※ネタバレしてます!!
※簡易レポのため、選択肢を省く場合もあります!!
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呉用「ひるむな!史文恭を討つ好機だ!」
呉用は叱咤するが、奇襲をかけられた兵士たちは、明らかに動揺していた。
戦況は圧倒的に不利だった。
呉用「郁里!今のうちに、宋江様の陣に行け!」
郁里「え・・・」
呉用「このままでは君も巻き込む」
1:力を使わせてください
2:私も戦います←5UP
3:一人では無理
郁里「私も戦います!少しでも力になりたいんです」
その時、一人の兵が呉用に踊りかかってきた。
郁里「呉用さん、危ない!」
しかしその兵は、突然現れた人によって斬り倒された。
林冲「戦い中によそ見は駄目だよ、呉用さん」
呉用「・・・・・!なぜ、ここに・・・」
林冲「一番近いのが、オレだったからさ」
呉用「他のものを助けに行くなと言っただろう!」
林冲「それは、兵に限ったことでしょ?オレは、郁里ちゃんを助けにきただけだし!」
呉用「・・・屁理屈を言うな」
林冲「呉用さんだけには、言われたくないねー」
言いながら、林冲は華麗に兵を倒していく。
そして・・・。
戴宗「子猫ちゃん、大丈夫か!?」
郁里「戴宗さん!李俊さんも・・・・・!」
呉用「なぜ、隊長格がここにきているんだ!」
李俊「戦地は副官に任せてある。副官が優秀すぎて、俺、出る幕ねぇんだわ」
続々と、みんなが集まってくる。
呉用「決着はつけなければ、前には進めない・・・・・か」
そう言うと、呉用は郁里を見た。
呉用「本当に・・・君といると、計算が成り立たない。だが・・・・・」
呉用は前を見た。
呉用「今こそ、晁蓋様の仇を!」
おーっという掛け声とともに、士気が上がる。
林冲たち隊長格とその兵が合流しても、兵士の数は曾家の方が多い。
にも関わらず、梁山泊軍の方が圧倒していた。
それでも、史文恭は遠かった。
呉用「このままでは・・・」
呉用に焦りが見えた、そのときだった。
史進「林冲!」
史進の声が響く。
見ると、林冲に多くの兵が殺到していた。
林冲が強いと言っても、潰されるのは時間の問題だった。
郁里「呉用さん・・・!」
呉用「兵力が足りない。史文恭の隊の半分の兵力もあれば勝てる」
郁里には、呉用が迷っているのが分かった。
力を使えば、なんとかなるかもしれない。
でもそうすれば・・・。
郁里「呉用さん!」
郁里が強引に、呉用の顔を引き寄せた。
呉用「郁里!?」
郁里「不特定多数になると、私一人では無理かもしれません。だから、呉用さんも祈ってください!林冲さんを助けるために・・・・・!」
呉用は一瞬迷いを見せたが、ゆっくりと目を閉じた。
(お願い!林冲さんを助けたい・・・・・)
呉用「郁里・・・・・!」
願ったと同時に、呉用が悲痛な声を上げた。
郁里の体が、透け始めていた・・・・・。
(体が熱い・・・・・!)
その熱さは、以前、元の世界に戻ったときに感じたものと同じだった。
めまいもする。
(このまま、呉用さんとお別れなの・・・・・?もっとそばにいたいのに・・・・・!でも・・・林冲さんも・・・救いたい・・・・・!)
