こんにちは!
いきなりの大雪に焦ってしまった、まなみんです!!
まだタイヤ変えてなかったので、肝が冷えましたwww
さて、のろのろ更新中の林冲ルートです。
やっと五章です笑
同時進行中の他エンドルートも、のったりプレイ中ですwww
では、ネタバレです。
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戴宗「いくらでも、楽しませてやるぜ・・・子猫ちゃん」
戴宗さんは、にやりと笑って掴んでいた私の腕をべろりと舐めた。
ギャー!!!(゚Д゚;)
林冲「その手を離せっ、戴宗!」
怒声と共に、今度は林冲さんが戴宗さんに殴りかかる。
www青春だねぃ(・∀・)www
戴宗「甘いな。力だけで、オレにかなうわけがねぇだろ?」
その言葉どおり、戴宗さんは軽々と林冲さんの拳を受けてしまった。
林冲「畜生、離せ」
動けなくなってしまった林冲さんが、戴宗さんを睨みつける。
すると戴宗さんは、呆れたようなため息をついて、林冲さんと私の腕を離した。
戴宗「ガキ。痛い傷に触れられると、本気になって怒り出す。それがガキだって言ってんだよ」
林冲「・・・・・」
戴宗「とにかく。じき頭から正式に命令が出る。そうすりゃ、お前はもう反対はできない」
林冲「・・・・・・」
戴宗「だったら、うだうだ言ってねえで、そいつを守る作戦でも考えろ」
戴宗さんは吐き捨てるように言うと、その場から去った。
残された林冲さんは、悔しそうに唇を噛んでいる。
(戴宗さんの言う通り、もうすぐ宋江さんから命令されるんなら)
郁里「・・・・・林冲。私を戦に連れて行って」
wwwそんな、スキーに行くみたいなノリでwww
林冲「ダメだ、そんなの絶対にダメだ」
1:勝手だよ
2:どうしてもダメなの?
3:お願い←
郁里「お願い」
林冲「・・・そんな目で見ないでよ。オレ、キミのそんな目と泣き顔に弱いんだから」
郁里「どうしてそんなに反対するの?」
林冲「郁里が力を使えば・・・郁里が・・・」
郁里「・・・?」
林冲「いや・・・とにかく、わかってくれ」
郁里「わかんないよ。林冲が私の気持ち、わかってくれなきゃ、私だってわかんない。私ね、こんなに人から必要とされたことないの。だから私、みんなの役に立ちたいの」
林冲「・・・・・・」
郁里「こんなに人のために何かしたいって思ったのは初めてなの。だからお願い・・・私を連れて行って。私が必要だって・・・そう言って」
泣きそうになりながら訴えた私を、林冲が強く抱きしめた。
林冲「絶対に無茶はしないって約束して。戦はオレたちで片付ける。だから郁里は何もしないで、ただ自分の身だけ案じていて」
wwwいい加減、うぜぇな(´Д`)www
郁里「・・・うん」
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辺り一面が見渡せる高台に陣を張り、戦の準備を始める。
呉用「敵の狙いは、郁里だ。よって、今日の陣は守りを優先する。林冲、君は本陣にて郁里を護衛しろ」
林冲「承知」
呉用さんは、本当は私を林冲さんと共に最前線に出そうとしていたらしい。
それを“まだ妖術が未熟だから”と、林冲さんが呉用さんを説得した。
戴宗さんからその話を聞いたのは、梁山泊を出る前。
(林冲が、こんなにも私を気遣ってくれている。私も、私の仕事をちゃんとこなさなきゃ)
林冲「いいかい?敵はキミの顔も姿も知らない。だから、何もせず、じっとしていれば、キミが天女だとばれることもないし、危害も及ばない」
李逵「なあに言ってんだ、バレてもいいじゃねーか。どうせだったら、見せつけてやろうぜ」
いつもよりハイテンションの李逵さんに、林冲があきれたため息をついた。
林冲「煽るのはやめなよ、李逵。それに彼女は、いわば梁山泊の切り札。そう簡単に使うもんじゃない。相手はたかだか賊。彼女の手を煩わすこともない」
戦の前だというのに、陣内はいい雰囲気だった。
でも・・・。
林冲「・・・・・・」
笑顔の合間に林冲が見せる、強張った顔が私の心に引っかかる。
呉用「・・・来たか」
呉用さんが遠くを指差した。
見てみれば、のろしと思われる煙が立っている。
呉用「戴宗は」
戴宗「・・・・・おう」
さっきまでいなかったはずの戴宗さんがいきなり現れ、呉用さんの前に立った。
呉用「敵は?」
戴宗「ざっと見ただけで約三千、しかも落ちぶれた山賊たちだ」
呉用「この梁山泊相手にその程度とは、舐められたものだな。いいだろう、完膚なきまで叩きのめしてやる」
戴宗さんが、まるで見て来たかのように説明すると、呉用さんが目を細めてそう言った。
呉用「全員配置について、準備をしろ。今から曾家の雇った山賊どもを返り討ちにする」
呉用さんの声に、みんなが雄叫びを上げた。
(いよいよ、戦が始まる・・・)
しばらくして、賊が攻めてきた。
でも、呉用さんの言葉通り、戦は常に梁山泊が有利に進んでいた。
