【一〇八恋星☆水滸伝】短命二郎・阮小五ルート 第十章 第一話~第五話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんばんは!



最近、朝すっきり起きられないまなみんです!!



・・・夜更かししてるせいだけどね!!!(爆)



さて、阮小五ルートも十章に来ました~


史進や呉用さんのレポを考えると、ずいぶん早いな~という印象です。


ま、いつイレギュラーなことが起こるかわからないので、このまますんなりいけるか不安はありますが・・・。


それでは、いつもどおりのネタバレです!!




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休憩していた私に声がかかり、振り向くと小さな男の子を背負った阮小五くんがいた。



阮小五「あ、休憩中でしたか。すみません」

郁里「ううん。大丈夫。それよりその男の子、どうしたの?」

阮小五「どうやら、戦ごっこをしていて怪我をしたらしくて。ほら、このお姉さんに診てもらいなさい」

男の子「うん・・・」



阮小五くんが、背中から男の子を下ろすと、男の子は片足でぴょんぴょん飛びながら私の前にやってきた。



郁里「わー。ずいぶんと派手に擦りむいてるね」



念のため、怪我をした方の足に手を添えて、そっと動かしてみる。



(・・・うん、骨は大丈夫みたい)


郁里「よし、それじゃあ傷口をきれいにして消毒しようか」



砂と血が混じった傷口を水で洗うと、男の子が痛そうに顔をしかめた。



郁里「ごめんね、痛かった?」

男の子「これくらい痛くないよ!だってオレは林冲殿みたいな強い男になるんだから!」


www女は泣かすなよwww



男の子が痛みを我慢しながら言った。



郁里「林冲さん?林冲さんってそんなに強いんだ」

男の子「お姉ちゃん、知らないの?林冲殿は、馬を操って、何人もの敵をあっという間に倒しちゃうんだぜ。林冲殿が通った後は、敵が一人も生きてないって、そんな話もあるくらいなんだ!」

郁里「敵が、一人も生きてない・・・」



男の子が目をキラキラさせて、憧れのヒーローの話をする。

それは私が住んでいた世界とまるで変わらない。



(でもそれは・・・テレビやマンガの中の話じゃない。ここでは、現実なんだ。そして、こんな小さな子供ですら、相手が敵であれば、人を殺すことも正しいことだと思ってる・・・)


男の子「オレ、もっともっと強くなって、戦でいっぱい敵を倒すんだ」

郁里「そ、そっか・・・」



私は何だか男の子の顔が見られなくて、視線を逸らした。

空を泳いだ視線が、心配そうな顔をした阮小五くんの視線とぶつかる。



(いけない・・・阮小五くんが心配する。そうだよね、今、ここで私がそんなこと考えても仕方ない)



私は腕まくりをすると、薬を手に取った。



郁里「よーし、それじゃあ薬を塗るからね。ちょっと染みて痛いかもしれないけど、強い子なら我慢できるね?」

男の子「お、おう!」


wwwこれから戦だってのに、すり傷ごときで簡単に薬を使うんじゃないwww


郁里「すごいね。強いんだね」

男の子「これくらいの傷で泣いてたら、戦えねえからな」

郁里「そう、だね。でも・・・戦場で戦ってる人だけが、強いわけじゃないよ」

阮小五「・・・・・?」

郁里「人を守ることも、強い人にしかできないことなの。しかも体だけじゃなくて、心も強くなきゃ」

男の子「人を守る?」

郁里「そう。だから、そこにいるお兄ちゃんも、すっごく強いんだよ。林冲さんに負けないくらいにね」

男の子「オレ、知ってる!父ちゃんが言ってた。ここは阮小五の兄ちゃんが守ってるから安心なんだって」

阮小五「・・・・・・」

男の子「でもなあ・・・やっぱりオレは、林冲殿みたいに戦いたいな!」

阮小五「・・・はははっ、そう!」



男の子の言葉に、阮小五くんも照れくさそうに笑った。

その時、幕舎の奥の方から呆れたような声が聞こえてきた。



???「おいおい、こんなところで何を油売ってるんだ。隊長格が軽々しく持ち場を離れるもんじゃねえな」

阮小五「す、すみません」

郁里「でも先生。阮小五くんは、怪我をした子供を連れてきてくれたんです」

安道全「お前の顔を見るついでに、だろ」

郁里「え?」

阮小五「・・・・・・」



阮小五くんが気まずそうに顔を赤らめた。



1:そんなわけない←

2:そうなの?

