最高のおつまみ「つまみ種」に期間限定味登場!→居酒屋に行きたくなくなった件w | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

突然だが私は「おひとりさま」をこよなく愛する人間である。一人映画、一人カラオケあたりは序の口、週末はスーパー銭湯でくつろいだりすることもざらである。

最近は江の島のイルミネーションをいつ観に行くかで真剣に悩んでいる。誰と行くか、ではない。

カップル・家族連れが大半を占め、同性同士で来ている連中を探してようやく見つかるかという空間であることは容易に想像できるが、別に周囲の視線が気になるということはない。

しかし、そんな私にもどうしても出来ないことがある。

 

「一人居酒屋」である。

 

もちろん恥ずかしいわけではない。カウンター席で一人黙々と飲んでいる人などいくらでもいる。それでも躊躇してしまうのは……。

家でビールと共に「つまみ種」をかっくらうのが、あまりにコスパが良すぎるためである。

 

金麦2本、230円。

亀田製菓のつまみ種6袋セット。199円。

合計429円(税抜き)。

金麦をプレミアムモルツなどにアップグレードしても500円弱だ。なんとも安上がりではないか。

私はせんべろ(1000円でべろべろになるまで酔える)を提唱した中島らも氏の、さらにその上を行ったと自負している。

 

第三のビールの代表格、サントリーの金麦。

「ハッピーターン」「柿の種」で有名な亀田製菓が、おつまみ向けにきっと社運をかけて開発したであろうつまみ種。

10種類の小さなせんべいを少しずつ食べて、胃の中を脂っこくしたところに金麦を流し込む。

居酒屋は友人と集まる際に使える場所でしかない!などとうそぶきながら、私は夜な夜な自室で一人晩酌に励んでいた。

 

そんなある日、近所のスーパーである商品が目に留まった。

見慣れぬ黄色と緑のパッケージに危うく素通りしかけたが、そこにはしっかり「つまみ種」の文字が!

 

というわけでいつものに加えて、期間限定「冬のつまみ種」を購入した次第である。

 

調べてみると、11月末に発売された新商品のようだ。

 

 

 

意外に思われた。つまみ種は季節感のない商品だ。

 

いつでもスーパーやコンビニのいつも同じ場所に置いてあるし、特定の時期に売り上げが増減しそうには思われない。

しかし、そこをあえて『冬の』と銘打って出してきたことが興味深い。

 

さっそく中身を見てみよう。

右側が普通の「つまみ種」(以下、『通常版』)、左側が「冬のつまみ種」(以下、『冬』)だ。

『通常版』は袋を開けた瞬間、醤油系のせんべい特有のあまじょっぱい香りが広がった。

 

『冬』の方が若干ボリュームに欠けるようにも見えるが、パッケージを確認してみると、『通常版』は6袋で130グラム、冬のつまみ種は6袋で120グラム。先日「亀田の柿の種 ミルクチョコ&ホワイトチョコ」を買ったところ、普通の柿の種が1袋200グラムに対し77gしか入っていなかったことを思い出せば、誤差程度の違いでしかない。

 

美味しかったけど、袋の中がスカスカで本当に悲しかった

 

袋を手に取り、それぞれの中に入っているものをチェックしてみる。

 

『通常版』(10種類);ピー揚げ、いか天、はちみつ揚げ、海老せん、うまくち豆、枝豆スナック、焼きえびスナック、味付け片口いわし、黒豆あられ、のり巻

 

『冬』(8種類);ピー揚げ、いか天、黒蜜シナモン揚げ、生姜せん、唐辛子せん、黒こしょう豆、明太チーズ、コンポタ揚げもち

 

共通して入っていたのはピー揚げ、いか天の2種類。

正直『冬』っぽいものは生姜せんと、コンポタ揚げもちくらいしかないのでは?という気がしなくもないが、まずは通常版のスナックを、お茶でお口直しをしながら食べ比べてみる。

 

ポリポリ……。

いやはや流石は国内シェアナンバー1、亀田製菓のつまみ種。

『通常版』は、やはり単においしいだけではない、飽きさせない味だなと改めて感心した。枝豆、海老、いか、はちみつ……十人十色の味がしつこすぎず主張していて、それぞれ一口で満足できる。一袋当たり約33円。駄菓子と同じくらいの金銭感覚でこれほどのものが食べられるとは、まっこと良い時代である。

 

 

そして『冬』の方もパクリ……。

 

おお、素晴らしい!どれも決して気をてらってないながらも、なんとも個性のある味ではないか。特に黒蜜シナモン揚げはかなり攻めている味付けと言って良いのではないだろうか。金平糖サイズのそれを一口つまんだだけで、シナモンのかかったドーナツを想起させた。

特に気に入ったものその1、黒蜜シナモン揚げ

 

また、どちらにも入っていたピー揚げもそれぞれ違う味に思われて、印象に残った。

『通常版』の方はあまじょっぱい香りに包まれていたが、『冬』は本来の味であろうピーナッツの香ばしい味がする。果たして一口一口食べ比べる人間が私以外にどれほどいるか不明だが、差別化出来ていると言って良いだろう。

 

続けて、今度はビールをちびりちびりといただきながら食べてみる。

……おおっ、これは『冬』の圧勝ではないだろうか?

『通常版』も決して悪くはないが、『冬』ははるかにその上を行く。

明太チーズの濃厚な触感や黒コショウ豆のピリリとくる味などは、一口食べた瞬間に酒が欲しくてたまらなくなる代物だった。あわてて冷たい金麦を流し込むと、胃の中の脂っこくなった部分がきれいに中和されていくような爽快感に近い感覚を得られた。

特に気に入ったものその2とその3、「明太チーズ」と「黒コショウ豆」

 

じっくり味わって思ったのは、やっぱり飲み食い目当てで居酒屋には行けないな、という結論だった。

というか、むしろこれをメニューに加えるべきではないだろうか?居酒屋で一杯目はとりあえず生ビールというのがセオリーだが、もしこれがお通しに出てきたら絶対に嬉しいと思う。もし私が居酒屋を手掛けることになったら、ぜひともこれを提供したいところだ。袋から皿に乗せるだけでいいし。

 

というわけで改めて宣言しよう。「冬のつまみ種」は、お菓子としても、おつまみとしてもコスパ最高の商品であると胸を張っておすすめできる商品である!これからの年末年始のシーズン、宅飲みの際には各自スーパーの米菓コーナーにしてお買い求めいただきたい。