こんばんは!
今日は用事がみっちり詰まってて、少しも休んだ気がしないまなみんです!!
明日、仕事する体力残ってるだろうか(笑)
さて、変なヒロインに振り回されっぱなしの黒崎先生レポです。
先生にタメ口になったあたりからのヒロインちゃんの口調がとにかくイラつきますwww
では、ネタバレで行きますよ~
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お母さんはそれ以上、言葉を続けることができないようだった。
黒崎「それじゃ、俺たちはこれで失礼します」
黒崎先生はそう言って、お母さんに背中を向ける。
佐和英士「待てよ、諒!」
立ち去ろうとした私たちを呼び止めたのは、お兄さんの英士さんだった。
wwwそういや、いたんだったね。お兄ちゃんは立ち絵なしですかwww
黒崎先生は黙って立ち止まると振り返り、英士さんを見据える。
佐和英士「それでうまく逃げられたつもりなのか?フン、詰めが甘いんだよ、お前は」
黒崎「・・・・・」
佐和英士「俺にはお前の考えてることぐらい、お見通しだ。佐和を継ぐのは俺だってこと、よく覚えておけよ」
黒崎「・・・失礼します」
とても家族で話してるとは思えないような、不穏な空気。
意味のわからない会話に、不安が高まってくる。
そんな私の様子を察したのか、黒崎先生は私の肩を抱き、身を寄せてくる。
黒崎先生の体の温かさに、私は少し安心した。
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私たちはそのまま病院を後にし、部屋へと戻った。
部屋に戻ると、締めていたネクタイをほどきながら、黒崎先生がようやく重い口を開いてくれた。
黒崎「急にあんなところに連れて行って、悪かった」
彩香「ううん・・・でも、どうして『家族はいない』なんて言ったの?」
黒崎「あれは・・・俺の家族じゃないからな」
彩香「それって・・・お母さんが義理のお母さんだから?」
黒崎「・・・それだけじゃない。あの女は俺の母親を殺したも同然だ」
彩香「え!?」
黒崎「・・・父親が家を出て行ったのは、俺が8歳の時だった。父親はあの女と不倫した上、俺と母親をあっさりと捨てた・・・その後失意の中、俺の母親は死んだんだ。父親も含めて、今でもヤツらを家族だなんて思ったことはない」
表情からは感情が読み取れないけど、黒崎先生の肩がわずかに震えているように見えた。
昔のことを思い出しているのかもしれない。
先生はあっさりと事実を教えてくれたけれど、私にはもっと深い事情があるような気がしてならなかった。
黒崎先生がここまで頑なになってしまっている理由が・・・。
黒崎「英士はなぜか俺のことをやたらと敵対視している。俺がアイツの立場を脅かすとでも思っているんだろう。同じ外科医だからな。おまけに父親が危ないって強引に日本に呼び戻されたと思ったら、勝手に婚約話が進んでいるし・・・俺の人生がアイツらのオモチャにされるのはごめんだ」
彩香「じゃあ、結婚したのは・・・」
1:お母さんへの腹いせに?
2:婚約を回避するために?←
3:お兄さんへのけん制のために?
彩香「婚約を回避するために私と結婚したってこと?」
黒崎「まあ、それも理由の一つではある。お前・・・本当に覚えていないのか?」
黒崎先生は私の目をじっと見ながら真剣な表情で聞いてくる。
そのまなざしに一瞬ドキッとしてしまった。
彩香「えっ?」
黒崎「・・・いや、なんでもない。今日は疲れたから、一人で休む」
黒崎先生はそう言って、そのまま私室にこもってしまった。
(覚えていないのかって・・・何のことなんだろう。私、やっぱり黒崎先生に会ったことがある・・・?)
