こんにちは!
連休中のまなみんです!!
明日から仕事行くのが嫌でしょうがありませんwww
さて、嫌々やっております林冲レポです。
時間が取れるうちに進めておきたいのですが・・・中々ね笑
それでは、ネタバレです。
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【林冲から見た景色】
林冲「まさか、あんなに大きな力だったとは」
郁里が妖術で李逵を助けた時から、オレはずっと彼女をどうするか考えていた。
(郁里があれだけの妖術を使えると知られてしまった今、呉用さんがそれを利用しない訳がない。何か手を打たなければ、郁里はまた、次の戦に駆り出されるだろう。そしてまた、妖術を使って・・・)
もともと戦に駆り出して術を使わせようとしたのはお前だろうが(-""-;)
林冲「ダメだ、それだけは避けなくちゃ・・・」
あの時、ぐったりと力なく倒れた郁里の姿を思い出し、ぞっとする。
林冲「妖術で軍の力になれば、間者の疑いが晴れるかと思ったけど、少しばかり考えが・・・甘かったな」
www少しどころではないわwww
オレは、自分の浅はかさを悔やみ、大きなため息をついた。
その時・・・。
郁里「ちょ、ちょっと呉用さん!」
どこからか慌てたような郁里の声が聞こえた。
林冲「今のは・・・郁里?それに、呉用さんって・・・」
辺りを見回して、声の元を探す。
林冲「あ・・・あれは・・・」
その光景に思わず息をのんだ。
(呉用さんと郁里が・・・抱き合って・・・る)
呉用「・・・・・」
郁里「・・・」
距離があるため、二人の話声は聞こえない。
しかし、ここから見る限り、呉用さんは郁里の体に覆いかぶさり、それはまるで・・・営みをしているようにも見えた。
www真昼間の屋外でかwww
(あの呉用さんが、こんなところで・・・それ以前に、郁里が・・・)
思わず駆け出しそうになって、すぐに思いとどまる。
(いや・・・あの二人が、もしもそういう関係なら、オレの出る幕はない。でも・・・って、あれ?)
林冲「ぐぁーっ!なんでオレ動揺してんだ!?」
www知るかwww
(郁里を自分のオンナのように扱ったのは、他の奴らから守るためだ。別に特別な感情なんて・・・)
林冲「ない・・・はずだよな」
wwwあそこまで気を持たせておいて、この言いぐさwww
そう自分に言い聞かせても、胸のモヤモヤはおさまらない。
林冲「くそっ・・・!呉用さんは何かをたくらんでいる!郁里を利用しようとしているに違いない!だから、オレは郁里を助けなきゃ!」
wwwうぜぇわwww
目に見えない誰かに言い訳するように声に出して、オレは郁里の元へ駆け出した。
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呉用「私のそばに来る気はないか?」
そう私の腕をつかむ呉用さんの顔は真剣で、少なくとも冗談を言っているようには見えなかった。
(これは・・・襲ってくる雰囲気ではなさそう・・・でもそれなら・・・どういうこと?)
言葉の意図がわからない私は、戸惑うことしかできず、ただ呉用さんの顔をじっと見つめていた。
呉用「・・・郁里、私のそばで・・・」
林冲「止めろ、呉用さんっ!」
呉用「・・・林冲?」
(・・・今だ)
私は、呉用さんが気を取られた隙に手を振り払い、その場から逃げ出した。
林冲「大丈夫?郁里」
郁里「は、はい」
林冲さんは、私を呉用さんから隠すように背中へと促す。
wwwなんだ、コイツらはwww
林冲「まさか、こんなことをする人だとは思わなかったよ、呉用さん」
呉用「こんなこととは、どういう意味だ」
林冲「とぼけないでくれるかな。呉用さん・・・今、郁里に何をしようとしてた?」
(あ・・・林冲さん、絶対に勘違いしてる・・・)
てめえのせいだろうが!!
はっとして、思わず林冲さんの腕を引っ張る。
郁里「あの、林冲さん・・・」
1:話を聞いてください←
2:いい加減にしてください
3:落ち着いてください
郁里「話を聞いてください」
林冲「ほんとに郁里は優しいんだね。いいんだよ、こんな時にまで人を庇わなくても」
(そうじゃないのにっ・・・!)
なんでそれを口に出して言わないの?
