栄冠ナイン 大谷翔平で甲子園五連覇を目指す(大谷1年秋) | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

【前回までのあらすじ】

大谷世代にとって初めての夏。

先輩たちがめちゃくちゃ頑張ったので、何の盛り上がりどころもなくあっさり甲子園優勝した。

さて、そんな頼れる最上級生も卒業して、秋。

スタメンはこの通りになりました。

2年生がパワプロ98のサクセスのメンバーを中心に再現した「パワプロ98世代」。

1年生が2012年の花巻東のメンバーを中心に再現した「大谷世代」です。

 

1番サード、猫田(2年)

主人公の1年先輩にして2代目キャプテン。

割と影が薄いが、当時の攻略本によるとアベレージヒッター、チャンス○、ヘッドスライディングを覚えていた。

 

2番ファースト、鬼頭(2年)

1年秋の大会から加入する部員。うまく再現できなかったけど実際は三白眼でガラが悪く、ドカベンの不知火のようにつばの割れた帽子を被っている。

攻略本によると、広角打法、キャッチャー○、返球○、逆境○を覚えていた。

パワプロ98はチームメイトが最初っから結構強いので、その辺もストレスフリーで遊べる要因の1つ。

 

3番ショート、望月勝(2年)

主人公の2年後輩。にも関わらず最初からスタメンで使えるレベルでめちゃくちゃ強いので毎回ビビった覚えがある。

チャンスE盗塁Eはこころもとないが、パワーヒッター頼みで長打を連発していく。

 

4番ピッチャー、大谷翔平(1年)

ピッチャーとしての能力は以下の通り。

まだ変化量はこころもとないが、ピンチAノビAは大きい。

 

5番センター、望月剛(2年)

初代キャプテン。やや小粒なパワプロ98世代では1番のスラッガー。引っ張っても流しても長打を量産できる長距離砲。

弟と大谷が残したランナーを返す、まさしくクリーンナップ(掃除役)としての役割が期待される。

 

6番レフト、岸里亮佑(1年)

7番ライト、大向優司(1年)

8番キャッチャー、佐々木隆貴(1年)

いよいよスタメン入り。にしてもこいつら本当に能力高いな。本当に1年生か?

 

9番セカンド、高橋翔飛(1年)

聡明な読者はお気づきかもしれませんが、攻撃力を重視する余り、左投げの高橋にセカンドを守らせています。

頭の中で考えてみれば分かると思いますが、左投げがセカンドをやると、二塁に送球する際反転しなくてはならないため、動作がワンテンポ遅れ、ゲッツーが全然取れなくなります

気がつかなかったのではなく、承知の上でこのようなムチャをしていました。

甲子園5連覇をと気負うあまり、優先順位がメチャクチャになってたんですね。

 

 

控えの速水(2年)

サッカー部。ファンクラブを持つほどの人気者。柔道部の権田とは犬猿の仲。

速水と権田、どちらかを野球部に誘おうというイベントが発生するが、

個人競技の柔道はともかく、サッカー部の花形選手を「センターラインの強化に」と引き抜くのはガチで戦争になりそう。いや柔道も団体戦あるだろうけど。

 

控えの権田岩男(2年)

柔道部。鉄ゲタを履き、語尾に「ごわす」とつけるいかにもな体育会系。サッカー部の速水とは犬猿の仲。

速水と権田、どちらかを野球部に誘おうというイベントが発生するが、

パワーに特化した内野手の権田より、走攻守に優れた外野手の速水の方が使いやすいので大体こいつはハブられる。

 

控えの荒井忠太(3年)。

主人公のよき相棒。本家シリーズでいうところの矢部くんのような存在。

 

やり直すならば間違いなく高橋はファーストに回して、セカンドに荒井を入れます。

あるいは鬼頭くんをセカンドにコンバートするか。とにかくこのフォーメーションはありえません。何考えてたんだ当時のオレ。

鬼頭もお調子者ですが、荒井もお調子者。悪くないはず……。

 

