KOKAMI@network.voj.20「朝日のような夕日をつれて2024」紀伊國屋ホールにて観てきました。
【作•演出】鴻上尚史
【出演】玉置玲央 一色洋平 稲葉友 安西慎太郎 小松準弥
91年の朝日、プレイガイドに並んだのに、そこのプレイガイドでは1枚もチケットがとれなかったことを覚えています。
1991年版の映像を観たことはあるけど、舞台は初観劇の朝日でした。
暗闇の中囁き声が聞こえ、音楽が聞こえ、5人の姿がうかび動き、群唱が始まる。うわー格好いい!始まった瞬間にもう心が踊りました。
スピード感、キレのいい肉体表現、全力のふざけた遊び←この全力が凄い。
それらがそのままで、時代を捉えたネタや笑いは更新され、今の最高の朝日がそこにありました。
客席が笑いにつつまれドカンドカンと笑いの連続。
これ大丈夫?とも感じる今を切り取った笑いは刺激的でもありました。
鴻上さんの感性鋭いなあ。
もともと、ルービックキューブで始まったおもちゃは、ビデオゲーム、コンピュータゲーム‥勿論データーアップされ、今回はVR。
上演される度に作品がデータアップされていくのもこの作品が上演を重ねる度に楽しませてくれる凄さだなあと思います。
今回の2.5次元病(前は小劇場病、ミュージカル病だったなあ)が私は実はざっくりとしかわからないのに大笑いで。アーニャは好きなアニメなんで嬉しかったかあ。
客席もデータアップが必要。
土台はずっと継承されている格好良い台詞やリズム、動き、勢い。浴びる演劇。客席の熱。
凄い作品だなあと改めて思います。
5人の役者さんが一つになり、5人の群唱が最高に格好いいこと。
役者さんが全力で楽しんで客席も楽しい。
その5人の役者さんは、皆30代で動ける方ばかり。
表情も動きも目がいく玉置玲央さんはじめ、皆の更に上をいく熱量のゴドー1の安西慎太郎さん(登場シーンの客席を巻き込む力)も、雰囲気をガラッと変える少年の一色洋平さんも、スマートと思いや純粋に熱い小松準弥さんも(玉置さんとの息もぴったり)、モンパルナスで初めてみた稲葉友さんも、皆さん凄かった。
カテコの嬉しそうな一色さんも忘れられないなあ。
今回娘がU25で観たのですが、あちこちでU25は後方席でしたが端とはいえ最前列を頂き観て興奮して喜んでいました。
おもしろかったよねー。と思い返して言ってます。