【一〇八恋星☆水滸伝】呉用後伝 第九章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんばんは!



やたら喉が渇いて、すでにお腹パンパンのまなみんです!!



水分だけでお腹膨れるって・・・なんか悲しいwww



さて、毎日地味に更新中の呉用さん後伝です。


もう周りに全然理解してもらえない呉用さんが可哀想でしかたありません(笑)


では、ネタバレで行きますよっと。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆




遠のいていく意識。



(この感覚・・・知ってる)



それは以前、元いた世界に引き戻されたときと同じ感覚だった。


wwwもともと、力を使いすぎると戻っちゃう設定じゃなかったっけ?www



(これで呉用さんとお別れなの・・・?この前の調練であれだけ力を使っていても、こんなことはなかったのに・・・どうして、今なの・・・っ!)



胸の印の辺りが異常なほど熱かった。

意識が途絶えそうになった瞬間・・・。



呉用「郁里!!」



呉用さんの大きな声が響いた。

目を開けると、さきほどまでとは立場が入れ替わり、いつの間にか呉用さんが、しっかりと私の体を抱きしめてくれていた。



郁里「呉用・・・さん・・・?」

呉用「大丈・・・夫・・・か」



途切れがちに聞こえる呉用さんの声。

今いる世界と元いた世界。

その二つの場所から引っ張り合われているような、そんな感覚を覚える。



呉用「まだ・・・帰る時ではないのだ!」



再び呉用さんの大きな声が響いた。

まるで、頭の中に直接語り掛けられているようだ。



(呉用さん、そんなに大きな声出したら、傷口が開いちゃいますよ・・・)



そう言いたかったけれど、声を出すこともできなかった。



呉用「・・・戻ってきたか?」



まるで私の存在を確かめるように、呉用さんが私の頬を撫でた。



呉用「もう少し・・・もう少しだけでいい、私のそばにいてくれ・・・」



耳元で響いた呉用さんの声。



(もう少し、だなんて言わないで・・・ずっと一緒に・・・)



