【一〇八恋星☆水滸伝】豹子頭・林冲ルート 第五章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!

こんにちは!



なんだか年末の実感が湧かない、まなみんです!!



年末は早めに仕事納めしますが、年始は元旦から仕事なので帰省等の予定はありませんwww



さて、もう休みの日にしか更新しなくなってしまった林冲レポです。


こんなショボイブログでもお越しいただいている方がいて、とても感謝しております(*´ω`*)


それでは、いつもですがネタバレします。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




ようやく視界が晴れたと思った途端、雲の隙間から見えたのは、弓を引いた男の姿と、まっすぐに私を狙っている矢。



(に・・・逃げなきゃ・・・)



そうは思っても、私の体は恐怖で動くどころか、声をあげることもできない。

弓を引く男の口元が、にやりと笑った。



郁里「っ!!!」



あまりの恐怖に、思わず目を閉じる。



(・・・・・・あれ?起こらない・・・?・・・・そうじゃない、誰か・・・私を抱きしめて・・・る?)



強く抱きしめられている感覚に、恐る恐る目を開く。



林冲「大・・・丈夫?」



私のすぐ目の前には、林冲の笑顔があった。


wwwこれで違う人がいたら笑うわwww



(林冲が・・・助けてくれたんだ)



安堵した私の体から力が抜け、林冲の腕の中で倒れ込みそうになる。



林冲「郁里?」

郁里「ごめん、林冲の顔見たら安心しちゃって」

林冲「オレの方こそ・・・ごめん。手、離しちゃった」

郁里「ううん。林冲が無事だったらいいの」

林冲「無事・・・か・・・ごめん・・・・そう・・・・でも、ない・・・みたい」



がくん、と林冲の重みが増す。

その拍子で触れた林冲の顔は、酷い汗をかいていた。



郁里「林冲?」



林冲の体を抱き支えるようにして、言葉を失う。



郁里「・・・そんな」



私の目の前、ぐったりとした林冲の体には、私に向けられて放たれたはずの矢が突き刺さっていた。



郁里「・・・林・・・冲・・・」



体がガタガタと震えだし、今までに感じたことのない恐怖が私を襲う。

そのうち、背中に回した手に、ぬるりとした何かが触れ、林冲の体がみるみるうちに冷たくなっていくのを感じる。



(このままじゃ・・・林冲が・・・私は、どうしたらいいの・・・!)



1:人を探しに行く

2:じっとしている

3:叫ぶ←



(とにかく誰かを呼ばなきゃ)


郁里「誰かー!誰か来てーっ!!」



声の限り叫んだ。

すると・・・。



???「誰かいるのか!?」

郁里「ここです!早く来て!」



しばらくして、呉用さんが姿を現した。



呉用「郁里か!?・・・・・何っ!」



林冲に気づいた呉用さんが、慌てて駆け寄ってくる。



呉用「これは・・・何があった、郁里」

郁里「突然、雲が切れて・・・矢が・・・それで、林冲が・・・」

呉用「もういい、そこをどけ」



呉用さんは、気が動転してうまく説明できない私を叱咤すると、林冲の体を奪うようにして、背負った。



郁里「呉用・・・さん」

呉用「すでに皆避難している。林冲は私が運ぶ。君は黙ってついてこい」

郁里「は、はい」



私は必死に祈りながら、呉用さんの後を追った。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




あれからすぐに梁山泊軍は撤退。

林冲は、緊急治療を要するため、部屋へと運び込まれた。



郁里「林冲、林冲!しっかりして!林冲」

???「矢を取り除く処置をする。治療に関係ないヤツは出て行ってくれ」



白い衣を着た男の人が、冷静な声で言った。



郁里「あなたは?」


wwwお前の方が新参者のくせに、何様だよwww


???「ここで医者をしている、安道全だ。梁山泊での怪我人、病人はすべて俺が診ている」

郁里「そうですか・・・お願いします、林冲を・・・林冲を助けてください」


wwwイライラするwww


安道全「助けたいなら、黙って出て行け」



安道全さんに促され、林冲の手を離す。



安道全「・・・林冲は梁山泊の光だ。絶対に失うわけにはいかない。任せておけ」



私は安道全さんに深く頭を下げると、その部屋をあとにした。



呉用「・・・ひどい顔をしている」

李逵「林冲さん、どうだい」

郁里「今、中で安道全さんの治療を受けています」



呉用さんが唇を噛んだ。

いつもは無表情に近い呉用さんの表情から、狼狽がうかがえる。



李逵「チクショウ!いくら嵐の中だからって、あの林冲さんが敵にやられるなんて。なに、油断してやがるんだ」



李逵さんが悔しそうに吐き捨てた。



郁里「油断・・・してたんじゃない。林冲は・・・敵に襲われそうになった私を助けようとして・・・」

呉用「・・・・・・」

郁里「ごめんなさい、私のせいで林冲がっ!私が・・・私が足手まといだったから・・・」


wwwそうだね(・∀・)www


呉用「もういい」



呉用さんが、小さなため息をついた。



呉用「李逵、君は史進に今の状況を伝えに行け」

李逵「へい、承知。で、先生は?」

呉用「私は林冲の様子を見てくる」

郁里「だったら私も・・・」

呉用「駄目だ」



強い口調で呉用さんが私を制した。



呉用「君は安道全に部屋から出ているように言われたんだろう。治療は集中力を要する。君にそばにいられては、安道全の邪魔になる」

郁里「・・・・・・」

呉用「これ以上・・・」



呉用さんは、そこまで言って一度口をつぐみ、息をのんでから、私から目を逸らした。



呉用「これ以上、私たちの邪魔をするな・・・」



呉用さんは、愕然とする私を残し、部屋に入っていった。



郁里「・・・・・・・・」


(私は・・・邪魔・・・)



