【一〇八恋星☆水滸伝】短命二郎・阮小五 第九章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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こんにちは!



やっと明日から仕事に戻ります、まなみんです!!(2/14現在)



また大雪になるとかゆーてんのにねwww



では、イベントも終わったので阮小五レポに戻ります~


こちらもクライマックスに近づいておりますね~


ネタバレ!!




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阮小五くんは『僕の代わりに』と言って、私に綺麗な蝶の髪飾りをくれた。

そして・・・。



郁里「僕の代わりって、どういうこと」

阮小五「・・・僕は・・・あなたの傍にいたい。あなたと一緒に平和な世を作り、共に暮らしたい。でも・・・僕は郁里さんと一緒に、それを果たすことができないかもしれない」



阮小五くんが、寂しそうに笑った。

その微笑みが何を意味しているのか、今の私ならわかる。



郁里「信じてくれたんだね。『憎しみのない平和な世界』は、実現できるはずだって」

阮小五「あの時、僕は確かに感じたんです。郁里さんとあの光に触れた時、優しい気持ちで包まれた何かが、本当に見えたような気がした。それが、あなたの言う世界なのかもしれない・・・」

郁里「阮小五くん・・・」

阮小五「でもそれが・・・僕と郁里さんだけが感じられるものでしかないのなら、僕は戦うしかない。梁山泊を、仲間を守るために」



阮小五くんが唇をかみしめた。

その悔しそうな表情に、阮小五くんの葛藤が手に取るようにわかった。



(理想と、現実・・・心は平和な国を作るという理想をかなえたいのに、今いる自分は憎しみの連鎖を断てない現実があって・・・その選択は私の思いを裏切る、と思っているんだ・・・)



彼のために、一緒に悩みたい。

一緒に、答えを探して歩いてみたい・・・。



(でも、どうしたら・・・あっ・・・!)



ふとあることを思いつく。


wwwどうせろくなことじゃないだろう←「阮五くん」以来の不信感www



郁里「ねえ、阮小五くん」

阮小五「・・・はい」

郁里「もう一度、あの光のところへ行ってみない?」

阮小五「えっ!?」

郁里「阮小五くんはあの光に触れて、何かを感じて、平和な世の中を信じてくれた。なら、みんなだって、あの光に触れれば、何かを感じてくれるかもしれない」

阮小五「そうかもしれませんけど、でも、どうやって」 

郁里「だからそれを調べに行くの。何かわかるかもしれない。わからないかもしれない。でも、ここで悩んでいるより、ずっといいと思う」

阮小五「郁里さん、あなたって人はなんて・・・」

郁里「無茶?無謀?それとも・・・」

阮小五「なんて素敵な人なんだろう」


(真顔で言われると・・・!)


阮小五「行ってみましょう!」

郁里「・・・うん、行こうっ!」



私は差し出された阮小五くんの手を取ると、光の玉があった場所へと向かった。



(この手を・・・離したくない!だから、前に進むんだ・・・)




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阮小五くんと共に、あの光の玉があった場所に向かう。



阮小五「さあ、あの先です」

郁里「うん」



最後の丘を登ると、目の前にあの光が現れた。

でもそれは、明らかに以前とは形を変えていて・・・。



阮小五「こ、これは・・・」

郁里「そんな・・・前よりも小さくなっている?」



以前見たときは、姿見ほどの大きさだった光の玉が、今は両手を丸くしたくらいの大きさになっていた。



郁里「どうして、こんなに小さく・・・」



私はその光に近づき、手を伸ばした。

そして、光に触れた瞬間・・・。



郁里「きゃっ・・・!」

阮小五「郁里さんっ!?」



あの時と同じように、白い光が辺りを覆った。

そして、私の胸の印も、それに共鳴するかのように熱を帯びる。



(印がまた熱く・・・ううん、違う・・・この感じ・・・もっとこう・・・そう・・・温かいっていうより・・・懐かしい感じ・・・)



それは、とても心が落ち着いて、安らぐような感覚。

まるで、自分が一番安心できる場所にいるような・・・。



(・・・・・帰りたい・・・な・・・)



