こんばんは!
インフルエンザから無事生還した、まなみんです!!
15年ぶりくらいかな~インフルエンザ・・・こんなにキツかったっけwww
では、阮小五レポです。
お久しぶりな呉用さんに、ちょっと小躍りしてしまいそうです。
ネタバレ!!
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【阮小五から見た景色】
突然、僕の元を訪れた呉用先生は、穏やかな笑みを湛えながら話を始めた。
呉用「ようやく・・・だな。ようやく、晁蓋様の仇を討つ時が来た」
阮小五「・・・・・」
呉用「長くもあり短くもあった、まるで夢のような・・・そんな気すらする。そう、あの頃、まだ我々がこんなに大きくなる前から」
阮小五「はい・・・」
呉用「懐かしいな。あの頃はたった七人しかおらず、ただ極悪非道の役人どもを懲らしめるだけの、ごく小さな集団だった。それが今では、一大勢力となり、国すら恐れる梁山泊だ」
阮小五「・・・ええ」
呉用「そんな我々が目立てば、目立つほど、曾家のような欲に駆られて梁山泊を倒そうとする連中が跋扈する。そして・・・」
呉用先生は、そこまで話すと一度口をつぐんだ。
そしてすぐ、表情を変えずに話を続ける。
呉用「そして晁蓋様は史文恭に殺された。いや、晁蓋様を殺したのは史文恭ではない。人の欲や恨みに殺されたのだ」
阮小五「人の欲や恨み・・・」
その言葉に、僕は息を呑んだ。
そして、呉用先生をじっと見つめる。
阮小五「人に欲や恨みがある限り、平和は訪れないのでしょうか?」
呉用「阮小五・・・・・」
阮小五「郁里さんは、相手を許さなければ、恨みは連鎖し、戦は続く、と言いました。つまりそれは・・・」
呉用「いいか、よく聞け。彼女の言うことは真理だ」
阮小五「・・・・・!やはり先生も・・・!」
呉用「だが、現実と真理の間には、埋められない大きな溝がある」
阮小五「・・・それも、わかります」
呉用「不倶戴天の敵が存在するのも事実」
阮小五「不倶戴天・・・絶対に許すことのできない仇。僕たちにとっての・・・曾家」
呉用「ああ。しかし・・・お前個人に限った話でいえば、それはまた別のことだ」
阮小五「・・・えっ。それは・・・どういう」
呉用「憎しみの連鎖に、お前個人が縛られる必要はない、と言ったつもりだ」
wwwわかりにくいですwww
阮小五「・・・よく、わかりません」
呉用「自分で考えろ。正しいかどうかなど、誰にもわからぬのだ。ならば、あと必要なのは、自分で導き出した答えを試す勇気だけだ。そしてお前は、その勇気を持ち合わせている」
呉用先生が厳しい顔で僕を見つめた。
その表情もまた、荒くれ者だった僕に、教えを説いていた頃の顔。
呉用「いいか、阮小五。全て自分で考え、自分で判断せよ。私はお前の考えや生き方を否定するつもりは一切ない。今までも、そしてこれからも」
阮小五「待ってください。それは僕に・・・僕に仇討ちをするな、と言っているのですか?」
呉用「そうは言っておらぬ。ただ、その判断がお前がしろと言っているのだ」
阮小五「だったら答えは決まっています。僕にだって、意地や義理がありま・・・」
呉用「ならば」
呉用先生が、低く厳しい声で僕の言葉を遮った。
呉用「ならばお前は、『平和を願い郁里を大切に思う心』と『意地や義理で仇討ちをしようとする心』この二つをしかと天秤にかけたことはあるのか?」
阮小五「・・・・・・」
呉用「お前の中で、もう答えはでているのか、阮小五?」
阮小五「答えは・・・まだ、です」
呉用「ならばよく考えろ。今ならまだ間に合う」
阮小五「・・・・・はい」
呉用「うむ。では、よく休め。邪魔をしたな」
呉用先生はそう言うと、静かに部屋を出て行った。
阮小五「・・・っはは。これだけの難題を突きつけておいて、よく休めとは。まったく、呉用先生らしいな・・・」
おかしくて、小さく笑いがこぼれ出た。
そして、先生から出された難題が頭の中をぐるぐるとまわる。
(よく考えろ、か。だからと言って悠長に悩んでいるわけにはいかない。曾家が、いつ梁山泊を攻めてきてもおかしくはない。そう。時間はないんだ)
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【郁里から見た景色】
そしてついにその日はやってきた。
戴宗「さーて、敵さんが攻め込んできやがったぜ」
呉用「数は」
戴宗「先遣隊は二千。そんなに多くはない。だが、後ろを固めている陣は大軍だ。早めに決着をつけないと合流されてめんどくさいことになるぜ」
