こんばんは!
お昼に回転寿司を食べ過ぎちゃったまなみんです!!
もうね・・・太るのはあっという間だよね・・・(涙)
それでは阮小五レポ第八章に突入で~す。
ネタバレ!!ツッコミあり!!
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阮小五「郁里さん・・・あなたの言う『戦のない世界』は、こんなに優しい光で溢れているんですか?」
郁里「溢れてる・・・とは言い切れないけれど、確かに存在はすると思う」
阮小五「・・・見て、みたいな・・・」
私は無意識に阮小五くんの顔に手を伸ばし、そのまま胸元に引き寄せた。
そして、印に顔を押し付けるようにして抱きしめる。
郁里「・・・見える、かな?」
阮小五「わかりません。でも・・・すごく暖かくて・・・心が穏やかになる」
郁里「うん。きっとそれが・・・阮小五くんの目指す世界なんだと思う・・・」
阮小五くんの腕が私の体に回って、そのままそっと抱きしめた。
穏やかな光が、更に大きくなって、まるでその中に溶けていくような感覚に包み込まれる。
阮小五「・・・・・・」
(このまま、二人で元の世界に帰れたら、阮小五くんはこれ以上傷つかなくても済むのかな・・・)
ぼんやりとそんなことを考えたときだった。
バタンッ
突然、扉が大きな音をたてて開いた。
呂方「じゃまするぜー・・・・・・・・え?」
阮小五「あ・・・・・・」
郁里「・・・・・呂方、くん?」
wwwwwwwwww
呂方「え・・・あー・・・・・と」
呂方くんは、私たちを見て、一瞬ぽかんとした後、手をポンッと打った。
呂方「・・・失礼っ!思い出し用事があった!」
阮小五「っ!それを言うなら『用事を思い出した』だろっ!」
私は慌てて部屋を出て行こうとする呂方くんを呼び止めた。
郁里「ちょ、ちょっと呂方くん。行かなくていいよ」
呂方「いや、おれ、思い出し用事が・・・」
wwwまだ言うかwww
阮小五「・・・」
郁里「・・・阮小五くんが心配で様子を見に来たんでしょ?ほら、入って。ね、阮小五くん?」
阮小五「あ、はい」
呂方「んじゃ・・・ちょっとだけな。邪魔して悪かったな、阮小五」
阮小五「謝るなよ・・・ますます恥ずかしいじゃないか」
阮小五くんが照れくさそうに視線をそらした。
私は、赤くなっている顔を誤魔化すように、呂方くんにお茶を入れる。
呂方「なんだよ、思ったより元気そうじゃん」
阮小五「元気で悪かったね」
呂方「ま、それでももうしばらくは大人しくしてなきゃダメなんだろ?」
郁里「うん。傷はそんなに深くなかったんだけど、出血がひどかったみたいで。でも、休めばよくなるって安道全先生が言ってた」
私は、二人にお茶を渡してから、すぐ横に座った。
呂方「そっか。じゃ、お前はゆっくり休んでろ。その間に、おれたちがちゃーんと曾家をぶっつぶしてやるから」
阮小五「曾家を・・・」
呂方くんの言葉に、阮小五くんの顔が曇った。
そして、湯飲みに視線を落としたまま、口を開く。
阮小五「なあ、呂方・・・君は、平和な世の中が約束されれば、仇敵を許すことができるかい?」
呂方「・・・・・・」
阮小五くんの質問に、呂方くんが私を見た。
そして、ほんの少しだけ宙を見てから、大きく息を吐く。
呂方「んー、まあ、本当の本当、確実に平和が来るなら考えてやってもいいけど」
阮小五「けど?」
呂方「曾家はダメだ。あいつらだけは、潰さなきゃならねえ。平和とか考えんのは、その後だ」
阮小五「・・・そう、だね」
阮小五くんは、小さくうなずいてからお茶を口に運んだ。
何かを悩んでいるようなその表情に、不安がよぎる。
阮小五「あ、そうだ。郁里さん、親分を呼んできてもらえませんか?」
郁里「親分って、李俊さん?」
wwwそれ以外に誰がwww
阮小五「ええ。そう言えば、僕、まだ親分に助けてもらったお礼を言ってなくて」
呂方「それなら俺が」
