今さら気づいたのかwww
モヤモヤした気持ちを追い払うように、体を勢いよくゴロゴロとさせた。
すると・・・勢い余って、ベッドから体が落ちた。
wwwアンタ、ほんとに大人?www
郁里「痛ったぁ~」
まともに打った腰をさすりながら、ベッドに上る。
郁里「・・・痛い・・・な。ってことは、やっぱり夢じゃないのかな?これ」
今度は自分で自分の頬をつねってみる。
郁里「痛っ!」
するどい痛みが走り、慌ててさする。
wwwバカか。いつまで続くの、この茶番www
郁里「私は逃げずに、ちゃんと自分の居場所を見つけなきゃ」
林冲は部屋でゆっくり休めって言ってたけど・・・。
(一人で部屋にいるのは気が滅入るな)
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
私は、気分を変えようと散歩に出かけた。
(梁山泊を出ても、私ひとりで暮らしていけるわけがない。元の世界に戻らない限り、どうにかしてここに居させてもらうしかないんだ。だからと言って、妖術がまともに使えない私は、何の役にも立たない)
郁里「私の居場所なんて・・・あるのかな」
行く当てもなく、ふらふらと彷徨い歩く。
すると、どこからともなく、勇ましい声が聞こえてきた。
(この声は、林冲?でも、いったい何を?)
不思議に思って、声が聞こえてきた方に向かう。
すると、そこでは林冲が矛の稽古をしていた。
(まだ怪我が治ったばかりだというのに・・・無理しちゃダメだよ・・・)
駆け寄ろうとした私の肩を、誰かが叩いた。
宋江「私が行くよ」
郁里「宋江さん」
宋江さんは唖然とする私の肩をもう一度叩くと、温和な微笑を浮かべながら、林冲の元に向かっていった。
私は木の陰から二人の様子をじっと見つめる。
林冲「・・・」
宋江「・・・・・」
宋江さんに気づいた林冲が、稽古の手を止めてひざまずく。
そんな林冲を気遣うように、宋江さんが手でそれを制した。
(ここからじゃ何を話しているのかわかんないな。でも、あの雰囲気だけで、林冲は宋江さんを尊敬していて、宋江さんは、林冲を信頼しているがよくわかる)
宋江さんは、二、三言話しただけで、また林冲のそばを離れた。
林冲は深々と頭を下げて、また蛇矛を構える。
宋江「ほどほどにしなさい、と、言っておいたよ」
戻ってきた宋江さんは、そう微笑んだ。
郁里「ありがとうございます。あの、宋江さん」
宋江「ん?なんだね」
郁里「どうして宋江さんは、林冲を梁山泊に受け入れたんですか?」
(どうしたら、私もここに受け入れてもらえる?)
宋江「そうだね・・・彼が、ここを求めていたから、かな?」
郁里「林冲が、求めていた?」
宋江「そう。いいかい、郁里さん・・・」
宋江さんは、私に合わせて視線を落とすと、じっと見つめた。
宋江「求めてもらいたいと思う前に、自分から強く求めなさい。そして、求めるなら、どうしたらそれが手に入るか、よく考えて行動する。何もせずに求めても、それは手に入らないし、何もせずに求められたいと思うのは、少々虫が良すぎる。そうは思わないかな?」
(私が欲しいのは、私の居場所。私を欲しいと言ってくれる、林冲の心。でもそれを手に入れることは、とても難しいこと・・・)
郁里「・・・考えて行動すれば、それは手に入るでしょうか」
宋江「それはわからないよ。でもね・・・」
宋江さんが、林冲に視線を移した。
宋江「少なくとも彼は、今までそうして手に入れてきた。たくさんの物をね」
郁里「・・・林冲」
一心不乱に矛を振る林冲の姿を、じっと見つめる。
(そっか・・・あんなに強い林冲だって、こうして稽古を欠かさない。もっと強くなるために、必要とされるために、努力してるんだ。林冲だけじゃない、きっとここにいるみんながそう)
郁里「だったら、努力も何もしない私に、居場所なんか見つかるわけない・・・ですよね?」
宋江「・・・・・・」
宋江さんが、穏やかな目で私を見つめる。
その、何もかもを悟ったような神々しい笑顔に、私の心がすっと晴れていく。
郁里「なんだか少し、わかったような気がします。ありがとうございました!」
宋江「礼には及ばないよ。私はただ、世間話をしただけだからね」
微笑む宋江さんに、ふとあることが浮かぶ。
(そうだ、私、この前のこと、ちゃんとお詫びしてない。ちゃんとお詫びして、受け入れて、けじめをつけよう)
郁里「あの、宋江さん」
宋江「改まってどうしたんだい?」
私は宋江さんの前に立ち、姿勢を正すと、きっちりと頭を下げた。
郁里「この前は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。私の軽はずみな行動のせいで、林冲に怪我をさせて、軍を乱してしまいました。本当に申し訳ありません」
宋江「頭を上げなさい、郁里さん。その件については、あの時も言ったけれど、あなたの力を過信した私たちが間違っていたんだ」
郁里「でも・・・」
宋江「気にしないで。私たちは、今のあなたには何の期待もしてないから」
郁里「・・・・・・」
宋江さんの言葉が、鋭い刃物になって私の胸を突き刺した。
悔しくて、悔しくて、涙がこぼれそうになる。
宋江「でもね、私たちは明日のあなたに大きな期待をしているんだよ」
郁里「え?宋江、さん・・・」
驚いて顔を上げた私に、宋江さんはにっこりとうなずいた。
郁里「ありがとうございます!」
私は、もう一度、さっきより深く頭を下げた。
(まずは何か動き出してみなきゃ。人に言われてじゃなく、自分から何かしてみよう。言い訳したり、逃げたりしてばかりいないで、正面からぶつかってみよう。そうすれば、何かが見えてくるかもしれない)
宋江「おっと、そうだ」
宋江さんが思い出したように言った。
宋江「そう言えば、私がこの梁山泊に入山したのは、林冲よりも後だったよ」
郁里「え?」
宋江「必要とし、されたかったのは、私の方だったみたいだね」
郁里「・・・・・・」
可笑しそうに笑う宋江さんに、私もつられて笑った。
郁里「まずは何をしたらいいんだろう?」
宋江さんと別れてから、ひとり考えながら散歩をする。
(いきなり大きなことはできないから、まずはみんなのお手伝いからかな。お料理とか、掃除とか・・・?)
www料理?お粥もまともに作れないのに?www
そんなことを考えていると、前方に呉用さんの姿を見つけた。
(そうだ、呉用さんに聞いてみよう)
郁里「呉用さん・・・」
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宋江さんが、かっこよすぎる回でした☆
もう、バカップルなんてどうでもいいよ笑