【一〇八恋星☆水滸伝】智多星・呉用ルート 第十一章 第六話~第十話 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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※ネタバレしてます!!

※簡易レポのため、選択肢を省く場合もあります!!



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郁里「や、嫌・・・・・」



史文恭の手が、郁里の体に触れる。



郁里「い・・・・・やっ!やめて・・・・・!」

呉用「郁里!」

史文恭「晁蓋も失い、せっかくの天女も奪われるなんて・・・クックックッ、不憫だねぇ、呉用せぇんせ」

呉用「・・・・・!」



呉用がグッと拳に力を込めた。



呉用「郁里!力を使え!」

史文恭「おっと、動かないでねぇ。女の細腕で僕から逃げられるなんて・・・思わないほうが身のためだよ」



郁里の体を抱える腕に力がこもった。

でも、郁里には分かっていた。

呉用の意図することが。



呉用「さあ!解き放て!私はもう願わぬ!君にこの世界にいてほしいなど・・・・・っ!だから、力を使って、帰れっ・・・・・!」

郁里「嘘よ、呉用さん・・・・・そんな心にもないこと・・・」

呉用「本心だ。君を奪われるのは・・・何よりの屈辱だ!!!!」



すごい形相で、呉用が怒鳴った。



郁里「それでも・・・帰れないっ!」



弱々しく、首を振る郁里。



呉用「君が消えたとしても!私はまた、以前の世界で生きるだけだ!」



呉用の言葉に、涙が郁里の頬を伝った。

無理をして言っているのがわかっていても、心が痛かった。



史文恭「何、何ぃ~、僕も混ぜてくれないかなぁ!無視されんのが・・・一番嫌いなんだヨォっ!」



二人のやり取りに、史文恭が怒りの声を上げた。

でも、その時・・・。



史文恭「ぐぁっ・・・・・」



ふいに、史文恭の体が傾いた。



史文恭「ぐっ・・・うぁ・・・・・っ!!!」



どさっと倒れる史文恭。

同時に、郁里の体が解放された。



林冲「曾家の豪傑が、油断しすぎだよ」



そこには、林冲たち・・・梁山泊の仲間たちがいた。



戴宗「かぁ~っ、子猫ちゃんに最初に目ェつけたのは俺だってのに、なんでこうも競争率高いかねぇ」

李俊「しっかし、分かんねえなぁ。天下の武術師範と名高かったあの史文恭が、お嬢ちゃんを人質にとってからの油断っぷり・・・・・」

林冲「これも天女の力、かな」



周りにいるのは、梁山泊の兵士たちばかりだった。



郁里「もう・・・危険はないんですか?」

林冲「ああ」

郁里「史文恭は・・・」

林冲「仇は討った」

郁里「そ・・・う・・・」



緊張が解けると同時に、郁里の体の力も抜けていく。



林冲「・・・・・っと」



林冲が手を差し伸べた。

だが郁里の体を支えたのは、呉用だった。



呉用「大丈夫か、郁里」

李俊「なんだ、つまんねぇな。抱きつくくらいはしとけよ、林冲」

林冲「呉用さんに恨まれることはしたくないなぁ」

呉用「全く、君たちは・・・」



呆れながら、呉用が郁里の体をひょいと抱き上げた。



郁里「呉用さん!?大丈夫です、自分で歩けます・・・・・!」

呉用「私がこうしたいんだ」

郁里「呉用さん・・・・・」

呉用「君が私のそばにいるということを確かめてもいいか?」



郁里は小さく頷いた。

そっと唇が重ねられる。



★スチル★キスシーン!



