アレグラと便秘薬の併用には注意! | 薬剤師の健やか更年期ナビ

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ホットフラッシュ・不眠・イライラなどの更年期障害に悩む40代~50代の女性へ。アラフィフ薬剤師がやさしいセルフケアの選択肢をご提案します。

薬剤師の安美です。

 

勤務先の薬局の患者さんがのんでいる便秘薬で

一番使われているのが、

酸化マグネシウムです。

 

処方薬だとマグミット。

 

 

市販薬にもありますね。

 

 

 

他にも、スルーラックマグネシウム、コーラックMgなどがあります。

 

 

酸化マグネシウムが便秘に効くのは、

腸管内で水分を集めて便をやわらかくして、便のかさを増やして排便を促す

という仕組みからなります。

 

 

 

 

 

この酸化マグネシウム、

というかマグネシウム含有の薬剤は、

アレグラとの飲み合わせに注意が必要なんです。

 

 

というのが、
酸化マグネシウムとアレグラ(フェキソフェナジン)の併用で、

アレグラの吸収量が減少してしまうんです!

 

 

水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤
本剤の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムが本剤を一時的に吸着することにより吸収量が減少することによるものと推定される。
 

アレグラの添付文書より引用

 

 

マグミットなどの酸化マグネシウム製剤をのんでいて、

花粉症の時期は、アレグラ(フェキソフェナジン)を服用する

という方は併用しないように注意してくださいね!


酸化マグネシウムとの服用時間を2時間ほどあければ大丈夫です。

 

 

アレグラは1日2回朝食後、寝る前、

酸化マグネシウムは1日1回寝る前、

というような用法になっている場合は、

 

寝る前に同時にのむと、

アレグラの吸収が低下して効果が下がるリスクがあります。

 

 

なので、酸化マグネシウムを寝る前に服用しているのであれば、

アレグラは同じタイミングで服用せずに、夕食後などにした方がよいと思います!