そう伝えたかったけれど、そこで私の意識はフツリと途絶えた。



呉用「郁里ーーーっ!!」


www山賊は?www




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【呉用から見た景色】




呉用「郁里、郁里っ!!」



自分の声が山中に響いた。

声を発するたびに傷口から血が噴き出しているのがわかった。


www痛い話、ヤメテwww


しかし、自分の傷のこともすぐそばにいる山賊のことも、もう構っている余裕はない。



呉用「このままでは・・・まずい・・・」



そうポツリとつぶやいたとき。



馬麟「呉用先生!郁里さん!」



遠くから、馬麟が兵を引き連れ、駆けてくるのが見えた。

手ごわそうに思えた山賊たちは、馬麟の兵を見ると、わずかにおののいた。



馬麟「おのれ!お前たち、お二人に何をした!!」



馬麟が剣を振りかざし、山賊たちを蹴散らす。



山賊「ちっ・・・引くぞっ!」



その一言を合図に、あっという間に山賊たちはその場から撤退していった。



呉用「馬麟・・・どうしてここが・・・」

馬麟「郁里さんから、『助けて』と連絡があったのです。皆にも聞こえたとは思いますが、私が一番近かったようですね」

呉用「ああ・・・そうか」



私が頷くと、馬麟がハッとした。



馬麟「呉用先生、その怪我は!?」

呉用「私のことはいい、それより先に郁里を・・・」



郁里を抱きかかえて立ちあがり、馬麟の馬に乗せる。

しかし、体が傾くのを止めることはできず、その場にがくりと膝をつく。



林冲「馬麟!呉用さん!」



続々と皆がやってくるのがわかった。

きっと、あまりにも郁里の思いが悲痛だったせいだろう。



馬麟「林冲さん!呉用先生を運んでいただけますか!」

林冲「任せろ!」


www郁里ちゃんの方がいいとか言い出すかと思ったwww


馬麟「それから、あなた方は先に行って安道全先生に事の次第を伝えるように!」



遠のく意識のどこかで、馬麟がそう言うのが聞こえる。



馬麟「呉用先生、呉用先生!私はまだ!まだあなたから・・・学びたいことがたくさんあるのです!」


www勝手に殺すなwww




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郁里「う・・・ん」

扈三娘「郁里ちゃん?」


wwwあ、なんか久しぶりwww



目覚めると、心配そうに私の顔を覗き込む扈三娘さんと目が合った。



郁里「扈三娘さん・・・ここは?」

扈三娘「・・・梁山泊だよ。安道全先生に診てもらってね。アンタの体には、何の問題もないってことだったんだけど・・・目を覚まさないから、心配したよ」



頭がぼんやりする。



(私、どうして気を失っていたんだろう・・・)



ゆっくりと記憶をたどる。



(呉用さんと馬で出かけて、それで・・・)



そこまで考えて、ハッとする。



郁里「呉用さん!呉用さんは・・・!?」

扈三娘「・・・あっちで眠ってるよ」



少し離れた場所にある寝台に、横たわる呉用さんと、その傍らに付き添う馬麟さんの姿が見えた。



扈三娘「ちょいと馬麟、郁里ちゃんが目を覚ましたよ!」



扈三娘さんの呼びかけに応じて、馬麟さんがこちらへやってきた。



馬麟「よかった・・・お目覚めですか」

郁里「助けてくださったのは・・・馬麟さんでしたか」

馬麟「たまたま、近くにいただけです」

郁里「それでも、ありがとうございました」

馬麟「いえ・・・それよりお加減は」

郁里「私は・・・大丈夫そうです。でも、あの・・・呉用さんは、山賊に斬られて・・・」

馬麟「郁里さんから連絡をもらって、お二人のところに向かったのですが・・・呉用先生は、郁里さんを私に託した後、そのまま・・・」

郁里「怪我の具合はどうなんですか?」

馬麟「安道全先生は、手は尽くした、と」

扈三娘「あとは、呉用さんの体力と気力次第、だそうよ」

郁里「大丈夫・・・ですよね」



私の問いかけに、馬麟さんと扈三娘さんが一瞬目配せをし、そのまま黙り込む。



(うそ・・・五分五分・・・なのかな・・・)



言い様のない不安がこみ上げてくる。



郁里「私を呉用さんのところに・・・」

馬麟「駄目です。安静にしていてください」

扈三娘「まず自分の世話をしなよ。人の事はそれからだ」


wwwダブルでピシャリwww


郁里「でも・・・っ」



今すぐ呉用さんのそばに駆け寄りたかった。

試しに体を起こしてみる。

でも、すぐにめまいが襲ってきた。



馬麟「・・・素直に、床についていてください」



馬麟さんになだめられ、私は再び体を横にした。



馬麟「ところで、郁里さん・・・呉用さんを襲ってきたのが何者だったか、わかりますか?」

郁里「私たちを襲ってきた人たち・・・ですか?」



改めて、記憶をさかのぼる。



郁里「あの時は確かに、山賊が襲ってきたんだ、と思ってました」

馬麟「はい」

郁里「でも、改めて考えてみると、色々とおかしなところがあったような・・・」

馬麟「それは一体・・・」

扈三娘「どういう意味だい?」

郁里「山賊と言うからには、やっぱり金品狙いなのが普通ですよね。でも、その割には最初から呉用さんの命を狙っていた気がするんです」



そう。

山賊の頭らしい男は、最初からずっと呉用さんに刃の先を向けていた。



馬麟「私も気になったことがあります。彼らは呉用先生を刺した後、金目のものを奪い、気を失った郁里さんを連れて逃げても良かったはずです」

郁里「あ・・・」

馬麟「でも、そうしなかった。つまり最初から、呉用先生と郁里さんを狙っていたのではないでしょうか。それに私たちが到着した時、抵抗もせず、蜘蛛の子を散らすように立ち去ったのも気になります。まるで、正体を見られたくないかのような・・・」