林冲「とにかく、郁里はいいから。ここはオレに任せて」
郁里「でも」
林冲「・・・ね?」
呉用「どうやら、林冲は私に話があるようだ。君は黙っていろ」
二人に強く言われて、何も言えなくなってしまう。
(どうしよう、まさかケンカになんかならないよね)
www自意識過剰www
私は仕方なく、二人の様子をじっとうかがった。
林冲「で、彼女に何をしてたんだい」
呉用「話をしていた。私のそばにこないか、と」
林冲「なんだって!?」
呉用「彼女は、予想以上に良材だ。ぜひとも私の傍に置きたい」
(あ・・・ああ、そっか。呉用さんは、戦力として私を必要としてくれてるんだ。もう、あんなシチュエーションで言われたら、驚くじゃない)
wwwアンタの頭の中が常にお花畑なのに驚きだわwww
林冲「良材だと・・・あなたが、女にご執心とは珍しいね。でも、悪いけど、オレはあなたに郁里を渡すつもりはない!彼女はオレの勝利の女神だ。オレのそばにおく」
呆然とする私の肩を、林冲さんがぐっと抱き寄せた。
(あ、あれ?気のせいかな?なんだか微妙に話がかみ合ってないような・・・)
違和感に首を傾げる私を気にもせず、二人は口論を続ける。
呉用「フッ・・・無敵と言われた豹子頭、林冲も天女に頼らねば、戦に勝つ自信もないのか。情けない」
林冲「なん・・・だと・・・女をそばに置くために、オレの力を侮辱するのか」
呉用「よく考えろ、林冲。お前が言う通り、この人は女だ。女である限り、私のそばに置いた方がいいに決まっている」
林冲「言ってる意味がわかんねーよ!」
呉用「わからぬ?それはおかしい。君の傍より私の傍に置いた方が良い。それは、お前も賛同してくれると思ったのだがな」
林冲「はぁっ!?」
呉用「常日頃から全兵に訓示しているが・・・」
林冲「あーうるさいうるさいっ!とにかく、呉用さんが何と言おうと、郁里はオレのそばに置く!誰にも・・・誰にも渡さない!」
wwwこの茶番、まだ続くのかなwww
はっきりと言い切る強い口調に、呉用さんが黙った。
そして、私の顔がカッと熱くなる。
(え?え?二人は私を戦力として、って言ってるんだよね。でも、今の林冲さんの言葉はまるで・・・告白されてるみたい)
wwwこのバカ女、なんとかしてwww
高鳴る心臓を必死に抑えながら、二人の言葉を待つ。
しばらくして、先に沈黙を破ったのは、呉用さんのため息だった。
呉用「そうか。前線指揮官がそこまで言うのなら、彼女は君に預けよう」
林冲「・・・・・?」
呉用「確かに、私の傍で守りの最後の砦とするよりも、前線で先手を打った方が軍の被害を減らせるかもしれない」
林冲「・・・・・・」
林冲さんは、呉用さんの言葉にしばらく呆然としたあと、目が覚めたようにはっとして、声を上げた。
林冲「あ・・・あ・・・あぁ!!!そっち!そっちですか!!」
(ええっ!?もしかして、林冲さん・・・)
呉用「何がそっち、なんだ?」
林冲「いや・・・いやいや、うん、そう。彼女の身はオレがちゃんと守るから、だから、オレに・・・任せちゃって」
呉用「わかった。では、頼むぞ、林冲」
林冲「・・・承知」
呉用さんは、林冲さんの肩をぽんっと叩いて、去っていった。
残された私と林冲さんの間に、微妙な空気が流れる。
林冲「えと・・・あの・・・」
林冲さんは、照れくさそうに頭を指でかいた。
林冲「今の話は、その、気にしないで。呉用さんにはああ言ったけど、オレは郁里を戦に連れて行く気はないから」
郁里「え?」
林冲「言っただろ。もう郁里には怖い思いさせないって」
郁里「でも、呉用さんは私を前線で使えば、被害を減らせるって」
林冲「戦なんだ。多かれ少なかれ被害は出る。それに、みんなそれを承知で出陣するんだから」
郁里「それって、犠牲・・・死者が出るのは、当たり前ってことですか?」
林冲「ああ、その通りだ」
あ~あ~あ~あ~♪
(当たり前・・・か。わかっていたはずなのに、やっぱりその言葉に違和感がある。それどころか、みんなのことを知れば知るほど、それが違和感じゃなくて、悲しみに変わっていく)
胸の中に、何とも言えない冷たい感情が渦巻いて、私は唇をかんで、それに耐えた。
