コロナ治療薬ゾコーバ錠は妊娠中、妊娠可能性のある女性は絶対にのまないで! | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

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昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは。

薬剤師の安美です。

 

コロナ治療薬ゾコーバ、処方される医師も増えています。

 

ゾコーバについては、以前にも記事にしたことがありました。

 

 

 

 
 
その中でも指摘していますが、
 
ゾコーバは妊婦には禁忌(絶対に飲んではいけない)の薬です。
 
 
 
 
ゾコーバの添付文書にも、
「妊娠している女性又は妊娠している可能性のある女性には投与できない」と記載されています。
 

(動物実験で胎児に奇形を起こすことが確認されたため)

 

 

にもかかわらず、

ゾコーバを服用後に妊娠が判明したケースが報告されています。

 

(ゾコーバの製造販売元の塩野義製薬によると、

2023年10月までに妊婦への投与が計32例確認されているとのこと)

 

 

必ず奇形を起こすというわけではありません。

 

でも、ただでさえ不安定になりやすい妊娠中。

 

できるだけ不安の種、リスクは避ける方がいいに決まっています。

 

 

 

もちろん、私たち薬剤師は、

ゾコーバが女性に処方された場合、必ずチェックします。

 

でも、コロナに感染した時というのは、

通常とは違う状況にあるわけで、

 

体がしんどくて思い出せなかったり、

後からそういえば…ということもあるかもしれません。

 

 

妊娠の可能性があるということは、

性交渉の後に月経が来ていないという場合と考えることができます。

(避妊をしていても妊娠していないとは限りません)

 

 

体調が悪くてつらい状況だとは思いますが、

もし、思いあたることがある場合には、ゾコーバを絶対に飲まないでください!

 

 

ちなみに、ゾコーバを服用した場合、

服用中+服用後2週間は避妊が必要です。

 

 

授乳中の場合も、
ゾコーバの服用中+服用後 2週間は授乳を避けるようにすると安心です。