【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第七章 第十一話~第十五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



扁桃腺が腫れて、思ったように飲食ができないまなみんです!!



食べることが生きがいなのに・・・笑



さて、休みの間に更新ですよっと。


林冲とヒロインちゃんが一体何をしたいのか、回を追うごとにさっぱりわかんなくなってますwww


少なくとも恋愛ではないと思う。


だって、ときめかないし(爆)


では、本日もネタバレで~




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




林冲が、こつんと私の額に自分の額をくっつけた。


wwwはいはい、やると思ったよwww



林冲「うん、熱はないね。昨日、夜風にあたりすぎたから、ちょっと心配してたんだ」



林冲の額が離れてから、自分で額を触ってみる。

すると、いつもよりも体温が高いような気がした。



林冲「腹減ったろ?お粥作ってきたよ。あと、二日酔いの薬を煎じてきたから、食べる前に飲んで」


www食べる前に飲む!www←古い


郁里「二日酔い?」

林冲「あれ?違った?昨日、あんなに飲んでたから、きっとそうだろうと思ってきたんだけど」



“あんなに飲んでいた”ところを、林冲に見られていたかと思うと、恥ずかしさで顔が赤くなる。

そして、それど同時に、また頭がズキズキと痛んだ。



郁里「痛っ!」

林冲「ははは、やっぱりそうだと思った。李俊くんや戴宗と飲んで、平気でいられるわけないよね」



くすくすと笑う林冲に、さらに私の顔が赤くなっていくのを感じた。



(これで完全に酒豪だと思われた・・・もう、調子に乗って飲むのはやめよう、絶対にやめよう)


www酒飲みって、いつもソレ言うよねwww



心の中で反省する私に、真っ黒な液体が入った湯呑が差し出される。



林冲「はい、これ飲んでね。苦いけどよく効くから」



コーヒーと紅茶と緑茶をまぜたような、何とも言えない色に、思わず息をのむ。



(とてもじゃないけど、飲み物には見えない。でも、林冲がせっかく用意してくれたんだし・・・)


郁里「ありがとう、いただくね」



林冲から湯呑を受け取って、口をつける。

その間、林冲はいつもと何も変わらない笑顔で、お椀に粥をよそっていた。



(全然、いつもどおりの林冲だよね?やっぱり昨日のこと、覚えてないのかな?)



じっと林冲の様子をうかがっていると、気配を感じたのか振り返った林冲と視線がぶつかる。



林冲「ん?何?」

郁里「う、ううん」



私は誤魔化すように、ぐいっと薬を飲んだ。



郁里「!!!!!なっ・・・なにこれ・・・・・っ!にっがーーーーーいっ!!!」



思わず吐き出しそうになり、慌てて口を手で押さえる。



林冲「はははっ、だから苦いよって言っただろ?でも、それすごくよく効くから」



あまりのにがさに唇がしびれて、うまく言葉が出てこない。

そんな私を見て、林冲がまた笑った。



林冲「はい、林冲特製おかゆ。どうする?食べさせてあげようか?」



林冲が嬉しそうな顔をして、お粥を差し出した。



1:いいの?←

2:・・・

3:自分でできるから



郁里「・・・いいの?」

林冲「もちろん。たまにはオレに甘えてよ。その方が俺もうれしいし」

郁里「病人じゃないんだから、お粥くらい自分で食べなきゃね」



慌ててお椀と匙を受け取り、それを食べる。



郁里「熱っ!」


イライラ・・・(-""-;)