記憶をたどってみるけれど、一向に思い出すことができない。
それに・・・結局、私と結婚した本当の理由がまだ、見えてこない。
婚約を回避するためにしても、お母さんへの腹いせにしても・・・わざわざ大金を出して私を選ぶより、そのお金で誰かを雇った方がよほど効率的だ。
頭の切れるあの黒崎先生が、そんなことも思いつかないとは思えない。
(だったらやっぱり・・・他に理由があるってことよね・・・)
wwwどんな理由なら納得すんねんwww
その夜はずっとそのことばかりを考えていたおかげで、次の日の朝は、寝不足のまま出社する羽目になってしまった。
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次の日会社に着くと、部長から声をかけられた。
部長「小野原さん。七赤製薬の美濃部さんがいらっしゃっているので、すぐに応接室に行ってください」
彩香「え!?私ですか?」
部長「あなたにお願いしたいことがあるとか。七赤さんは大口のクライアントですからね、くれぐれも失礼のないように」
彩香「は、はい」
言われるまま、急いで応接室に向かう。
美濃部さんは私の顔を見ると、にっこりと人好きのする笑顔を浮かべた。
美濃部「お忙しいところ、お呼び立てしてしまって申し訳ありません」
彩香「いえ、とんでもありません。お待たせしました」
美濃部「実は、仕事の話ではないんですが・・・小野原さん、黒崎先生とご結婚されていたんですね?」
言われてドキリとする。
あの時、真実を言わずにごまかしたことを咎められたのだろうが。
www怒られる筋合いはないけどねwww
私は素直に頭を下げる。
彩香「すみません、先日は申し上げそびれてしまって」
美濃部「いえ、いいんですよ。あんな風に突然声を掛けたんですから、警戒されて当然です。それにしてもおめでたいですね。ぜひ私からもお祝いをさせていただきたいと思いまして」
彩香「と、とんでもないです!式も挙げていませんし、どうぞお気遣いなく」
美濃部「・・・失礼ですが、先生とは以前から交際を?」
私は言葉に詰まってしまう。
まさか、会ったばかりで借金を肩代わりしてもらった挙句、勝手に籍を入れられていた・・・なんてことを話すわけにはいかない。
彩香「いえ、そういうわけでは・・・その・・・会った瞬間にこう、意気投合したんです。黒崎先生は優しい方ですし」
美濃部「・・・なるほど」
www納得するかwww
美濃部さんは新薬のことで黒崎先生と癒着していたはずだけれど・・・なぜ私に近づいてきたりするのだろう?
こうして対峙していると、ひどく居心地が悪い。
(大口のクライアントの営業さんをまさか、追い返すわけにもいかないし・・・困ったな)
美濃部「今日はあなたに忠告があってきたんです」
彩香「忠告、ですか?」
美濃部「小野原さん、あなたは黒崎に利用されている」
彩香「え!?」
wwwいちいち反応すんなよwww
美濃部「あの男が何と言ってあなたを丸め込んだのかはわかりませんが・・・あなたと結婚したのは、あなたを愛しているからではない。理由があるんです」
冬太くんも同じことを言っていた・・・。
黒崎先生が私を愛していないことなど百も承知だけど、他人からこう立て続けに言われると落ち込んでしまう。
彩香「理由って・・・美濃部さんはそれをご存知なんですか?」
美濃部「・・・黒崎の目的は、佐和総合病院の全権を握ることなんです」
彩香「・・・・・」
美濃部「そのために私も・・・あの男に利用されている」
彩香「どういうことですか?」
美濃部「うちの社の新薬を使って頂く代わりに、金銭を要求されています。その上私は何かと彼に命令され・・・もう限界なんです」
彩香「・・・・・」
(確かに黒崎先生のデスクに、七赤製薬の封筒に入った現金があった・・・あれが美濃部さんに要求したお金だった・・・?)
美濃部「あなたもおそらく、これからあの男に利用されることになる。取り返しのつかないことになる前に、私は・・・あなたを助けに来たんです」
www大きなお世話だなwww
彩香「・・・どういう意味ですか?」
美濃部「私と手を組みましょう、小野原さん。あなたの力を借りたいんです」
彩香「それって・・・?」
美濃部「あの男の身辺を探って、失脚する糸口を見つけられれば・・・一緒に住んでいるあなたなら、できるはずです」
美濃部さんは真剣な表情で頼み込んでくる。
私はただ、困惑していた。
彩香「突然そんなこと言われても・・・」
美濃部「もちろん、それはわかっています。ただ、考えていただきたい。あなたの将来のためにも・・・」
美濃部さんはそう言い残し、帰って行った。
私は美濃部さんを見送ることも忘れて、応接室に座り込んでいた。
(佐和総合病院の全権を握ることが・・・黒崎先生の目的?確か先生は、院長の思い通りのオモチャにされるのはごめんだって言ってた・・・だから、院長や英士さんを出し抜いて、佐和総合病院の全権を握りたいってことなの?)
黒崎先生の思惑がよくわからなかった。
美濃部さんの言う通りだとしたら・・・彼は復讐のために私や美濃部さんを利用しているということになるの?
以前、黒崎先生の私室で見つけた、私の調査報告書・・・あれはいったいどういうことなんだろう。
3年前に行われた私への調査・・・美濃部さんからの忠告・・・。
どれだけ考えても、答えは出てこなかった。
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あのさ、なんでそんなよく知りもしない男の言うことを簡単に信じちゃうの?
そのくせ黒崎先生のことはやたら疑ってかかるしwww
この子の頭の中が私には理解できません(笑)