ぐらりと体が傾くのが分かった。
呉用がそれを支える。
呉用「郁里!郁里・・・・・大丈夫か!?」
郁里「呉用・・・さん・・・」
めまいがおさまった。
郁里の手は、呉用にしっかりと握られていた。
さっきまで透けていたところが、元に戻っている。
いつの間にか、体の熱も感じられなくなっていた。
郁里「あ・・・れ・・・」
呉用「消えない・・・」
郁里「どうして・・・」
二人で首をかしげていると、背後から、わぁっという歓声が上がった。
郁里「阮小五くん・・・・・!」
阮小五が兵を引き連れて駆けてくるのが見えた。
そしてそのままの勢いで、林冲の周囲にいた敵兵たちを、次々と蹴散らしていった。
林冲「二郎、すまない!」
阮小五「お礼なら、郁里さんにどうぞ。林冲さんの危機を伝えてくれたのは、彼女ですよ」
林冲が郁里を見て、わずかに微笑んだ。
林冲「この勢いで、押せ!史文恭はすぐそこだ!」
梁山泊軍の士気はますます高まっていく。
乱戦となり、史文恭の隊の数が目に見えて減っていくのがわかった。
でも呉用と郁里の心は、戦いにはなかった。
呉用「なぜ、元の世界に戻らずに済んだんだ・・・。何か、特別な法則でもあるのか・・・?」
郁里「願ってすぐは、体が透けてましたよね。そのあと、願ったんです。帰りたくない、呉用さんのそばにいたい、って」
呉用「・・・私たちの想いが、一致したからかもしれない」
郁里「え・・・」
呉用「私も願った。君に帰ってほしくない、と」
郁里「ということは・・・」
呉用「二人の強い思いが一致したとき・・・元の世界に連れ戻される強い力に勝てる、ということか・・・」
郁里「呉用さん・・・・・!」
二人は互いの気持ちを確認し合い、つないだ手に力を込めた。
李俊「ちょっとそこ!愛の世界に浸るのはいいんだけど!全部筒抜けで、気が散るんだよ!後にしてもらえると助かるんだけどなぁ!」
呉用「面目ない・・・」
李俊「ったく・・・。これだから恋の初心者は困るんだよなぁ」
という李俊の顔は、心なしか楽しそうだった。
しかし呉用の手が離れた瞬間、郁里の体は自由を奪われた。
郁里「きゃあ!」
呉用「郁里!?」
敵兵「動くな」
郁里の体は、誰かによって羽交い絞めにされていた。
呉用「お前は・・・・・」
敵兵「ああ、覚えていたんだな、俺のこと」
聞き覚えのある声に、郁里はわずかに体を反らして、その顔を確認した。
郁里「あなたは・・・。間者で入り込んでいた・・・・・!捕まったはずじゃ・・・」
敵兵「呉用はすっかりあんたに毒されていたみたいでね。間者である俺を、すぐに処刑しなかったんだ。で、戦いのどさくさに紛れて、逃げ出したってわけだ」
呉用「くっ・・・・・」
敵兵「すぐに殺しておけば、こんなことにならなかったのになァ!」
楽しげに男が笑った。
敵兵「天女であるこの女がいれば、曾家にも勝利が・・・・・!」
呉用「・・・郁里を離すんだ」
呉用が鞘から剣を抜く。
郁里「呉用さん!駄目・・・・・!」
敵兵「あれぇ?いいの?この大切な女がどうなっても」
呉用「殺してみろ。すぐさま、お前の首と胴を切り離してやる」
敵兵「で、できるのか?へっぴり腰の呉用にさ!」
呉用「ならば、今すぐ実行してやる」
郁里「呉用さん・・・・・!」
呉用が一歩踏み出したその瞬間、一閃が走り、呉用は剣を取り落とした。
呉用「くっ・・・・・」
???「ふうん、君さ、間者にしてはなかなか良い働きをしたと思うよ?」
すぐそばで響いた声に、郁里は背筋が冷たくなった。
(この声・・・・・!)
ゆっくりと声のほうを仰ぎ見る。
史文恭「やあ、麗水。これで君は私のものだよ・・・・・」
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やっぱクライマックスは萌えるね!(≧▽≦)
でもバカップルたち、油断しすぎwww
つか呉用さんも、カンタンに背後取られるとか、マヌケすぎwww
個人的には、史文恭の登場のタイミングとかにコーフンしまくりました(笑)
あ、あと、宋江さんの影の薄さに泣けてきそうです。
仮だけど、頭領なのに・・・呉用さんが頭領みたいじゃん(ノ◇≦。)