トメダインコーワのフィルムと錠剤は成分や効果に違いあるので気をつけて! | 調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

調剤薬局で働くママ薬剤師のお薬と子育て親育ちブログ

昭和生まれ2児の母でもある調剤薬局勤務の薬剤師が市販薬や病院の処方薬、薬の飲み合わせなどお薬のこと、大好きなコンビニスィーツや思春期の子育てで感じることなどの日常のアレコレを書いているブログです。

こんにちは。薬剤師の安美です。

 

下痢止め市販薬、トメダインコーワフィルムについて

前回書きました。

 

 

 

実は、トメダインコーワも市販されています。

 

 

同じ「トメダイン」という名前なので、

主要成分は、同じです。

 

ロペラミド塩酸塩。

 

腸の過剰な運動を抑え、
水分吸収・分泌異常を改善して下痢を止めます。

 

 

トメダインコーワフィルムは、

ロペラミド塩酸塩、1つの成分のみ。

(成分量はフィルムも錠も同じ!)

 

 

ただし、トメダインコーワには、

ロペラミド以外にも以下の4つの成分が含まれています。

 

・ベルベリン:有害細菌に対する殺菌作用

 

・アクリノール:殺菌消毒作用

 

・ゲンノショウコ:収れん作用・整腸作用

 

・シャクヤク:腹痛を和らげる

 

なので、効能効果もフィルム剤とは違ってきます。

 

 

効能・効果
食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢

ここまでは、トメダインコーワフィルムも錠も同じ

 

腹痛を伴う下痢、食あたり、水あたり、軟便

トメダインコーワフィルムはさらにこの効能効果が追加されています。

 

ゲンノショウコは軟便にも使われていますし、

シャクヤクには鎮痛作用があるとされています。

 

そのあたりで効能効果が違っているのではと考えます。

 

 

腹痛を伴う下痢の時は、トメダインコーワ錠の方がおすすめです。