ミュージカル『ニコラ・テスラ〜エジソンが恐れた孤高の天才〜』を観てきました。
海宝直人さん、成河さん、濱田めぐみさん、昆夏美さん。
この4人で新作ミュージカル。
しかも劇場は紀伊國屋ホール。
これは「観たい!」と思い、チケットを取りました。
ただ、観劇を決めた時点では、「ニコラ・テスラって誰?」という状態。
少し調べてから観劇しました。
ニコラ・テスラは、20世紀に活躍した発明家。
交流電流方式の発案者であり、無線システムの基礎を作った人物です。
エジソンは最初に電球を実用化した人で、直流電流の発明家。
二人の間には、「電流戦争」と呼ばれる確執があったことも知りました。
そのくらいの前知識で観劇しました。
まず印象に残ったのは、照明とセットです。 照明では、ストロボや蛍光灯が印象的に使われていました。
テスラという人物を描く作品だから、当然「電気」というものが大きな意味を持つのだけれど、明滅する光や、蛍光灯のような少し無機質な光が、テスラという人物の頭の中を覗いているようにも感じました。
そして、セット。大きなセットには、たくさんの引き出しや扉がある。そこから物が出てきたり、人が現れたりする。最初は面白い仕掛けだな、と思って観ていたのですが、観ているうちに、これはテスラの頭の中なのかなと思えてきました。
次々と湧き上がるアイデア。記憶。出会った人たち。過去の出来事。まるで、テスラの中にあるものが次々と引き出されて、目の前に現れてくるようでした。テンポ良く進んでいく話も、テスラの思考や記憶が次々と切り替わっていくような感覚もありました。
配役は、
海宝直人さんがニコラ・テスラ。
濱田めぐみさんが、主にニコラの母と恋人。
成河さんと昆夏美さんは、何役も演じます。
成河さんが演じた役は、ニコラと対立する人物が多かった印象です。
昆さんは、ニコラの兄やエジソン、そしてニコラの人生に関わるキーパーソンとなる人物を演じていました。
この4人ならではの演技と歌唱は、それだけで惹き込まれるものがありました。
舞台上の動きも多く、場面もテンポよく進むので、気がつけば一気に観終わっていたという感じです。
演者の歌と演技に引き込まれ、物語も分かりやすく、舞台の仕掛けも面白い。
なかなか興味深い作品でした。
ただ、観終わってから、「何が一番心に残ったのだろう」と考えると、少し不思議な感覚もあります。
作品そのものが自分の中に強く残ったかというと、まだよく分からない。
もう少し時間が経ってから、自分の中に何が残っているのか、考えてみたいと思います。