林冲「どうしたの?難しい顔をして」
林冲さんが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
じっと見つめるその目は、とてもきれいで、とても優しそうで、とてもじゃないけど、平気で人の命を奪うような人には見えない。
(こんな優しい林冲さんでも、本当に戦は当たり前って思ってるんだ。私が感じてる違和感や悲しみ・・・林冲さんなら、わかってくれるんじゃないかな)
そう思った私は、息をのみ、林冲さんを見つめ返した。
郁里「これはあくまでも私の見解なんだけど」
www見解ときたかwww
そう前置きしてから、私はゆっくりと、言葉を選びながら話した。
郁里「林冲さんたちは、人や世のために殺し合うことは、当たり前みたいなことを言ってたけど、やっぱりそれってよくないと思うんです」
林冲「よくないって?」
郁里「誰かが死ねば、誰かが悲しむ。だから、殺し合いなんかしないで、ちゃんと話し合いをすれば・・・」
林冲「前からこの手の話になると黙り込んでいたけど・・・そういうことだったんだね」
林冲さんが私の言葉を遮った。
郁里「そういうこと?」
林冲「キミの言いたいことはわかった。でも、それはキミの住んでいたところでの常識だ」
郁里「でも、私は・・・」
林冲「・・・・・・」
反論しようとして、息をのんだ。
(・・・厳しい顔。こんな林冲さん、見たことがない)
www出会ってまだ数日しか経ってないからねwww
林冲「郁里、聞いてくれるかい・・・キミは話し合いをしたらいいと言った。誰もそれをしてこなかった、とでも思うかい」
wwwおお、正論www
郁里「・・・・・・」
林冲「してきたんだ・・・中央府の腐敗と悪政を言葉で糾弾してきたんだ。中には、自ら命を絶ってまで、帝に意見を上奏した元同僚もいる。でも、本当のことを言った奴らは、みんな次々と殺されていった」
郁里「・・・・・・」
林冲「それどころか、何もしていない者に罪を着せてまで、自分の栄達を図ろうとする輩たちに、倫理と正義はめちゃくちゃにされたんだ・・・それでも、力に訴えるのは、ちがうかい?」
郁里「林冲さんの言い分はわかる、つもりです。でも・・・やっぱり・・・」
wwwうぜぇwww
林冲「なら、キミは・・・無抵抗で奴らに殺されろって言うのか!?仲間が死んでも・・・家族が目の前で殺されても、黙って見てろって言うのか!」
林冲さんが激高したように、強い口調で言った。
そして、自分を落ち着かせるように大きく息を吸ってから、今度は静かに、諭すように話しかける。
林冲「この国は腐りきってる。それを根底からあらためるために、オレたち、梁山泊は集まった。みんな好きで殺し合いをしているわけじゃない。人を救いたいんだ。自分の命より大切な仲間を、民を、幸せにしたいだけなんだ・・・救いたいだけなんだ・・・」
(私が暮らしていた日本の平和も、多くの犠牲の上に成り立っていたんだよね。この時代の常識を、私の常識で測ってはいけない。それはわかっているつもり・・・なんでだろう・・・どうして私はこんなにも、意地になっているんだろう・・・そうか・・・きっと私は、林冲さんとだけは・・・わかりあいたいんだ・・・)
私の目から涙があふれた。
www泣くのは卑怯www
林冲「ど、どうして、泣くの・・・」
林冲さんが、涙をぬぐおうと、私の頬に触れた。
その瞬間・・・。
郁里「・・・・・え?」
林冲「こ、これは・・・」
私の体の異変に気づいて、二人同時に息をのんだ。
林冲「・・・連星が・・・光ってる」
郁里「そんな・・・どうして、今・・・?」
林冲さんが、まるで引き寄せられるように、私の胸に手を伸ばし、私の着物の掛け合わせを、優しく押し開く。
胸の谷間があらわになった恥ずかしさはほんのわずかで、私も、林冲さんも、光る連星を呆然と見つめていた・・・。
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ヒロインちゃんは、きっと死刑廃止論者だと思うwww
それでは、また来週末に(。・ω・)ノ゙