ビラノアは他の薬と一緒に飲むと問題あり? | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

薬剤師の安美です。

 

花粉症シーズンになると、

アレグラ(フェキソフェナジン)だけでなく、ビラノアもよく処方されます。

 

 

ビラノアはジェネリック(後発薬)も市販薬もない抗アレルギー薬。

 

・1日1回の服用でよい

・眠気がほぼない

・切れ味がシャープ(個人的な印象)

という点から、重宝されています。

 

ただ、空腹時に服用しないと吸収が落ちる(効果が下がる)ので、

そのタイミングが面倒くさいのが難点です。

 

ビラノアを毎日服用している人なら慣れるでしょうが、

症状が出る時だけという人は意外と難しい気がします。

 

 

そんなビラノアには、
一緒にのむと問題がある薬があります。

 

 

・抗生物質のエリスロシン(エリスロマイシン)

 

・狭心症などの治療に用いるヘルベッサー(ジルチアゼム)

 

この2つの薬とビラノアを一緒にのむと、ビラノアの血中濃度が上昇するリスクがあります。

 


ビラノアの血中濃度が通常範囲内であれば、副作用は起きにくいとされています。

ですが、エリスロシンやヘルベッサーとの併用でビラノアの濃度が異常に高くなった場合、
頭痛やめまい、吐き気や腹痛、下痢などの消化器系の副作用などが生じる可能性があるというわけです。

 


もし、エリスロシンやヘルベッサーを服用してる場合、

注意してくださいね!