【一〇八恋星☆水滸伝】智多星・呉用ルート 第十章 第十一話~第十五話【特別エピソード付き】 | andante cantabileーまなみんの別カレ日記ー

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攻略記事を検索して来られた方は、「徒然日記」の「!注意!」という記事に目を通してください!!


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※ネタバレしてますよ!!

※簡易レポですので、選択肢を省く場合もあります!!



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(力を使い過ぎたら・・・元の世界に戻ってしまう可能性もある・・・次が・・・最後かも・・・)



じっと見つめ合う呉用と郁里。

郁里の心を悲しい予感が走り、胸が苦しくなってくる。

呉用がそっと郁里の頬を撫でた。



李俊「おいお前ら!俺たちの前でいちゃつくとはいい度胸だな!まったく、先が思いやられるぜ」



李俊の声に、二人は作戦会議中であることを思い出した。



林冲「郁里ちゃんのおかげで、作戦がよくわかるのはいいんだけど、それ以外のことまで筒抜けになっているからなぁ」

呂方「ここ二日ほどは、呉用さんが考えてることが良く聞こえるんすよね」

林冲「たまに、作戦のことは伝わってこないのに、郁里ちゃんへの気持ちだけが伝わってくることもあるし」

郁里「あの・・・」



郁里は、以前から気になっていたことを聞いてみた。



郁里「呉用さんは、どんなことを考えているんですか?」

呉用「お、おいっ・・・」

李俊「あらら・・・。お嬢ちゃんには伝わってないわけ?」

郁里「はい・・・。みなさんには私を介して伝わっているのに、私には聞こえないんです・・・」



途端に、みんながニヤニヤし始める。



林冲「とりあえず、作戦の合間に郁里ちゃんのことばっかり考えてる」

李俊「そうそう。あと、口づけするときに緊張しすぎ」

郁里「なっ・・・・・」

林冲「あとはそうだな・・・」

呉用「おい、そこまでだ。今はそんなことを言ってる場合じゃないだろう」



呉用が厳しい声で、みんなを制した。



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★特別シナリオ・呉用から見た景色★



作戦会議の合間に、みなが郁里を中心として盛り上がり始める。



(そうか、やはり郁里には大半は伝わっていないのか・・・)



ホッとしたような、少し寂しいような気持ちが入り混じる。



(郁里の力を使えば、確かに戦いは有利に進められる。しかし、使い過ぎると、郁里が・・・。全く、私の考えはどこまで、矛盾しているんだ・・・)



みなが盛り上がっているのを横目に、私は一人苦悩を繰り返す。



(そうだ、私は郁里と離れたくない・・・。しかし、戦いには勝ちたい。確実に勝つためには、郁里の力は必要だ。でも、それでは・・・)



グッと拳を固める。



(天下一の頭脳だろう。全てを手に入れる方法ぐらい思いつかなくてどうする・・・っ)



私の苦悩をよそに、みなは私を肴に盛り上がっている。

しかし、時折、みながこちらに視線を送る。



(私の考えのほとんどが周りに伝わってしまっている、と、そう言っていたな。では、この苦悩も、みなに伝わってしまっているのか・・・)



林冲と目が合った。

林冲はどこか寂しげに微笑む。

そばには戴宗がいた。



戴宗「嘆く必要はねぇ。みんなだって、子猫ちゃんを大切に思っている気持ちは一緒だ」

呉用「・・・・・」

戴宗「あの子のおかげだろ。今、ここでこうして、みんなで笑っていられるのは、な」


(全く、大した女性だ。愛おしい人・・・離したくない)



その気持ちは強くなるばかりだった。



★特別シナリオ終了★



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呉用が作戦会議を再開する。



呉用「曾家の軍は、損害を受けてずいぶんと規模自体は縮小している。それでも、我が軍との兵力は五分といったところだ。正面からぶつかり合うのは危険だ」



みんなが真剣に聞き入る。



呉用「そこで、次の攻撃では、四方からの包囲を試みる」



各隊に作戦が伝えられる。



呉用「この作戦が成功すれば、曾家を討ち取ることができるはずだ」

林冲「総力戦・・・てことか」

呉用「死ぬ気で戦え。だが、生きろ」



呉用の言葉に、全員の表情が引き締まった。



呉用「そして、もう一つ・・・必ず守ってもらいたいことがある。たとえ、危険にさらされている人物がいることがわかっても、決して持ち場を離れるな。それぞれの持ち場で全力を尽くすことが、この戦いを早く終わらせるもっともよい方法だ」



時と場合によっては、仲間を見捨てなければならない。

それは、冷酷な命令だった。

しかし、誰も言葉を発しなかった。



呉用「以上だ」



呉用の言葉を最後に、みんなが幕舎から出て行った。

二人きりになり、呉用が郁里に言った。



呉用「少し・・・話をしないか」

郁里「話?」

呉用「君がここに来た理由を考えることがある。間者ではないと分かったあとは、梁山泊を勝利に導く天女では、と考えた」

郁里「私は・・・みんなと一緒、普通の人間。天女だなんて・・・」

呉用「では、なぜ、君はここに来たのか。答えは意外にもあっさり見つかった」



呉用が笑みを浮かべる。

それは、今まで見たどの笑顔よりも、穏やかで幸せそうな笑顔だった。



呉用「君は、“私を救うため”に現れたんだ。暗い場所から、光ある場所へ連れ出してくれた」

郁里「呉用さん・・・」

呉用「晁蓋さまが殺されてから、私は憎しみだけで走り続けているようなものだった。梁山泊の仲間たちに誤解されようと、嫌われようと、私にあったのは壊すことに対する衝動だけ。そんなときに君が現れた」

郁里「・・・・・」

呉用「次第に、君のことを大切だと思うようになった。君を守りたいと思うようになった。すると・・・欲が出た。もっと、君といたい。しかし、分かったのは、君を元の世界に帰したほうが、良いということだ」

郁里「呉用さん、それは・・・っ」

呉用「帰さなければならない・・・でも、帰したくない。その気持ちが日に日に強くなっている。そして、考えた。君は、私を変えるためだけに現れたのだとしたら・・・?」

郁里「え・・・・・」

呉用「憎しみだけを抱えていた私は、君のおかげで、変わることができた。では、役割を終えた君は・・・」


1:いずれ消える・・・←5UPアップ

2:もう必要ない

3:聞きたくない



郁里「いずれ消える・・・」

呉用「私たちの意志とは関係なく、な」



そう言うと、呉用はその運命に抗おうとするかのように、郁里を強く抱きしめた。



呉用「ただ・・・全ての答えは、曾家との戦いが終わった先にある。そんな気がする・・・」



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翌朝。

梁山泊にとっても、郁里たちにとっても、運命の朝。

作戦は淡々と決行され、成功を見せていた。

今日も呉用は本営ではなく、戦地に出ていた。

呉用の不安が何となく伝わってくるものの、何にもできない自分に、郁里はもどかしさを感じていた。


そのときだった。



兵士「背後より敵襲あり!」

呉用「背後からだと・・・!?なぜ・・・」



背後は誰も通れそうもない岩山。

呉用に動揺が走る。



呉用「これより迎え討つ!周囲には細心の注意を払え!どこから攻撃があるかわからないぞ!」



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久々のレポでした~(・∀・)

呉用のレポも、十一章とエンディングを残すのみ。

呉用レポを終わらせてから、期間限定イベントのレポに取り掛かろうと思います(。・ω・)ノ゙