今世紀初め、巨大企業が倒産した。
その企業は、なんと、売上高全米7位、世界16位の企業だった。
その名は、エンロンだ。
エンロンには独特の価値観があった。
結果より、アイデアを重視したということだ。
そんな価値観が、空気となって流れていたのだ。
エンロンの破綻については、
本も出版され、ドキュメンタリータッチの映画にもなっている。
エンロンは、アイデアにより、取引可能なものならば、何でも新しいマーケットを作り、さまざまな事業に進出した。
しかし、収益をあげられなかった。
収益をあげられなかったため、会計上の操作で利益を出し、負債は特定目的事業体に付け替えなければならなくなった。
つまり、エンロンの破綻は、アイデアと結果は別ものということを示したのだ。
コロナ後、私たちは、売り上げの大事さと、売り上げがもたらすキャッシュの有難さを、改めて知った。
そして、稼ぐためには、稼ぐための実体と努力が必要なこともわかった。
至極、当たり前のことだが、エンロンにはこの2つがなかったのだ。
アイデアを出すことは重要だ。
しかし、そのアイデアで稼げるかということが、もっと重要なことを、
エンロンの破綻は私たちに問うている。
企業にはそれぞれの「空気」がある。
その「空気」は、集団の価値観が表出したものだ。
「空気」を検証することを、エンロンは私たちに教えている。
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