控え投手の花崎(2年)

途中でパワフル高校から加入してくれるピッチャー。教室にバラの花束を咥えて現れるキザすぎる野郎。岩鬼も真っ青だぜ

常識人ばかりのパワプロ98の中で、異様なナルシストでしかも語尾が「○○だっちゃ」のコイツは相当浮いている。

しかし能力はめちゃんこ高く、最終的にはスタミナAコントロールA、150キロで総変化量15くらいになる。ありがてえ。

 

というかパワプロ98って、キャプテンになるとチームメイト全員に練習を指示できるけど、能力のノビが尋常じゃないんだよな。

固有キャラはオールA、モブでもオールBにいくつかAが混ざるくらいになるんですよね。

 

同じく控えピッチャー、五十嵐(2年)

主人公の1年先輩だけど、途中で勉強との両立に悩んで100%の確率で退部してしまう。

チームメイト評価が高いとそのイベントで「サヨナラ男」取得とミート+1、パワー+20

これはあまりにも大きかった。というか普通にやってれば絶対に発生するし。

 

最後の控えピッチャー、竹之内(2年)

主人公の1年後輩。

本来のパワプロ98だと、セカンドと外野をこなせてバントが上手い器用な2番タイプだったけど、ポジションが足りなかった。

 

花崎だけでなく、全員で後輩で大谷をバックアップしていく所存です。

 

 

おそらく大谷世代がまだ未熟な、ここが1番キツいと思われました。

果たしてどうなることやら……。

 

県一回戦、Eランクの釜石学園戦は30-0で勝利。

県二回戦、Dランクの九戸商業戦は11-4で勝利。

地区一回戦、Bランクの大沼学園戦は11-3で勝利。

地区二回戦、Cランクの白神岳義塾戦は13-7で勝利。

大谷が4回に捕まってしまい、あわてて外野に下げて花崎がリリーフ。

最後に大谷を再登板させる、という苦肉の策を用いました。打線の援護に恵まれ、事なきを得ました。

 

岩手の冬は厳しいですが、奮闘します。

 

更に甲子園出場が決定した2月……

低確率で発生するという「甲子園出場の要因は何ですか?」とインタビューされるイベント発生。

多分初めて見ました。

これ、機動力って答えたら当然盗塁Bとか出てくるわけですよね。そっちの方が面白い気もしますが、実を取りました。

 

さあ、春の甲子園です!そういえば「センバツ」って言葉は使われてないわけですね。

 

  春の甲子園一回戦、Cランクの士別東戦は10-1で勝利。

  春の甲子園二回戦、Cランクの日高第一戦は8-1で勝利。

 春の甲子園準々決勝、Aランクの木曽水産戦は10-3で勝利。

  春の甲子園準決勝、Aランクの岐阜東戦……。

ここまで1年生ながら好投を続け、非凡なところを見せてくれていた大谷でしたが、ここで壁にぶち当たります。

5回途中8失点でノックアウト。やはり打たれるときは打たれるのです。

やむなく花崎先輩を投入。

このときはまだ2点ビハインドであり、なんとかなるだろうと楽観視していました。

ところが、ここから岐阜東打線の勢いが止まりません。

やっとの思いで攻撃を終わらせたときには、相手のリードは6点に広がっていました。

 

やっとの思いで3点差に詰め寄った直後の8回、今度は3番手の五十嵐に相手打線が襲い掛かります。

連打であっさりダメ押しの2点を追加。

更に猫田キャプテンの致命的すぎるエラーで傷口は広がり、2死満塁。

ぐえーっ、緩急重視、緩急重視!

