こんばんは!
ドライアイがちょっとツライまなみんです!!
冬はとにかく乾燥するからキライッ(。>0<。)
では、阮小五レポも第六章、折り返し地点です!
ネタバレ!!
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史文恭「そんなめんどくさいことしないでさ・・・地図もらったら、殺しちゃえよ。そいつ」
史文恭が、別に大したことのないように、さらりと言った。
郁里「ちょっと待ってください。そんなの話が違う!」
史文恭「だって僕、話してないし」
郁里「そん・・・」
男「史文恭さま!」
なんとか止めようとした私より先に、男の人が前に出た。
史文恭「なに・・・めんどくさいね」
男「我々も漢です。人質を取るのは謀略の一つとして仕方ないが・・・できればこれ以上、残虐な真似はしたくありません」
郁里「・・・・・・」
思ってもみなかった言葉に、息をのんだ。
そして、期待を込めた目で史文恭を見つめる。
しかし・・・。
史文恭「かっこいいこと・・・だけどさあ・・・おい」
男「っっ!」
史文恭「余計な誇りがあとで味方を殺すこともある。ほんとは、この女も殺すべきなんじゃないの?」
郁里「わ・・・たしも・・・」
史文恭「そう。あなたも」
史文恭が私の顎に手を添え、くいっと持ち上げた。
郁里「・・・・・・」
男「お止めください。史文恭さま!今、その女を殺しては、取引になりません」
史文恭「・・・ああ、もうせっかくいい雰囲気だったのに。ったく、つまんない男だな」
史文恭は、呆れたため息を吐くと、私から離れた。
と、思ったら、今度は肩を抱き、引き寄せる。
史文恭「・・・だったらさ。僕、交渉の場にこの子を連れて行ってもいい?」
史文恭がぺろりと私の頬を舐めた。
なんか、気持ち悪い表現が多すぎ(-""-;)
(ひっ・・・)
史文恭「大丈夫。余計なことはしないからさ。ね?」
(それはつまり、阮小五くんと史文恭が顔を合わせるってこと?そんなことになったら・・・)
私の中に不安が膨らんでいく。
でも、そんな私をよそに、男は史文恭の申し出を了承した。
男「わかりました。では、すぐに参りますので」
史文恭「・・・・・おや。足くらいは自由にしてあげようね」
史文恭が私の足を縛っていた縄を小刀で切った。
ようやく自由に歩けるようになったものの・・・後ろ手に縛られた縄を持たれたままでは、逃げることなど到底できない。
史文恭「さあて、行こうか。うさぎちゃん」
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縛られたまま史文恭たちに連れてこられたのは、湖に面した開けた場所だった。
男「来たぞ」
郁里「阮小五くんっ!」
遠くから歩いてくる阮小五くんの姿を見つけて、私は思わず叫んだ。
阮小五「郁里さんっ!ご無事でしたか?」
www色んな意味で無事ではナイwww
郁里「なんとか。でも、ごめんね。私の不注意で」
阮小五「いえ、郁里さんは悪くありません。僕が・・・」
男「おしゃべりは後だ。先に地図を寄こしてもらおうか」
男が前に出ると、阮小五くんは手に持っていた紙の筒を差し出した。
阮小五「これが、水路の地図だ」
男の使いが阮小五くんに近づき、地図を受け取ると、素早く中身を確認する。
男「よし、お前はそれを今すぐ持ち帰れ。偵察隊が調べた地図と照らし合わせるように言うんだ」
地図を持った人は、用意してあった馬に乗り込むと、すぐに走り出した。
阮小五「これでいいでしょう。早く彼女を返してもらいたい」
男「わかっ・・・・・」
史文恭「ちょっと待ってよ、そこの小男くん」
www言ってもうたwww
さっきまで黙って立っていた史文恭が、私を縛っている縄を引っ張った。
その勢いで、後ろによろめいた私は、そのまま史文恭の胸の中に収まる。
阮小五「・・・・・・お前は・・・・・・史文恭!!!」
史文恭「僕のことを知っていたのかい。まあ、最近すっかり有名になっちゃったからねえ。そう・・・晁蓋を殺ってからさ」
得意げに微笑む史文恭に、阮小五くんの表情が変わった。
阮小五「・・・ゲスだな・・・相変わらず・・・冗談でも言っていい事と悪い事がある・・・」
史文恭の挑発的な笑みに、阮小五くんの表情が一変する。
それは、いつもの阮小五くんとは違い、今にも史文恭に向かって襲い掛かっていきそうな、怖い・・・顔。
史文恭「おやあ。冷静なのは見せかけで、短気な本性がまる見えだよ」
阮小五「うる・・・せえよ・・・」
史文恭「これはどうやら買い被っていたようだね。水軍の精鋭、阮小五くん。ほらほら、そんなに怖い顔しないの。この娘も怯えてるよ。ね?」
1:史文恭を責める
2:阮小五を落ち着かせる
3:自分を落ち着かせる←
(私がこんな顔をしているから、阮小五くんを不安にするんだ。落ち着け、私)
私は大きく息を吸って、気持ちを落ち着かせると、改めて阮小五くんを見た。
阮小五「・・・・・」
そんな私を見る阮小五くんの顔が、冷静さを取り戻していく。
史文恭「そうそう。せっかくだから、ちょっと話をしていい?君さ・・・彼女と一緒に曾家に来ない?水軍師範として、贅沢できるよ?」
あまりにも予想外で唐突過ぎる言葉に、私も阮小五くんも言葉を失った。
阮小五「なん・・・だって?」
(この人、私と阮小五くんを曾家にスカウトしている?)
史文恭の交渉を、有り得ないという顔をして、阮小五くんが突っぱねた。
阮小五「何をバカなことを。あなたたち曾家は晁蓋様の仇です。共に歩む平和などありえません」
阮小五くんの言葉に、史文恭が目を細めた。
その余裕な態度に、嫌な予感がする。
史文恭「ほう。平和ねえ。だったら尚更だよ。曾家に来たらいい」
阮小五「言っている意味がわからない」
史文恭「だったら、君に聞くけどね。阮小五くん、君たちの敵は晁蓋を殺した曾家だけなのかい?」
阮小五「それは・・・」
史文恭「違うだろう。君たち梁山泊の敵は、この世を荒らしている国自体だ。曾家はその筆頭でしかない。そうだろう?」
阮小五「・・・・・・」
史文恭「するとだ、よく考えてみよう。君たちが例えば曾家を滅ぼしても、他の奴らがまた悪さをする。そしたら、君たちはどうする」
阮小五「だから・・・」
史文恭「またそいつらをやっつける。曾家と同じように。つまり、君たちが望む平和は、悪い奴ら全部を殺さなければ成立しない。ね?」
阮小五「・・・・・・」
史文恭が質問に答える隙を与えず、よどみなく一方的に話した。
最初は食い下がろうとしていた阮小五くんも、その理屈に黙り込んでしまう。
(この人、阮小五くんを揺さぶろうとしている。なら私が・・・)
郁里「そんなことありません。阮小五くんたちは、国をよくするため、平和にするために・・・」
史文恭「皆殺しに・・・するんでしょ?」
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とにかく史文恭のシーンが気持ち悪いので、早く終わって欲しいのです(TωT)