172 リンパ浮腫に立ち向かう(その6)「弾性スリーブ」
リンパドレナージが終わった後、服を着る前に弾性スリーブのサンプルを試させてくれた。メーカーによって、・ 肘当てがついているもの・ 手の甲まで覆うことができるもの・ 手首までしかないものなどいろんなタイプがあり、サイズも選ぶことができる。着用してみると手をすんなり通すのが難しいほどの圧があり、肘の上のほうからしっかりと腕全体を締め付けてくれる。弾性スリーブは包帯と違って寝る時以外に着用するものだが、これならYシャツも着れるし、会社でも目立たないだろう。内心、(これは使えるかもしれない)と思ったが、先生は包帯に勝るものはないと、弾性スリーブを使うことはあまり好きではないらしい。「こういうものがあるよ」という意味で試させてくれたのだが、購入はもう少し検討してからにしようと思った。さて、治療の予約はもう1回取ってあったのだが、僕の包帯巻きの出来がよかったのであと1回は省略してもいいと言ってくれた。ありがたい・・・これで包帯巻きから解放されると思うと、天にも昇るような気持ちになった。(ほんとは自分でちゃんとやらないといけないのだけどね。)今日のお会計は10,000円弱だった。帰りにリンパ浮腫のDVDを見て帰ってね・・・と言われたので、玄関脇の小さなオープンスペースに置いてあったポータブルのDVDプレイヤーで、ある県のがんセンターが監修したDVDを15分ばかり見させてもらった。以上、リンパ浮腫の取組みについてアップさせてもらったが、一言で言うならメンドクサイ。効果も認めるしやりたい気持ちもあるのだが、単身の身で仕事をしながら毎日続けられる自信がなく、現にあれから包帯は一度も巻けていない。それに包帯は消耗品である。筒状包帯、綿包帯など通常のドラッグストアで気軽に買えるものでもない。高いお金を出してせっかく教わったものだし、巻かないことの罪悪感もあるのだが、このまま時間ばかりが過ぎていくような気がする。乳がん患者の闘病記はネットで何百ページも見てきたが、リンパ浮腫の記事にはこれまであまり関心を持っていなかった。自分自身のテンションを上げるためにも、がんばっておられる方を探してみるかな。ひどくならないうちになんとか現状維持しなきゃと、気持ちは焦るばかり・・・。