前回の続きです。
手術は主治医ではないCVポート埋め込み手術の専門の先生が血管造影室で行いました。
処置室で待機して、「それでは鎮静剤打っていきます」と言われてウトウトし始めました。
今回の手術は局所麻酔ですが、鎮静剤も使ってくれるということで、「手術は寝ている間に終わりますよ。」と言われてすっかり安心していました。
ところが、今回は鎮静剤が入ってもなかなか意識が消失せず、ウトウトと傾眠状態が続いていました。
私はたいてい鎮静剤を打つと、これまですぐに鎮静状態になっていたので、なんとなく鎮静剤の効きが悪いような感じがしていました。
鎮静剤の前に
「体重何キロ?」との聞かれた時に、
「41か40です」と言ったら、看護師さんが「じゃあ40でいいやね。」と1キロ少なく言われたのが悪かったのか??
「ベッド移動しまーす。」と突然ヨイショっと別のベッドに移動させられた瞬間、完全に意識が戻ってしまいました。
「目が覚めました」と言うと、
「あらベッド移動で起きちゃった?」と言いながら女性の先生が、ばさっと顔にシートをかけ「はい、それじゃあ切っていきまーす。」と全く意に介さず手術がどんどん始まってしまいました。
皮膚が引っ張られて、サーっと何かが流れる感じがして、ずんずん何かを胸の中心に向かって押し込まれてプチっと膜を破る感じがした瞬間、突然「ジャラジャラ〜」ともの凄い音がして、何かが抜けました。
「あ〜、抜けた、ちゃんと押さえて。もう一回やり直しだよ💢」と指導医っぽい男の先生。
「はい。」と女性の先生。
なんと、2人体制
そこからは痛みと不安MAXで、またぐいぐいと何かを首の所から押し込まれ、その間ずっと「痛い痛い。」唸っていました。
突然、指導医の先生が、「はい、すごく痛いよ!我慢して〜。」という掛け声とともに、胸の所にドッスンという衝撃がして、
「はい、おしまい。」と手術は終了しました。
だいたい1時間近くかかったと思います。
最後に女性の先生がシートを取って私の顔を
覗き込んで「ごめんね。びっくりしちゃったよね。」と気の毒そうに言われてしまいました。
それから処理室に戻って外来から迎えがくるのを待っていましたが、首の所が痛いのと、先ほどの覚醒したままの手術がショックでぼーっとしていました。
過去に色々な手術を受けてきましたが、今回の手術は辛いオペランキングの上位に確実に入ります。
処置室で寝ていると、私に鎮静剤が効かなかった事について先生たちがボソボソと話しているのが聞こえてきました。
「また鎮静剤が効かなかったって文句言われちゃうかな?」とお茶目そうに言う指導医の先生。
「前にも同じ事あったんだよね。」
なんですと
お願いですから鎮静剤を効かせてください