「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」感想 | まぶたはともだち

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・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(Amazon prime)

ケガだらけの綾波を観るたびに、改蔵だか絶望先生でコスプレパーティーに誘われた女の子が包帯グルグル巻きの綾波のコスプレで参加したら、会場に魔法使いとか吸血鬼とかの一般的なコスプレしかいなかったネタ思い出す。病気だよ

 

「碇シンジ君、貴方に見せたいものがあるの」

「……!」

「人が作り出した、究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン。その初号機。我々人類の、最後の切り札よ」
「……これも父の仕事ですか」
「そうだ。久しぶりだな」
「父さん……」

 

(中略)


「父さん、なぜ呼んだの?」
「お前の考えている通りだ」
「じゃあ僕がこれに乗って、さっきのと戦えって言うの?」
「そうだ」
「嫌だよそんなの!何を今更なんだよ!父さんは、僕が要らないんじゃなかったの?」
「必要だから呼んだまでだ」
「なぜ、僕なの……」
「他の人間には無理だからな」
「無理だよそんなの!見たことも聞いたことも無いのに、出来るわけ無いよ!」
「説明を受けろ」
「そんな……!出来っこないよ!こんなの乗れる訳無いよっ!」
「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ」
「シンジ君、時間が無いわ」
「乗りなさい」
「嫌だよ……せっかく来たのに、こんなの無いよっ!」

 

 

もうこの辺で完全に夢中になってました。はやいはやい。

まだ綾波レイも出てきてないのに。

 

公開されたのは、2007年9月1日。もう14年前のことになります。

さらにその1年前、2006年9月28日に「我々は今、再び何を作ろうとしているのか?」という所信表明が行われたわけですが――長いので引用は避けますが、そこには「この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした」「本来アニメーションを支えるファン層であるべき中高生のアニメ離れが加速していく中、彼らに向けた作品が必要だと感じます」との一文が。

この直前、ちょうど中2の自分を含め、中高生たちは「涼宮ハルヒの憂鬱」という、ゼロ年代の象徴というべき作品と邂逅を果たした直後であり、新しいアニメファンが一斉に生まれた時期。

この部分はあまり意味をなさない……ものになるはずでした。

 

さりとて、エヴァも90年代の象徴なのです。

ここから長い長い、視聴者にとっても戦いのような日々が始まったのでした……。

 

いやでも観るのは本当に8年ぶりとかで、どういう話なのか?ということ自体ほとんど覚えていなかったのですが、観てみると、あったなと鮮明に思い出せる名シーンと名言ばかり。

 

改めて発見したことと言えば……ミサトさんの汚部屋。

日本酒やらビールが散乱してることばかり気になっていましたが、UCC缶コーヒーの方がやばいと思いました。

アルコールは、分解機能が強い人は、本当に天井知らずに強いから、平気かもしれません。ですがカフェインと砂糖は、かなり平等に毒になります。

まあ比喩でなくいつ死んでも、人類丸ごと滅んでもおかしくないから、身体を全力でむしばむようなものを飲まないと正気を保ってられないんでしょうけど。そこに共感しちゃう自分が悲しい。