阮小五「呂方には別に頼みたいことがあるんだ。郁里さん、お願いできますか?」
郁里「うん。わかった。それじゃ、呂方くん。阮小五くんのこと、お願いね」
私は呂方くんに頼むと、部屋を後にした。
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【阮小五から見た景色】
扉が閉まって、呂方と二人きりになる。
呂方「下手な芝居しやがって。で、なんだよ」
阮小五「え?」
呂方「どうせ李俊どののことは、姐御を追い出すための口実だろ。わざわざそうしてまで、おれにしたい話ってのはなんだ?」
阮小五「まったく、君には敵わないな」
呂方「長い付き合いだからな。それで?」
阮小五「・・・・・・」
呂方「・・・あれか?敵を・・・曾家や史文恭を許せるかって話か?」
阮小五「ああ」
呂方「しっかし、姐御もおかしなことを言い出すよな」
阮小五「どうして郁里さんが言ったって知ってるんだ?」
呂方「おれたちも聞いたんだ。お前がまだ目を覚ます前。呉用先生に呼び出された後、だったかな」
阮小五「それで、呂方は何て答えたの?」
呂方「さっきと同じさ。無理だって」
阮小五「・・・本当に無理なことなのかな」
呂方「?」
阮小五「彼女は、郁里さんは気づいている。それが無理なことじゃないって。その確かな証拠が、梁山泊には存在しているって」
呂方「・・・阮小五。おれは言ったはずだ。曾家は別物だ。あいつらは・・・仇だ。晁蓋どのの!仇なんだよっ!!!」
阮小五「・・・・・・」
呂方「そもそもお前がやられたのだって、奴らから仕掛けてきたんだろ?そんなあいつらが、改心するわけがねえ。なあ、阮小五。おれたちは降りかかった火の粉を払っているだけだ。違うか?」
阮小五「・・・そうだな。君の言うとおりだ」
呂方の言葉にうなずいた。
(呂方の言うことは間違いじゃない。むしろ、正論だろう。でも・・・でも僕は・・・あの、穏やかな光を知ってしまった)
呂方「まあ、お前は余計なことを考えず、しばらくはゆっくり静養しろ。で、話はそれだけか?だったらおれは戻るぜ」
阮小五「あ、もうひとつ。君に頼みがあるんだ」
呂方「・・・なんだよ」
阮小五「実は・・・・・」
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【郁里から見た景色】
阮小五くんに頼まれて、李俊さんを呼びに行く。
(水軍本部に行けばいいのかな?)
そう思い、身体の向きを変えたときだった。
李俊「おう、お嬢ちゃん。そんなに急いでどうしたんだ?」
郁里「あっ、ちょうどよかった。今、李俊さんを呼びに行こうとしていたんです」
李俊「俺を?なんだよ、阮小五から俺に乗り換えるってのかい?」
wwwそれはナイ(・∀・)www
1:無視する
2:そのとおりです
3:ありえません←
郁里「ありえません」
李俊「なんだよ、即答かよ。って、お嬢ちゃん。いつの間にそんなにあいつのこと・・・」
郁里「と、とにかく、阮小五くんが李俊さんを呼んでいるので、来ていただけますか?」
李俊「あの死にぞこないが、親分の俺を呼び出すほど、元気になったとはな。もしかして、お嬢ちゃんが接吻でもしてやったのか?」
www言うことがおっさんー!www
郁里「し、してません!」
李俊「なんだよ、それくらいしてやれよ。別に赤くなって否定することでもねえだろ」
(それもそうだけど・・・)
李俊「って言うか、阮小五からしてこないのか?」
郁里「し・ま・せ・ん!」
李俊「なんだよ、いくじのねえ男だな。俺だったら、目を覚ますと同時に、お前を押し倒すくらいするけどな」
郁里「李俊さんと一緒にしないで・・・」
李俊「黙れ」
李俊さんは、突然私を引き寄せると、怖い顔をしてそう言った。
(え・・・何・・・?)
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今回、呂方がちょっとかっこよかったwww