呉用さんの言葉がどんな刃よりも深く胸を刺し、私はその場に泣き崩れた。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




安道全さんの、適切で素早い処置のおかげで、林冲は一命をとりとめた。

でも、大量の血を流したためか、まだ意識は戻らず、予断を許さない状態が続いていた。



郁里「・・・林冲」



林冲の手を握り、名前を呼んでみるものの、なんの反応もない。

血の気の失せた、青白い顔を見つめているうちに、また、私の目から涙があふれた。



郁里「ごめん、ごめんね、林冲」



私は林冲の手を握ったまま、何度も何度も林冲に謝っていた。



???「入る・・・いいか?」



扉の外から声がして、慌てて涙をぬぐう。



郁里「どうぞ」

???「邪魔する」



扉が開き、史進さんが入ってきた。


wwwお、久しぶりだwww



史進「・・・様子は」



史進さんの簡潔な質問に、私は首を横に振ってこたえる



史進「そうか・・・・ん?」



枕元の涙のしみに気づいたのか、史進さんが私の顔をじっと見る。



史進「泣いたか・・・」



私はなんて答えたらいいのかわからず、史進さんから目をそらした。

すると・・・。



史進「顔を洗って来い。頭たちがお呼びだ」



史進さんが、短くそう言った。

簡潔なその言葉に、緊張が走る。



(宋江さん・・・が・・・?)




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




史進さんに連れられて、大広間に入る。



郁里「・・・・・・」



重い空気が張り詰めた部屋には、呉用さんと宋江さんが待っていた。



史進「・・・行け」



緊張して、思わず足を止めてしまった私の背中を、史進さんが押し出す。



宋江「疲れているところ、呼び出して悪かったね」

郁里「い、いえ、大丈夫です」

宋江「そんなに緊張する必要はない。少しだけ、話を聞かせてもらいたいだけだからね」



前と変わらない穏やかな声が、ますます私の緊張感を高めた。



呉用「林冲が敵に攻撃された時のことを説明しろ。今なら、もう話せるな」

郁里「は、はい!えっと・・・あの時は・・・」



慎重にあの時のことを思い出しながら、宋江さんたちに向かって説明する。



郁里「・・・・・・」



情景を思い浮かべるたびに、恐怖も蘇って、気づけば私の手のひらはぐっしょりと汗をかいていた。



呉用「雲の隙間から敵が現れて・・・その時、林冲は?」

郁里「はい・・・私は怖くて目をつぶってしまって・・・そしたら、林冲が・・・」

呉用「林冲が?」

郁里「その・・・あの・・・」


www尋問www



フラッシュバックのように、背中に矢を受けた林冲の姿が脳裏によみがえり、激しい動悸が私を襲った。



呉用「どうした、郁里!」

郁里「なんでも・・・ありません」



そうは答えるものの、私の体は震えだし、上手く言葉がでない。


wwwイライラするわ・パート2www



宋江「ああ・・・すまなかったね。恐怖の記憶は、後の方が強い刺激を放つ。私としたことが、忘れていたよ・・・史進、すぐに彼女を連れて行き、部屋で休ませなさい。必要であれば、安道全に診てもらって」

史進「承知」



史進さんが、立っているのもやっとな私を支える。



史進「歩けるか」

郁里「はい・・・」



史進さんに支えられながら扉に向かう途中、私は足を止めて宋江さんに頭をさげた。



郁里「ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした」



叱責を覚悟していた私に、宋江さんが変わらず穏やかな声で話しかける。



宋江「あなたが謝る必要はない。あなたに・・・」



そこまで言った宋江さんの顔から、ほんの少しだけ笑みが消える。



宋江「あなたに期待しすぎた、私が間違っていたのです」


wwwキツイwww



その言葉に、私は胸をえぐられる思いがした。



宋江「行ってよいですよ」



宋江さんはいつもの穏やかな顔に戻り、私に退室を促す。



(つまり“お前にはもう用がないから出て行け”ってことだよね)


wwwよくできましたwww



頭ではそう理解しても、体が思うように動かない。

愕然と立ち尽くしたままの私の腕を、史進さんが強引に引っ張った。



史進「行くぞ」



返事もできない私に、史進さんは小さなため息を落とすと、そのまま引きずり出すように、大広間から私を連れ出した。




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回を追うごとにヒロインちゃんがウザくなっていきますが、今回はこっぴどくやられてますねwww


普段優しい人にきつくされると、ショックハンパないですわ笑