林冲「もう、慌てて食べるからだよ。口の中、やけどしてない?」

郁里「う、うん、大丈夫」



林冲は、私からお椀と匙を奪い取り、一口分をすくって差し出す。



林冲「はい、あーん」

郁里「あ・・・ん」


wwwイライラするわ~こんなシーン、プレイヤーが喜ぶとでも思ってんのかねwww



仕方なく口を開けると、林冲がお粥を食べさせてくれた。



林冲「どう?おいしい?」

郁里「・・・ごめん、わかんない」

林冲「はははっ、二日酔い、そうとうひどいみたいだね。じゃ、今日は一日ゆっくり寝てていいよ」

郁里「ごめん。ありがとう」

林冲「どういたしまして」



お粥を片づけて、林冲が部屋から出て行った。

扉が閉まるの同時に、私の口から大きなため息が出る。



郁里「結局、言い出せなかったな」


(せっかくいつものいい雰囲気だったから、その空気を壊すのが怖くて。でも、そのせいで、謝ることもできなかった)


郁里「傷つくのが怖くて、逃げてる・・・か」



昨日酔った勢いとはいえ、林冲に向けてしまった言葉を後悔する。



(何言ってんだか。逃げてるのは、私の方じゃない・・・)



気持ちを持て余して、意味もなくベッドにゴロゴロと転がる。



(彼氏に振られて、仕事も人間関係もうまくいかなくて。だからって、ここに留まろうとしたり、見捨てられたからってまた帰りたくなったり。都合がいい場所を探してばかりだな)


www今さら気づいたのかwww



モヤモヤした気持ちを追い払うように、体を勢いよくゴロゴロとさせた。

すると・・・勢い余って、ベッドから体が落ちた。


wwwアンタ、ほんとに大人?www



郁里「痛ったぁ~」



まともに打った腰をさすりながら、ベッドに上る。



郁里「・・・痛い・・・な。ってことは、やっぱり夢じゃないのかな?これ」



今度は自分で自分の頬をつねってみる。



郁里「痛っ!」



するどい痛みが走り、慌ててさする。


wwwバカか。いつまで続くの、この茶番www



郁里「私は逃げずに、ちゃんと自分の居場所を見つけなきゃ」



林冲は部屋でゆっくり休めって言ってたけど・・・。



(一人で部屋にいるのは気が滅入るな)




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




私は、気分を変えようと散歩に出かけた。



(梁山泊を出ても、私ひとりで暮らしていけるわけがない。元の世界に戻らない限り、どうにかしてここに居させてもらうしかないんだ。だからと言って、妖術がまともに使えない私は、何の役にも立たない)


郁里「私の居場所なんて・・・あるのかな」



行く当てもなく、ふらふらと彷徨い歩く。

すると、どこからともなく、勇ましい声が聞こえてきた。



(この声は、林冲?でも、いったい何を?)



不思議に思って、声が聞こえてきた方に向かう。

すると、そこでは林冲が矛の稽古をしていた。



(まだ怪我が治ったばかりだというのに・・・無理しちゃダメだよ・・・)



駆け寄ろうとした私の肩を、誰かが叩いた。



宋江「私が行くよ」

郁里「宋江さん」



宋江さんは唖然とする私の肩をもう一度叩くと、温和な微笑を浮かべながら、林冲の元に向かっていった。

私は木の陰から二人の様子をじっと見つめる。



林冲「・・・」

宋江「・・・・・」



宋江さんに気づいた林冲が、稽古の手を止めてひざまずく。

そんな林冲を気遣うように、宋江さんが手でそれを制した。



(ここからじゃ何を話しているのかわかんないな。でも、あの雰囲気だけで、林冲は宋江さんを尊敬していて、宋江さんは、林冲を信頼しているがよくわかる)



宋江さんは、二、三言話しただけで、また林冲のそばを離れた。

林冲は深々と頭を下げて、また蛇矛を構える。



宋江「ほどほどにしなさい、と、言っておいたよ」



戻ってきた宋江さんは、そう微笑んだ。



郁里「ありがとうございます。あの、宋江さん」

宋江「ん?なんだね」

郁里「どうして宋江さんは、林冲を梁山泊に受け入れたんですか?」


(どうしたら、私もここに受け入れてもらえる?)


