書に関する記事つづきます
私の作品ジャンルのひとつに「墨象(ぼくしょう)」と呼ばれるものがあります
私のお気に入りの墨象作品のひとつ
「墨象」… 一般的には認知度がそれほど高くないので展示会の会場に在廊している時などにその意味を聞かれる事が多いです
では、「墨象」ってなんでしょうか?
定義としては、前衛書道から発展した書道の概念・領域を超えた芸術分野のこと、墨の造形美を追究する芸術のこと
あるいは文字の姿(=象)の面白さを強調する、前衛的な書道
…と言ってもよくわからないですよね
私はもうカンタンに「書道には古典やかな等いくつかのジャンルがあってその中のひとつに前衛というジャンルがあってそれを現代風に進化させたみたいなものです。そして大切なことは「絵」ではなくあくまでも「書」なんです」
ちっともカンタンではないですね
きっと質問された方もきちんとはわからないでしょう
ベースが「絵」ではないのよ。「書」なのよ。ということだけ押さえて戴ければ良いかしら…
ちなみに「絵」の方がベースなのは「水墨画」で、こちらの方がずっと馴染みがあるので、今回のような企画展で画家の方とご一緒すると、私の事を「墨絵の作家さん」と認識される画家さん多数です
なので、今回もあえて「祈」と「HEART」の文字ベース作品も入れてみたのですが…
あと、少し詳しい方だと、やはり篠田桃紅さんのお名前が出て来ますね。墨象の認知度をアップさせた功績は計り知れないものがあると私も尊敬しています
ところで、「墨象」の「象」ってなんでしょうね
「象」を調べてみると
ショウと読む意味として
1 物の形。目に見えるすがた。例として、印象、気象、具象、心象…なんて出て来ます。「心象」って言葉、個人的には好きです。
もうひとつ
2 物の形をかたどる。例としては象形、象徴…というのも出てきましたが、1と2の違いってわかりにくいですよね
そしてもちろん「象」はゾウでもあります
「象」という文字を使った生物で有名なのは「海象」→セイウチ、これは何となくわかりますが、では「椿象」は何かご存知ですか?
これは難しいし日常的には使わないけれど正解は「カメムシ」です
カメムシの鼻が少し長いのが象で、例の匂いが椿の匂いに似てるかららしいのですが、それは椿に失礼だわ
銀座奥野ビルギャルリーラーにて開催中の企画展「見えぬものの美」本日最終日です(15時頃から在廊の予定です)
余談
一昨日数年ぶりにインプラント土台の埋め込みの手術を受けて来ました。(右下奥歯4本相当⇒土台は2本)
数年前は左下奥歯4本相当なのでほぼ同じ処置で、その時は鎮痛剤使うほどの痛みもなかったと思うのだけど、今回はかなり痛くて歯の治療で多分初めて鎮痛剤飲みました
今回の箇所は支える骨が薄かったので事前に骨造成処置もしたからそのせいなのかもしれないし、あるいはこの数年で私自身が衰えたのかもしれない…
そして怖ろしい事に前回の痛みや経過を全く忘れてしまっています(記録もなし)
それはそれで良いのかも知れないけれど、もう1,2回くらいインプラントするかもしれないのでやはり記録残しておこうかな…となると後で探し出しやすいのがブログなのですがあまり生々しすぎるからアメンバー限定記事にしておこうかな~