郁里「正体を・・・」

扈三娘「心当たり・・・ないのかい?」

郁里「覆面をしていたので・・・顔は見えませんでした。ただ、物腰からすると、かなりの手練れじゃないかと思います。もし、馬麟さんたちが来てくれなかったら・・・」

馬麟「ふむ・・・いずれにせよ、今後、梁山泊を出るときには、必ず護衛をつけるようにしたほうがいいですね」

扈三娘「もし、男どもに声をかけるのが嫌だったら、アタシを頼ってくれていいんだよ」

郁里「はい、ありがとうございます」

馬麟「それより、長々とすみませんでした。体の調子が優れないときに、長くお話させてしまって」

郁里「いいえ・・・私も、彼らが何者なのか気になりますから」

馬麟「とりあえず、郁里さんは今はそのことは考えずに、ゆっくり休んでください」



馬麟さんはそう言い、私の布団を整えると、扈三娘さんと一緒に部屋を出て行った。




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翌日には、私は起き上れるようになった。

そこで、安道全先生にお願いして、呉用さんに寄り添って面倒を見させてもらうことにした。



(呼吸は安定してきたように思うんだけど・・・)



安道全先生に言われたとおり、傷口の布を変えて、ときどき口に水を含ませる。



(呉用さんの思考も夢も見えない・・・こん睡状態だからということ?ずっとこのままだったとしたら・・・)



そこまで考えて、ぷるぷるっと頭を横に振る。



(早く、目を覚まして・・・呉用さん・・・)



そして、そんな日々が何日か続き・・・。




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郁里「呉用さん!?」



ピクリと呉用さんの手が動いた。

思わず、その手をしっかりと握る。

それから、ゆっくりと呉用さんが目を覚ました。



呉用「・・・郁里?」

郁里「呉用さんッッ!!」



呉用さんの体に抱きつく。



郁里「よかった・・・!よかった、呉用さん・・・」

呉用「私は・・・」

郁里「山賊に襲われて、ずっと意識を失っていたんですよ!あれからもう、十日も経ってるんですよ」

呉用「・・・そうか」



呉用さんの視線が宙をさまよう。

まだぼんやりとしているのだろうか、今は何も思考が流れ込んでこない。

少し混乱しているようだ、と感じるだけで・・・。



呉用「長い夢を見ていた気がするが・・・本当に長く眠っていたのだな」

郁里「もう、このまま目覚めなかったら・・・どう・・・しようかと・・・」



いけない、と思うのに涙があふれる。



呉用「・・・郁里?」



1:嬉しくて・・・

2:安心しました←

3:死んだらどうしようかと思った



郁里「安心しました」

呉用「・・・すまぬ。少し、痩せたのではないか・・・?」


www夏バテで・・・www←違



呉用さんが私の頬を優しく撫でた。



呉用「郁里・・・」



呉用さんがじっと私を見つめながら、名前を呼んだ。



郁里「は、はい」

呉用「・・・・・何か、食べるものをもらえるか」

郁里「あっ!そ、そうですよね、ごめんなさい、気づかなくて!すぐに、用意してきますね」



慌てて私は部屋を飛び出した。

一方・・・。




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【呉用から見た景色】




郁里と入れ替わるようにして、呂方が姿を現した。



呂方「・・・呉用先生。大丈夫ですか」

呉用「・・・ああ」

呂方「呉用先生、おれにはやっぱりわかりません。どうして、おれにあんなことを言ったのか。呉用先生を襲えだなんて・・・」




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話が暗いwww


呉用さんはほんとなんでも一人で抱え込んじゃう性格ですね~


つか、巻き込まれた呂方はたまったもんじゃないけどwww


事情を知ってるだけに、身の置き所がなかっただろうな~