3:阮小五くんに失礼です



郁里「そんなわけないですよ。ね?阮小五くん」

阮小五「そうはっきりと庇ってもらうと、なんだか罪悪感が・・・気持ちはすごく嬉しいんですけど・・・」

安道全「とにかく、小僧、あまり女に入れあげるな。面倒なことになるぞ」


www経験談かwww


阮小五「・・・先生も、そういうご経験があるんですか?」

安道全「ああ、あるね。ほじくり返せば、恥ずかしくて穴に入りたくなる過去が山ほどね」

阮小五「へえ・・・意外でした。肝に銘じておきます」

男の子「なあなあ、なんの話?」


www十年早いわwww


郁里「大人の話だよ。君はもっと大きくなってからね。二人とも、子供の前でそういう話はやめてくださいね」



私は阮小五くんと安道全先生をにらみつけると、男の子を連れてその場を離れた。




*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:




【阮小五から見た景色】




安道全「まったく大した女だな。ここに来て、まだ日も経ってないってのに・・・今じゃ、俺に命令するんだからよ。大した適応力だ」



安道全先生が、子供を連れて行く郁里さんの姿を見て笑った。



阮小五「そう言えば、ここに来た頃、自分でも言っていました。適応能力が高いって。本当にすごいというか、不思議は人です。彼女といると、とても穏やかで幸せな気持ちになる。ずっとそばにいたいと・・・」

安道全「・・・・・・阮小五」

阮小五「・・・あ、すみません。僕、持ち場に戻りますね」

安道全「・・・・・ご苦労だったな」



僕は先生に頭を下げると、持ち場へ戻るために外へ出た。



(しまった。つい喋りすぎてしまったな。でも、それにしても、先生にまで見抜かれているとは。少し気を引き締めなきゃいけないかもしれないな)



郁里さんへの思いが日に日に大きくなっているのは、自分でも気がついている。

先生の言うとおり、怪我人をわざわざここに連れてきたのは、彼女の顔が見たかったからだ。

彼女に会いたい。

彼女といたい。

ずっと・・・ずっと・・・彼女と共に生きていきたい。



(でも・・・)


阮小五「あまり女に入れあげるな。面倒なことになるぞ・・・か」



僕は、さっきの先生の言葉を呟いた。

自分を戒めるように。



阮小五「肝に・・・銘じなければ」




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【郁里から見た景色】




私は男の子を家まで送り届け、また陣営に戻ろうとしていた。

すると・・・。



???「よお、子猫ちゃん。一人でお散歩かい?」


ゲッ(-""-;)



後ろから聞き覚えのある声がして、振り返る。


振り返るなよ・・・無視して行こうぜ(  ̄っ ̄)



戴宗「どうだい?こっちの様子は?」

郁里「そうですね、まだそれほど忙しくはないです。戦況、どうなっているんですか?」

戴宗「そうだなあ。曾家は動いたのが早い割には、まだここに攻め込んでくる様子はないねえ。攻めあぐねているようにも見えんし・・・まったく、何を考えているのやら」

郁里「そう、なんですか」


(曾家は、ここの地図を持っている。この近くで地図を確かめながら、綿密な計画を立てているのかも)



私の胸に不安が過ぎった。



戴宗「・・・何を考えている?」

郁里「え?い、いえ、なんでもありません」



私は、心の中を見透かすような目をした戴宗さんから視線を逸らした。

そんな怪しい態度を取ってしまったことを誤魔化すように話を続ける。



郁里「それじゃ、今のうちに鋭気を養っておいたほうがいいですね」

戴宗「そうだな。せいぜいチビに精のつくもんでも食わせてやれ。だが・・・その後は節制しろよ。敵襲時にふたりして裸ってのはな」



戴宗さんが、ニヤリと私を見た。

その視線に、私は冷ややかな目を返す。



郁里「・・・・・・」

戴宗「なんだよ、可愛げがねえな。照れるとかしねえのか?ん?」

郁里「すみません。そういう話に照れるほど、小娘でもないので」


(°∀°)b ナイス切り返し


戴宗「・・・はっはっはっ!小娘は良かったな。可愛げがあるのはチビの胸の中だけで十分ってか」

郁里「っ!」



さっきより露骨な言葉に、うっかり顔が赤くなる。



戴宗「わーかったわかった。そんな全身でノロケてくれなくていいのにまったく・・・全然まだ小娘じゃねえか」

郁里「ち、違います!阮小五くんに限っては、なんですっ・・・」

戴宗「・・・お前さん、小娘より小娘だな。ごちそうさま」



呆れたようににやけた戴宗さん。

真っ赤になったまま私は追い出すように言った。



郁里「戴宗さん、いつまでこんなところをふらふらしているんですかっ。早く持ち場に戻ってください」

戴宗「へえへえ。しかし・・・」



ふいに戴宗さんが、私の顎を掴み、くいと持ち上げる。

そして、驚いて見上げている私の顔を見て、目を細め、口の端を上げた。




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最後が拷問だった・・・


もう、戴宗のセクハラどうにかならんかね?