……ここはなんとか後続を断つことに成功しました。

8回ウラ、花巻は連打でノーアウト2、3塁のチャンスを作るも、9番高橋の犠牲フライによる1点止まり。

 

逆に9回表、4番手の竹ノ内がノーアウト1、2塁のピンチをつくり、ホントのホントに絶体絶命。

苦肉の策で、ライトの大谷が再登板。

連打をかなり浴びておりスタミナが心配でしたが……。

後続をレフトフライとセカンドゴロ併殺に打ち取り、なんとか無得点。

4点ビハインドのまま最終回に突入します。こいつら何回円陣組んどんねん。

 

打順の巡り会わせがよく、先頭の速水から魔物発動。20%の確率に勝利しました。

もちろんコマンドは「転がせ5」。打球はボッテボテのサードゴロになりましたが……。

間一髪セーフ。走塁Eはキツいぜ!

続いて、望月弟。

ここは引っ張り5。

しかし、あえなく平凡なレフトフライ。1アウト1塁。

さあ、続いて大谷翔平。ここまでノーヒットの鬱憤を晴らしてくれ!

引っ張り5を選択しましたが、あえなく平凡な打球がセカンドゴロ。しかも弾いてくれません。

ショートに転送されて、またしてもエラーせず2アウト。自分の顔が青ざめていくのが分かりました。

最後に一塁に転送されて……

……しかし、頭から滑り込んで間一髪セーフ。試合終了は免れます。

一塁ランナーコーチも迫真のポーズ。

エースのケガを恐れぬ執念のヘッドスライディングが、花巻ナインを鼓舞します。

 

追い詰められましたが、花巻の下位打線も決して見劣りする打線ではありません。

5番、望月兄。

まだホームランが出ても全然足りません。つないでくれ、「転がせ5」!

打球はセカンドゴロのところ、弾いてくれました。

いくら正直右方向に転がされると弾きつつも間に合ってしまう可能性があるのですが、ここもなんとか間一髪セーフ。

まだまだいきます、次は6番岸里……。

ってコマンド悪っ!1年はまだ信頼度低いですもんね。

お祭り男を発動させてから、ここは特殊能力「流し打ち」に賭けます。

2球で追い込まれた岸里でしたが……

レフトフェンス直撃のツーベース。つないだ、つないだ!花巻の夏はまだ終わらない!春だけど!

 

7番荒井は、ピッチャーがばててきたのもあってフォアボール。

ここで相手ピッチャーが最後の角井に変わります。

ここまで来たら相手がどんなピッチャーだと変わらないのですが、一応能力チェック。

うん!?E能力が目立ちますが、MAX154キロで3球種持ち。

最後の最後までこんな奴が残っているなんて……

 

ここはもう「おまかせ5」しかありません。頼む、佐々木!

こちらの祈りをよそに、打球はやや深いながらも平凡なライトフライ……

「あーっと打球をこぼしている!」

しかも思いっきり後逸。まさかまさかの土壇場で同点に。

9番高橋もコマンドが悪く、やむなく流し打ち2。

これは流石に延長戦かと思いましたが、サードゴロエラーで更につなぎます。

そして、最後は猫田キャプテン。

こうしてボクたちは、マンガのような奇跡の大逆転劇をなしとげたのでした。

 

春の甲子園決勝、Aランクの滋賀水産戦……。

衣川って名前のキャッチャー、昔ヤクルトにいたよね。関係ないけど。

 

決して楽ではなさそうなバッテリーではありましたが、花巻は終始優勢。

大谷は自らホームランを放ち、9回のマウンドに上がります。

そして。

準決勝の借りは返した、と言わんばかりの安定感を見せてくれました。

 

南海ホークスばりに濃緑な歓喜の輪を見つめながら、ボクは「お前たちにはあと3回、同じ思いをさせてやるからな!」と心の中で固く誓うのでした。

 

【大谷の個人成績】
地方予選.500(20-10) 本2 打点7 盗塁1

防御率3.95(27回3分の1自責点12)奪三振29
 

甲子園.190(21-4) 本2 打点6 盗塁0

防御率3.76(38回3分の1自責点16)奪三振36

 

甲子園では全然打てませんでしたね……。

 

1番キツかったと思われる2年春のセンバツも制し、舞台は再び夏へ。

大谷たちは3度目の甲子園優勝を達成できるのでしょうか。

続きます。