(よかった、これなら私の出番はなさそう)
じっと戦況をうかがう、林冲の横顔を見つめる。
(林冲の役に立ちたいって思いは本当だけど、正直、戦は怖い。誰も傷つかず、私の出番がなければ、それにこしたこと・・・)
林冲「な、なんだ!あれはっっ!!!」
驚いた声につられて、空を見上げる。
すると、そこには真っ黒で大きな雲が一面を覆っていた。
そして辺り一面が、まるで夜のようになる。
林冲「気を付けろ、郁里。これは天候を自在に操る敵の妖術だ」
その時、猛然と勢いを増す風に乗った砂が、呆然と立ち尽くす私に襲い掛かる。
郁里「きゃあっっ!」
林冲「郁里っ!!!おのれぇぇぇっ!」
林冲が駆け寄ってきて、蛇矛で砂嵐を断ち切った。
wwwあぶねぇ!当たったらどうすんだwww
林冲「大丈夫か、郁里」
郁里「う、うん!みんなは!?」
wwwこの馴れ馴れしさ、イラつくwww
呉用「ここにいる。この嵐ではこちらが不利だ。すぐに下がり、体勢を立て直す」
李逵「なんだよ、ここまで来て逃げるのか?姉ちゃん、あんたの妖術でなんとかならねぇのか?」
郁里「・・・そんなこと言われても!」
www役に立つんじゃなかったのかwww
(どうすればいいのかわからないし)
呉用「余計な力は反撃の時までとっておけ。全兵に告ぐ、今すぐ・・・」
呉用さんが右手を上げ、指示を出そうとした時だった。
呉用「何っ!?」
激しい突風が襲い、一瞬にして私たちから視界を奪った。
かろうじて見えるのは、私の手を強くつかんでいる林冲だけだった。
(これじゃ、まわりどころかみんなすら見えない・・・みんなは無事なの?)
李逵「うわあああっ!」
呉用「李逵、どうした・・・くっ」
姿は見えず、叫び声だけが聞こえてきて、私の不安と恐怖をあおった。
郁里「林冲っ!」
林冲「落ち着くんだ、郁里。まずは安全なところに移動しよう。みんななら、大丈夫だから」
林冲の手だけを頼りに、歩き出そうとした時・・・。
竜巻のような風が、私と林冲の間をすり抜けた。
その勢いで、私たちの身体が離れる。
林冲「郁里っ!」
郁里「林冲っ!」
気づけば、繋いでいたはずの林冲の手はなく、私は巻き上げられる砂塵の中、たった一人で取り残されてしまった。
郁里「林冲!どこにいるの?林冲っ!」
(・・・声も姿もない・・・どうしよう、このままじゃ・・・)
私は立っていることもままならず、その場にしゃがみ込んでしまった。
するとその時・・・。
???「そこにいるのは子猫ちゃんか?」
郁里「その声は・・・戴宗さん!?」
戴宗「林冲はどうした!」
郁里「それが・・・突風ではぐれてしまって」
戴宗「ったく言動不一致な奴だ。まあいい、移動するぞ。オレに掴まれ」
郁里「でも、林冲が」
戴宗「じゃ、ひとりでここにいろ。助かった林冲が、お前の死体を見て泣いても、オレは知らん」
郁里「ええっ!?」
戴宗「あいつは、自分のことは自分一人でなんとかできる奴だ。生きてあいつに会いたかったら、自分の心配だけしろ」
郁里「は、はい」
戴宗さんの腕につかまり、砂嵐の中を慎重に歩く。
戴宗「しかし、酷い嵐だな。この風だけでもなんとかならねえもんかな」
戴宗さんのつぶやきに、さっきの李逵さんの言葉がよみがえる。
(私の妖術で・・・)
郁里「あの、戴宗さん。私の妖術で、この嵐を止めることはできませんか?」
戴宗「・・・何?」
郁里「私の術は“絶対防御”だって言ってたじゃないですか。敵の攻撃を跳ね飛ばすことができるなら、この嵐だって」
戴宗「本気で言ってんのか?子猫ちゃん」
郁里「・・・やっぱり無理ですか?」
戴宗「・・・ああ、無理だな」
郁里「そう・・・ですか」
(結局、私ってなんの役にも立たないんだ・・・)
肩を落とし、ただ戴宗さんの後をついていく。
戴宗「よし、子猫ちゃんはここにしがみついて待ってろ」
戴宗さんは、大きな木の陰に私を隠すように座らせた。
戴宗「じゃ、オレは軍師を捜してくる」
郁里「林冲も・・・お願いします」
戴宗「優先順位は低いが、天女さまの頼みとなったら仕方ねえ。見つけたら、連れてきてやるよ」
郁里「ありがとうございます。お気をつけて!」
戴宗さんは、にやりと笑うと、砂嵐の中に消えて行った。
一人残され、私はただみんなの無事を祈る。
(どうか・・・どうかみんな無事でいて・・・)
郁里「・・・あれ?」
ふと、風が弱まっていることに気づく。
目を凝らして辺りの様子を伺うと、すぐ近くを覆っていた真っ黒な雲が少しずつ切れかかっていた。
郁里「よかった、天候が回復しているみた・・・・・」
目の前の光景に、思わず息をのむ。
黒い雲の隙間から見えるのは、私に狙いを定められた、一本の鋭い矢・・・。
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ヒロインちゃんが林冲を呼び捨てにしている・・・
これが、すっごいイヤなんですよね~( 一一)
私、基本的に男の人は呼び捨てにしないんで笑