※ネタバレしてます!!
※簡易レポです!!
※でもツッコミは入れます!!
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呉用「なぜ、ここにいるのかと聞いている」
低く、威圧感のある声で呉用が言った。
(なぜだかわからないけど・・・呉用さん、ものすごく怒ってる?)
呉用「こんな時間に女性の部屋にやってきて・・・・・・!」
wwwオマエもな!(σ・∀・)σwww
阮小五「えっと、僕は郁里さんに白湯を・・・」
呉用「え・・・・・・?」
郁里「疲れているだろうから、って言って持ってきてくれたんです。それで、私たちがいない間の話を・・・」
呉用「・・・・・・」
呉用が気まずそうに口を閉ざす。
そしてそのまま、部屋を出て行った。
郁里「呉用さん!?」
郁里が思わず阮小五を振り返る。
阮小五「僕のことは気にせず、どうぞ」
ええ子やぁーーー(*^▽^*)
郁里「ごめんね、阮小五くん!」
郁里は慌てて呉用のあとを追った。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:
部屋を出ると、すぐに呉用に追いついた。
呼びかけても、足を止める気配はない。
郁里「呉用さん、どうしたんですか?」
呉用「・・・・・・・・」
郁里「何を怒っているんですか?私、何か・・・」
呉用「郁里は何も悪いことはしていない」
呉用は歩みを止めて、郁里を見た。
呉用「私は、私自身に怒っている」
郁里「呉用さん自身に・・・?」
呉用「愛する人が、他の男と話しているところを見ただけで、ひどく苛立ってしまっている自分に」
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
郁里「え・・・・・・」
(い、今、なんて言ったの・・・・・・?)
呉用「自分でも、こんなに心の狭い男だとは思わなかったよ」
郁里「そんなこと・・・」
全てを言い終わる前に、郁里は呉用に抱きしめられた。
呉用「他の男と話をしないで欲しい。私だけを見ていてほしい。そんなふうに言うのは・・・私の我儘だろうか?」
きゃああああああ(///∇///)
呉用の言葉と熱い抱擁に、郁里の心はフワフワと浮き足立った。
呉用「こんな気持ちは初めてなのだ。どうしたらいいのか分からない。愛おしくてたまらない。誰の目にも触れさせたくない。私だけを見ていてほしい。・・・・・・そんな自分の欲求で、頭がおかしくなりそうだ」
郁里「呉用さん・・・」
呉用「君が好きだ。郁里が、好きだ・・・・・・愛している」
wwwニヤニヤしてしまうo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
郁里は梁山泊に来てからのことを思い出した。
(最初は怖い人だと・・・冷たい人だと思ったけど・・・。今は知ってる。とても優しくて、思いやりがあって、そして意外とユーモアも持ち合わせた人だということを・・・)
呉用「郁里・・・」
郁里「私・・・・・・きっと、ちょっと前から、呉用さんにそう言って欲しかったんだと思います」
呉用「なに・・・・・・?」
郁里「呉用さんに好きだって言われたい。もっと強く長く抱きしめてほしいって・・・」
呉用「それは・・・・・・」
郁里「私も、呉用さんのことが好きです」
よっしゃ、言った!o(^▽^)o
呉用「郁里・・・・・・!」
呉用の表情が嬉しそうにほころぶ。
それは、郁里が初めて見る呉用の笑顔だった。
呉用「生きて来て、一番、心が満たされた瞬間かもしれない」
郁里「そんな・・・」
呉用「この腕で君を抱きしめることができて・・・たまらなく、幸せだ」
郁里「呉用さん・・・」
郁里が幸福感に満たされていると、ふいに呉用の体が強張った。
呉用「郁里、こちらへ・・・」
そう言って呉用は、郁里を自分の部屋へ連れて行った。
用心深く周囲を確認して、郁里に向き直る。
郁里「どうしたんですか?」
呉用「・・・曾家で聞いた話を覚えているか?」
郁里「もう一人、間者が入り込んでいるっていう・・・」
呉用「一人、怪しいと思っている人物がいるんだが・・・先ほど、こちらを伺っていた」
郁里「えっ・・・」
呉用「しかし、怪しいがその者が間者だという証拠がない」
郁里「でもこのままじゃ、曾家に情報が漏れ続けるってことですよね」
呉用「ああ」
郁里「あの、呉用さん。私の力、何かに役立てることはできないでしょうか」
呉用「郁里・・・」
1:守られているだけでは嫌
2:呉用さんの力になりたい←5UP
3:梁山泊のために何かしたい
郁里「呉用さんの力になりたいんです」
呉用「今でも十分力になっている」
郁里「でも・・・」
呉用「ただ、私のそばにいてくれるだけでいい。君は・・・まずは、自分の身の安全を最優先に考えてくれ」
そう言いながら、呉用は郁里の体を抱き寄せた。
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思いが通じ合った翌日。
二人は宋江に呼び出された。
宋江が個人的に人を呼び出すのは珍しいから、てっきり戦の話かと思っていたら、客が増えるので郁里に部屋を空けてほしいという。
宋江がにこやかに、郁里と呉用は同じ部屋に住むようにと言った。
呉用「男女が同じ部屋で暮らすなど・・・っ」
宋江「何を言っているんだい。曾家では同じ部屋だったのだろう?」
呉用「それはそうですが・・・っ」
宋江「加えて、晴れて思いが通じ合ったのならこの上ない」
郁里「えっ!?」
宋江「昨夜、お互いの気持ちは通じたのだろう?」
呉用「どうして・・・それを・・・!」
宋江「郁里さんを介して、知ってしまった。すまない、勝手に聞こえてきたものだから」
wwwちっともすまなそうじゃないです、宋江さんwww
宋江「愛おしくてどうにかなりそうだ、って」
呉用「う、うわあっ・・・・・・!そっ、それは・・・・・・っ!」
宋江「あれ、違ったかな。好きすぎて頭がおかしくなる、だったかな?」
wwwwwwwwwwww
(や、やめて・・・っ!恥ずかしすぎる・・・っ!)
