こんにちは。薬剤師の安美です。
インフルエンザや風邪の流行で、
薬不足が続いています。
私の勤務先の薬局では、
痰を出しやすくするアンブロキソールが在庫切れ…。
患者さんにご迷惑をかけてしまいました。
アンブロキソールは、先発品でいうムコソルバン。
・気道液分泌促進作用
・線毛運動亢進作用
(細菌やウィルスを出す気道のはたらき=線毛運動)
といった働きがあります。
風邪やインフルエンザなどで痰がからむ、咳が出る時に、
咳止めなどと一緒に処方されることが多いです。
成分量で2種類あり、
15mgは1日3回、L錠45mgは1日1回の服用になります。
風邪やインフルエンザの方に処方できない!
というのも大変なことですが、
アンブロキソールは喘息の患者さんなど、
長期で服用している方も多いんですね。
というのが、
喘息になると、気道に慢性的な炎症が生じるため、
その炎症を保護するために粘液を出そうとする
=痰がきれなくなるという現象が起きやすくなります。
いつも服用している薬が手に入らない、
供給が不安定
というのは、患者さんにとっても心配なことだと思います。
あと、後発薬(ジェネリック医薬品)だと、
在庫の関係で、メーカーがころころ変わるのも心苦しいところ。
ジェネリック医薬品はどのメーカーでも主成分は同じですが、
薬に含まれる添加物が違うこともあります。
今回は、ジェネリック医薬品の別メーカーの在庫がたまたまあったので、
なんとか患者さんに薬をお渡しすることができました。
(ここ数年、こういう仕事の割合がかなり高くなっています(>_<))
急に寒くなって風邪などの感染症が増える時期、
供給が極端に崩れないことを祈るばかりです。