呉用「君を失わなくてよかった・・・・・」

李俊「・・・やるねぇ、軍師!」

林冲「大胆だな・・・オレも見習おっと」



まわりでみんながはやし立てる。



郁里「いいんですか?こんなみんなの前で・・・」

呉用「・・・いいんだ。もう、我慢できなかった

郁里「呉用さんったら・・・・・」



みんなに冷やかされる中、二人は長い口づけを交わした・・・・・。

血と泥で汚れた武将たちから、笑顔がこぼれる。

どうやら、戦いは終わりに近づいているようだ。

しかし、郁里の心はざわついたまま。

呉用の心に、まだ穏やかさが戻っていないからだった。



呉用「まだ、曾家を排除したわけではない!曾五兄弟全てを討ち取り、ようやく勝利となる。追撃を行う、気を引き締めよ!」

李俊「確かに、まだ曾家の本営を落としたわけじゃねぇ。けど・・・よ・・・」

林冲「なんて言うか・・・郁里ちゃんにデレデレな呉用さんに言われても、なんだかちょっと締まらないというか・・・」

阮小五「呉用さんが、郁里さんの唇が柔らかいとか、そんなふうに思っているなんて知りたくありませんでした」

呉用「~~~っ!とにかく、持ち場へ戻れ!」



呉用の怒声が飛び、それぞれが馬に飛び乗る。

その場には、呉用と郁里、戴宗だけが残った。



呉用「さて、我々も移動しよう」



呉用が馬に乗ろうとしたときだった。



兵士「呉用さま!大変です!」



兵士が転がるようにしてやってきた。



呉用「何があった」

兵士「宋江さまの軍が、曾家の猛攻を受けて混乱中!」

呉用「なんだと・・・・・!」

兵士「曾兄弟が、宋江さまの隊に向かい始めまして・・・」

呉用「梁山泊の各部隊は!?」

兵士「その場に残った兵たちによって足止めを食らっています。猛攻は激しく、このままでは・・・っ」

呉用「分かった。戴宗、各部隊に現状を伝えてくれ。部隊は半分に分け、半分は宋江様の援護に。もう半分で曾家の本営に当たれ」

戴宗「分かった」



戴宗が駆け出すのを確認してから、呉用は郁里を馬に乗せて駆け出した。



呉用「宋江様を討ち取られては、梁山泊軍の勝利はない・・・まだ、宋江様は仮ではあるが、これからの梁山泊をまとめていかれる人間だ。絶対にお守りしなければならない・・・・・!」

郁里「間に合いますよね・・・?」

呉用「間に合わせて見せる・・・。私が行っても、大した戦力にならないかもしれないが、それでも、出来得る限りの力で・・・」



二人がいたところから、宋江の軍がいる場所まではそう遠くなかったおかげで、どうにか目的地までたどり着いた。



呉用「これは・・・」

郁里「っ・・・・・!」



戦場を見た呉用は、言葉を失った。

郁里は、その場を直視できなかった。



呉用「何と言うことだ・・・」



そこには、梁山泊軍の兵士の死体が累々と横たわっていた。



郁里「うっ・・・・・」

呉用「見るな、郁里・・・」



呉用が郁里の目をふさぐようにした。

吐き気をもよおして倒れそうになる体を、しっかりと支える。



郁里「・・・ごめんなさい・・・」

呉用「仕方ない。これだけの死体を見たことはないだろう」



頼ってばかりではいけないと、郁里は力を振り絞って立ち、背筋を伸ばした。



呉用「郁里?」

郁里「私は・・・大丈夫ですから。ここに宋江さんの軍がいたはずなんですよね」

呉用「ああ。おそらく、押されて後退しているはずだ・・・」



呉用は慎重に進みながら、辺りを見回す。



呉用「いた・・・・・!あそこだ!」



呉用が指差す先を見ると、土埃が舞っていて、戦闘の気配があった。



呉用「飛ばすぞ!」

郁里「はい!」



戦場が近づいたとき、郁里は自分の体の異変に気が付いた。



(うそ・・・・・!)


郁里「呉用さん!」

呉用「どうした。・・・・・!」

郁里「体が・・・・・!」



郁里の体が透け始めていた。



呉用「なぜだ!なぜ、今・・・・・!」



まるで郁里が消えてしまうのを止めようとするかのように、呉用が強く抱きしめた。



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連続アーップ!

早く宋江さんを助けてぇ~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。