宋江「そうだね・・・彼が、ここを求めていたから、かな?」

郁里「林冲が、求めていた?」

宋江「そう。いいかい、郁里さん・・・」



宋江さんは、私に合わせて視線を落とすと、じっと見つめた。



宋江「求めてもらいたいと思う前に、自分から強く求めなさい。そして、求めるなら、どうしたらそれが手に入るか、よく考えて行動する。何もせずに求めても、それは手に入らないし、何もせずに求められたいと思うのは、少々虫が良すぎる。そうは思わないかな?」


(私が欲しいのは、私の居場所。私を欲しいと言ってくれる、林冲の心。でもそれを手に入れることは、とても難しいこと・・・)


郁里「・・・考えて行動すれば、それは手に入るでしょうか」

宋江「それはわからないよ。でもね・・・」



宋江さんが、林冲に視線を移した。



宋江「少なくとも彼は、今までそうして手に入れてきた。たくさんの物をね」

郁里「・・・林冲」



一心不乱に矛を振る林冲の姿を、じっと見つめる。



(そっか・・・あんなに強い林冲だって、こうして稽古を欠かさない。もっと強くなるために、必要とされるために、努力してるんだ。林冲だけじゃない、きっとここにいるみんながそう)


郁里「だったら、努力も何もしない私に、居場所なんか見つかるわけない・・・ですよね?」

宋江「・・・・・・」



宋江さんが、穏やかな目で私を見つめる。

その、何もかもを悟ったような神々しい笑顔に、私の心がすっと晴れていく。



郁里「なんだか少し、わかったような気がします。ありがとうございました!」

宋江「礼には及ばないよ。私はただ、世間話をしただけだからね」



微笑む宋江さんに、ふとあることが浮かぶ。



(そうだ、私、この前のこと、ちゃんとお詫びしてない。ちゃんとお詫びして、受け入れて、けじめをつけよう)


郁里「あの、宋江さん」

宋江「改まってどうしたんだい?」



私は宋江さんの前に立ち、姿勢を正すと、きっちりと頭を下げた。



郁里「この前は、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。私の軽はずみな行動のせいで、林冲に怪我をさせて、軍を乱してしまいました。本当に申し訳ありません」

宋江「頭を上げなさい、郁里さん。その件については、あの時も言ったけれど、あなたの力を過信した私たちが間違っていたんだ」

郁里「でも・・・」

宋江「気にしないで。私たちは、今のあなたには何の期待もしてないから」

郁里「・・・・・・」



宋江さんの言葉が、鋭い刃物になって私の胸を突き刺した。

悔しくて、悔しくて、涙がこぼれそうになる。



宋江「でもね、私たちは明日のあなたに大きな期待をしているんだよ」

郁里「え?宋江、さん・・・」



驚いて顔を上げた私に、宋江さんはにっこりとうなずいた。



郁里「ありがとうございます!」



私は、もう一度、さっきより深く頭を下げた。



(まずは何か動き出してみなきゃ。人に言われてじゃなく、自分から何かしてみよう。言い訳したり、逃げたりしてばかりいないで、正面からぶつかってみよう。そうすれば、何かが見えてくるかもしれない)


宋江「おっと、そうだ」



宋江さんが思い出したように言った。



宋江「そう言えば、私がこの梁山泊に入山したのは、林冲よりも後だったよ」

郁里「え?」

宋江「必要とし、されたかったのは、私の方だったみたいだね」

郁里「・・・・・・」



可笑しそうに笑う宋江さんに、私もつられて笑った。



郁里「まずは何をしたらいいんだろう?」



宋江さんと別れてから、ひとり考えながら散歩をする。



(いきなり大きなことはできないから、まずはみんなのお手伝いからかな。お料理とか、掃除とか・・・?)


www料理?お粥もまともに作れないのに?www



そんなことを考えていると、前方に呉用さんの姿を見つけた。



(そうだ、呉用さんに聞いてみよう)


郁里「呉用さん・・・」




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宋江さんが、かっこよすぎる回でした☆


もう、バカップルなんてどうでもいいよ笑