私の心のどこかが、そう呟いた。

その瞬間・・・。



(今のは・・・私が住んでいた部屋?・・・そう・・・だった・・・私、あの部屋で暮らしていて・・・仕事をして・・・本を読んで・・・恋を・・・して・・・私が・・・いた・・・場所・・・)



光が強くなると同時に、意識がすーっと薄れていく。

その時・・・。



???「郁里さん!郁里さんっ!ダメだ!戻ってきてください!僕はまだ・・・あなたにすべてを伝えていない!」



はっとして目を開けた。

すると、阮小五くんが心配そうな顔で私を見つめていた。



阮小五「・・・よかった!戻ってきてくれたんですね」

郁里「阮小五くん、いったい私・・・」

阮小五「あなたの体が、消えかかっていたんです。あの光に包まれて」

郁里「そういえば、あの光の中に、元々暮らしていた世界が見えたの。ううん、見えただけじゃない。あの部屋に戻ったような・・・」

阮小五「ということは・・・郁里さんは、あの光に触れれば元の世界に戻ることができる・・・」



阮小五くんの言葉に、改めてあの光を見つめる。

すると、またぼんやりと胸の印が温かくなった気がした。



郁里「ああ、帰れるんだ・・・私」



私が無意識にそう呟いたとき・・・。



阮小五「・・・・・・」



阮小五くんが私を強く抱きしめた。

強く、強く・・・息も出来ないくらい。



郁里「阮小五・・・くん」

阮小五「今、僕に喋らせないでください。口を開けば、言ってはいけない事を言ってしまいそうだから」



震える声がして、また腕の力が強まった。

そんな阮小五くんに私は・・・。



1:体を離す

2:顔を見つめる

3:抱きしめ返す←



私は抱きしめられたまま、自分の腕を阮小五くんの体に回した。

そして、力いっぱいその体を抱きしめ返す。



阮小五「郁里さん・・・ダメです。そんなことをされたら、僕はもっともっとあなたのことを・・・でも・・・ありがとう」



少しして、阮小五くんは気持ちを落ち着けるように小さく息を吐いた。

そして、改めて私をじっと見つめ・・・。



阮小五「今日は、戻りましょう」



そう言って、少し寂しそうに、微笑んだ。




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郁里「それじゃ、ゆっくり休んで」



阮小五くんを寝床に寝かせ、布団をかけた。



阮小五「あの、郁里さんは?」

郁里「私は阮小五くんの部屋で寝るね」


(きっと阮小五くんは色々考えたいことがあるはず。私がいたら、落ち着かないよね)


阮小五「・・・気を使わせてしまってすみません」



阮小五くんが申し訳なさそうにうなだれたので、慌てて首を横に振る。



郁里「ううん。全然そんなんじゃないの。逆に、気にされたら、嫌だよ」

阮小五「・・・ふふふ。相変わらず、優しいなあ」

郁里「そ、そんなんじゃ!そ、それじゃ、何かあったら遠慮しないで呼んでね」

阮小五「・・・はい。おやすみなさい」

郁里「おやすみ」



私は部屋を後にした。




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【阮小五から見た景色】




阮小五「・・・・・ふぅ」



扉が閉まると同時に、ひとつため息をついた。



(あんなにも郁里さんに気づかわせてしまった)


阮小五「・・・もう少しうまく立ち回りたいな・・・弟じゃなくて・・・大人として・・・」



呆れたため息がもう一つ。

その時、外から扉を叩く音がした。



(ん?郁里さんが忘れ物でもしたのかな?)


阮小五「はい。どうぞ」



僕の返事を待って、扉が開いた。

すると姿を現したのは・・・。



呉用「邪魔をする」

阮小五「呉用先生」


(どうして先生がここに?)


呉用「そんなに警戒した顔をするな。別に説教をしに来たわけでも、極秘任務を伝えにきたわけでもない。ただ、お前と少し話をしたくなっただけだ。座っても、いいか?」

阮小五「もちろんです。どうぞ」



僕が促すと、呉用先生は椅子に座り、穏やかな笑みを見せた。

それは軍師としてではなく、遠い昔、僕たちにとって先生だった頃の表情。



呉用「ようやく・・・だな」




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呉用さん・・・なんか、久しぶりだwww