新年おめでとうございます。
今年も、どうかよろしくお願いいたします。
新しい年のスタートに相応しい記述を見つけましたので、ご披露したいと思います。
いまから200年前の天保年間に、寺門静軒(てらかどせいけん)が書いた『江戸繁昌記』の中の記述です。
その『江戸繁昌記』4に「好し好し(よしよし)のこと」という記述がありました。
ある炒り豆屋(いりまめや)は、日がさをさし、あしだ(高下駄のこと)をはき、ただ「好し好し」と叫んで売っているにすぎませんが、買う方も「好し好し」と言って買っているという話です。
つまり、大繁昌なのです。
驚くことに、著者はいまから200年前に、この現象をこう述べています。
「いろいろな商売が、時代の好みを追って奇妙な方法を考え出す。物は同じでも、方法がちがうと、勝ちを占める。繁昌というのは、世間の勢いがつくるものである」
問題は、なぜ、この炒り豆屋が「好し好し」と言ったかということになりますが、著者は、この商人には善悪を「一如(いちにょ)」とする気持ちがあったのではないかと推測している。
(「一如」とは仏語であり、真如が異なる現れ方をしながら一つのものであることをいう)
難しいことは、ここまでにして、「よしよし」と言うと、なにか、ものごとが上手く進んでいるような気持ちになります。
現に、私たちは、ものごとが上手く進んだときは「よし」という声をあげています。
また、ものごとが上手く進んでいるのか、そうでないかは、本当のところ、よくわからないのだと思います。
「上手く進んでいない」と思ったときも、あとで考えると「あのときは、それでよかった」と思えることも多いからです。
それならば、すべて上手く進んでいると考えた方がいいのではないかと思えてくるのです。
炒り豆屋ではないが、「好し好し」と言って進んだ方が賢い生き方のような気がします。
ものごとは、かならず、どちらかに転びます。
私たちは転び方を嘆きますが、どちらに転んだ方がよかったのかは、本当のところわかりません。
それならば、どちらに転んでも、「よしよし」と考えることは、とても大事なのではないかと思いました。
この一年、みんなで、「よしよし」と言いながら、前に進んでいきましょう!
記事詳細
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江戸繁昌記 (1980年) (教育社新書―原本現代訳〈52,53〉)
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