コミケでりんかい線・ゆりかもめの混雑を回避する裏技を紹介する | まぶたはともだち

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いよいよ年の瀬。あと1週間でオタクたちの祭典、コミックマーケット97(コミケ)が開幕する。

思えば私が初めて参加したのは2016年の大晦日だから、通算7回目の参加である。まだまだ若輩者だ。

 

開催時期が迫ってくると、毎回Twitterには「夏は直射日光の下で何時間も並ばないといけないから死ぬほど暑いぞ!」「冬は海沿いで風も吹きっさらしだから死ぬほど寒いぞ!」といった警告が親切にも流れてくる。最初のころはほぼほぼ沸騰した状態の熱湯を水筒に詰め込んだり、汗を外に逃がすタイプのアンダーウェアを着こんだりして対応していたが、思いのほか私は暑さ寒さに強い体質だったようで、幸い体調を崩したりすることもなく毎回参加している。

 

しかし、そんな私がいくら回数を重ねても、どうにも耐えられないことがある。

通勤(?)ラッシュである。

 

 

会場である東京ビッグサイトの最寄り駅は、ゆりかもめの東京ビッグサイト駅(元・国際展示場正門駅)および、りんかい線の国際展示場駅なのだが、いずれも車内はおろか、ホームで列車を待っているときですら苦痛を感じるレベルの大混雑が発生する。すし詰めにされているとはいえ、ほんの十数分間同じ場所に立っているだけで、まるでマラソンでもしたかのようにクタクタに疲れ果てている。世のサラリーマンは週5でこれに耐えているのかと思うとそれだけで頭が上がらない。

それなのに運賃が割高というのがやりきれない。私が自宅から最短ルートで向かおうとすると、新宿駅から埼京線に乗り、大崎駅でりんかい線に乗り換えることになるのだが、新宿からのわずか30分、20キロ足らずの間に510も取られる。ゆりかもめも同様だ。

どうして高い金を払ってまでしんどい思いをしているんだろう、と何回となく思っていたが、ある日ふとこれを解消する裏技に気づいたのである。

結論から先に言うと、バスを使ってアクセスするのだ。

 

新宿駅スタートなら、まず都営地下鉄新宿線に乗り、森下駅で下車。

 

大江戸線への乗り換えが出来るだけの、なんともこぢんまりとした駅だが、なんとここから土日・祝日限定で、ビッグサイトを経由する急行・日本科学未来館行きに乗ることが出来るのだ。

 

目の前には松屋があるので腹ごしらえも可能。

さらにセブンイレブンの2階が広大なイートインコーナーとなっているので、早く着きすぎてもここで時間をつぶすことも可能だ。

 

この停留所が始発なので乗れないということはまずなく、ほぼ確実に座ることができる。少なくとも鉄路のように押し合いへし合いすることはない。

(清澄庭園⦅清澄白河駅付近⦆、門前仲町を経由するが、そこから乗るのは難しい)。

急行なので距離のわりに停車する停留所は極めて少なく、所要時間は約25分。新宿から考えても1時間かからない。

 2019年12月現在、一番早い便が8時15分出発なので、到着は8時40分頃。10時開場には余裕を持って着くことが出来る。一番早い便の本数は1時間に1、2本なので、時間には留意されたい。ビッグサイト西展示棟に隣接したバスターミナルの目の前に止まるため、迷うこともないだろう。

 

運賃は一律210円。バスの車内で500円の一日乗車券、都営地下鉄も併せて乗り放題の700円の一日乗車券を購入することもできる。りんかい線を使うと往復1000円取られることを考えると、やや遠回りとはいえ決して悪くはないはずだ。

このルートの問題点は、帰りのバスは森下駅まで行かず、門前仲町止まりという点にある。とはいえ、門前仲町から都営大江戸線に乗って新宿に出ることが可能なため、さほど不便ではない。

この他にも、都バスを使ってアクセスする手段はいくつもある。

東京駅にノンストップの臨時直行バスは次から次へと来るし、新宿駅スタートに限っても東京メトロ丸の内線に乗って銀座ないし東銀座で下車し、そばの銀座四丁目という停留所からやはり都バスでビッグサイトに向かうルートなども考えられる。

銀座経由ルートは一番早い便がビッグサイト7時52分着なので、より早く会場に並ぶことが出来る。実際におととしの夏コミで使ったのだが、客層の大半がおしゃれな男女で占められていて、そのほとんど手前の有明テニスの森で降りて自分で自分のことがいたたまれない気持ちになったので、周りの目が気にならない人向けだ。

ちなみに有明テニスの森は来年1月からオリンピック開催の準備に入るため閉鎖される。次回コミックマーケット98を開催するGW時は狙い目だろう。

 

ここまで長々と書いてしまったが、実際は特に帰りのルートなどにおいては、大半の参加者は昼前には撤収し、コミケにいったついでに別の場所を観光したり、知人と合流したりするケースも多々あるだろう。そのため、都バスを使えば良いとは一概には言えないケースもあるだろう。この記事が自分にあったルートで年に二度のイベントを満喫する、その一助となれば幸いだ。