宋江「あと、どうやら私だけでなく、みんなに伝わったみたいだから」
呉用「なぁぁっっっっ・・・・・・・!!」
www呉用さん、崩壊中www
宋江「みなも公認の仲だ。まあ、仲良くやるんだね。・・・話はそれだけだ」
wwwイジワルwwwでも宋江さんスキ(/ω\)www
笑顔で宋江に部屋を追い出される。
呉用「郁里・・・」
郁里「は、はい!」
呉用「・・・これから、よろしく頼む」
郁里「・・・はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
郁里はずっと忘れていた恋する気持ちを思い出し、幸せを実感するのだった。
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呉用の部屋で暮らすようになり、郁里の心は幸せで満たされていた。
しかし、梁山泊の平和はまだ遠く、そのせいであまり甘い展開にならず、郁里の不満は少しずつたまってきていた。
宋江「そうか・・・やはり曾家は兵を起こすか」
二人で曾家に潜入していたときのことを報告する。
宋江はいつもどおり落ち着いているが、場は一気に重い空気になった。
林冲「曾家が梁山泊に攻め入ろうとしていることは、もはや疑いようがない。それなら答えは決まっている」
李俊「守りを先に確保しておいたほうがいいだろ」
林冲「そんな軟弱なことを・・・!」
wwwおとなしそうな顔して、結構イケイケだねwww
李俊「ここが陥ちたら、おしまいなんだぜ」
呉用「正面からぶつかるのは得策ではない。曾家の内部から切り崩す方法も・・・」
平行線をたどる三つの意見に、話し合いは紛糾する。
郁里は口を挟むことができず、じっとその様子を見守っていた。
宋江「・・・分かった。みなの意見はよく分かった」
宋江の声に、場がシンと静まり返る。
宋江「ここまで来ると、もはや戦いは避けられない。・・・・・・呉用」
呉用「・・・・・・はっ」
宋江「曾家との戦いにいかにすれば勝てるか、その方法を考えてほしい」
静かだけれど、絶対の命令だった。
呉用「・・・・・・分かりました」
呉用は深々と頭を下げた。
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呉用「・・・・・・・・」
話し合いが終わり、部屋に戻ってから、呉用はずっと文机に座ったままだった。
郁里「呉用さん・・・」
呉用「なんだ」
郁里「せっかく一緒の部屋になったのに、あんまりその恩恵にあずかれませんね」
www大胆発言Σ(・ω・ノ)ノ!www
呉用「・・・・・・っ!君は・・・大胆な人だな」
郁里「もう、みんなにバレちゃったんなら、恥ずかしがっても仕方ないし」
呉用「・・・郁里は合理的なのか、刹那的なのか、分からぬ性格だな」
wwwいや、単にヤケクソなだけかとwww
郁里「もう・・・分析しないでください」
呉用「・・・ああ、癖でな。すまぬ」
呉用は大きなため息をもらすと、また考え事を始めた。
呉用「多角的に見て・・・現状、曾家に勝つのは難しくはない。しかし・・・そのまま当たれば、犠牲は大きいものになる。仲間に、犠牲は出したくない」
(今の私には、呉用さんがいかに仲間のことを考えているかよくわかる。こんなに味方のことを思っている人なのに、みんな気付いてるのかな)
呉用「死角がないんだ」
郁里「つまり・・・何か、隙があればいいんですよね・・・。ないのだとしたら、作らせる方法」
呉用「そのとおりだ・・・」
郁里「相手が、罠にかけてやった、と思わせておいて、実はそれ自体が罠だった、みたいな・・・」
郁里の言葉に呉用がハッとする。
呉用「郁里!それだ!」
呉用が郁里の肩をグッと掴んだ。
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やっと甘い展開になりましたヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