呉用「よし。では作戦通り先手を打つ。林冲隊、史進隊、出陣せよ。戴宗は引き続き状況を監視、報告」
林冲「はいはーい」
史進「承知」
戴宗「さてと、オレも忙しくなるな」
呉用「李俊、阮小五、張順。わかっているな。このたびの戦はお前たちにかかっている」
李俊「おいおい、ここをどこだと思ってんだ?俺たちの縄張りだぜ」
張順「そうですよ、軍師。安心して俺たちに任せてください」
阮小五「・・・・・・」
呉用「任せたぞ」
阮小五「・・・・・・はい」
(・・・なんか空気が重くて息苦しい。これが、戦なんだ)
戴宗さんから、曾家が動き出したとの報告を受け、梁山泊中が慌ただしくなる。
気をしっかり持っていなければ、今までとは違う緊迫感が漂う空気に、気圧されてしまいそうだ。
阮小五「大丈夫ですよ、郁里さん。梁山泊は僕たちが守りきりますから」
郁里「う、うん」
不安を露わにしていた私の肩を、阮小五くんが叩いた。
でも、その笑顔にすら緊張が見える。
(確かに戦場は梁山泊の縄張り内だけれども、曾家は・・・曾家は水辺や水軍本部付近の地形を把握しているはず。そう、阮小五くんが渡した地図によって。そして、その事実を梁山泊のみんなは知らない・・・このままでいいのかな?)
阮小五「・・・・・・」
私は不安に思いながら、何かを考えている風の阮小五くんを見つめた。
李俊「おい、阮小五。来い」
阮小五「は、はい」
李俊さんに呼ばれて、阮小五くんがはっと我に返る。
そして、厳しい表情で李俊さんのもとに向かった。
阮小五「親分、ご指示を」
李俊「おう。今回の戦、お前の隊には非戦闘員の守備を任せる」
阮小五「なんですって!」
阮小五くんが驚いた声をあげた。
郁里「どういうことなの?」
阮小五「つまり、前線で曾家と戦うのではなく、出陣しない女子供、年寄りを守るために働けってことです」
wwwそのまんまやんけwww
郁里「それって・・・」
1:よくわからない
2:納得できない?←
3:よかった
郁里「納得できないんだ?」
阮小五「当然!ここにいる漢、全てが命をかけて戦をするというのに、僕だけが留守番させられるようなものなんですよ」
郁里「・・・・・・」
阮小五「す、すみません。郁里さんに当たっても仕方ないことなのに。親分、僕は納得できません。僕も前線に・・・」
阮小五くんが李俊さんに食って掛かろうとした、その瞬間!
李俊「馬鹿野郎!」
阮小五「っ!」
李俊「味方を守るのも立派な戦いだ。曾家を潰しても、こっちが全滅じゃ話にならねえ。いいか?ある意味、お前が最後の砦だ。みんなを・・・お嬢ちゃんを最後まで守りきれ」
阮小五「・・・・・・」
李俊「返事は」
阮小五「・・・はい。承知しました」
李俊「おう、頼んだぞ。あとお嬢ちゃん」
郁里「はい」
李俊「安道全が、怪我人の治療を手伝って欲しいんだと。行ってくれるな?」
郁里「はい。もちろんです」
李俊「おうおう、誰かと違っていい返事だな。頼んだぜ」
李俊さんが、私と阮小五くんの頭をくしゃっとした。
阮小五「・・・・・・」
(阮小五くん、まだ納得してないみたい。それなら・・・)
郁里「ねえ、阮小五くん。私たちは与えられた仕事をきっちりとこなそう」
阮小五「・・・はい。郁里さんの言うとおりですね。僕は、僕の使命を全うします」
阮小五くんは、そう言って強く頷いた。
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安道全「おい、何してやがる。包帯が足りねえぞ!」
郁里「はいっ」
安道全「あと、そいつの傷口を洗っておけ。グズグズしてると、腐っちまう」
郁里「はいっ!」
安道全先生の指示で怪我人の治療の手伝いをする。
まだ本格的に開戦してはいないものの、怪我人の数は多く、おまけに元の世界のような医療機器のない中での治療は、とにかく人手が必要で、休む暇はほとんどなかった。
(これが戦・・・本格的に曾家が攻めてきたら、どうなるんだろう・・・)
不安に思いながらも、目の前の怪我人の治療に専念する。
与えられた仕事を、きっちりとこなすために。
安道全「ふう・・・ようやく一息ついた。嬢ちゃん、休憩していいぞ」
郁里「はい。ありがとうございます」
安道全先生に言われ、一息ついていると。
???「郁里さんはいますか?」
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やっと仕事に復帰できましたよ~
でも・・・なんだか調子が戻りませんwww