こんにちは。
薬剤師の安美です。
暑い夏に気になるのが汗!
私は人並みの汗の量ですが、
やはり夏はワキ汗や汗シミが気になります。
日常生活に支障をきたすほど、
過剰に汗が出る病気を「多汗症」といいます。
とくに、ワキの汗の場合を腋窩(えきか)多汗症といいます。
「たかが汗…」
そう思うかもしれませんが、度を超すとやはりつらいもの。
腋窩多汗症の治療薬、エピフォートワイプの勉強会が勤務先の薬局でありました。
備忘録としてまとめたいと思います。
ワキの多汗症の判断基準は以下の通りです。
明らかな原因がないまま、6ヵ月以上、局所的に、
必要な量を超えて汗をかいている
+
以下の2項目以上があてはまる
・最初に過剰な汗がでたのは25歳以下である
・左右同じように汗がでる
・睡眠中は汗が止まっている
・1週間に1回以上、過剰な汗がでる
・家族にも同じ病気の人がいる
マルホ株式会社脇汗スッキリProjectより引用
脇の多汗症の治療薬としては、
エクロックゲルという塗り薬が保険適応となりました。
勤務先の薬局でも処方されています。
作用機序としては、ワキ汗を出す指令を受ける部分
(汗腺のムスカリン受容体(M3))へのアセチルコリンの結合をブロックして発汗を抑えます。
今回、発売になったエピフォートワイプも薬の効き方としては同じです。
何が違うかというと…
一番違うのは、剤型!
エクロックゲルは、ポンプボトルに入ったゲルタイプ。
ポンプからアプリケーターに薬液をのせて塗ります。
慣れるまでちょっと面倒かもしれません。
対して、エピフォートワイプは、シート(ワイプ)タイプ。
実際に、見本を見せてもらいましたが、本当におしぼりみたいな感じでした。
1枚のシートをひろげて、ワキを1回ずつ拭くだけでOK!!
まさに、汗拭きシート感覚でカンタンです。
「シートに直接、手を触れる=薬液が手につく」
それが前提なので、安全性の面で気をつける必要があります。
というのは、
汗を抑えるはたらき=抗コリン作用をもつ薬なので、
とくに眼にはたらくと、光をまぶしく感じたりする副作用が起きるからです。
なので、使った後は必ずすぐに手を洗うこと、
(石鹸は不要)
それが大切です。
あと、使った後4時間くらいはお風呂やシャワーなどは使わない方がよいそうです。
入浴後などによくふいてから塗るとよいですね。
使ってすぐに、汗が止まるのかというと、
個人差もありますが、1,2週間くらい継続して使うと効果を実感できる方が多いとのことでした。
(これはエクロックゲルも同じ)
剤型以外でエクロックゲルとの違いをあげると、対象年齢がありました。
エクロックゲルでは、
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。
→12歳以上に使用可能。
対して、ラピフォートワイプでは、
9歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。
→9歳以上に使用可能。
ほんの少しの差ですが、
小学校高学年にもなると、気になるお子さんは気になると思うんですよね。
なので、使える幅が広がるのはメリットかなと感じました。
ちなみに、薬の名前のラピフォート=rapid+comfortの造語だそうです。
ワキ汗に悩む方は一度、相談してみてはどうでしょうか?
皮膚科の受診で診察してもらえるはずですが、
一度、電話で対応しているか確認すると安心だと思います。
