広報誌MAMMY LIFE 第219号 医療技術部 検査課 | 札幌マタニティウイメンズホスピタルのひだまりブログ

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広報誌MAMMY LIFE

~ブログ版 第219号~

 

~検査室からのお知らせ & お仕事紹介~

 

医療技術部 課長 青木聡美

 

皆さま、こんにちは! 医療技術部 検査課です。

今回は、検査室からのお知らせ & お仕事紹介をします。

 

昨年4月と6月に一名ずつ、検査室に新しいスタッフが加わりました!

頑張り屋のママさん検査技師と、他院にて胚培養士の経験がある検査技師になります。

 

それぞれ、ご本人から自己紹介コメントをもらいました。

 

🐻 🐻 🐻 🐻 🐻 🐻 🐻  

 

前職では聴力検査やめまいの検査・エコーなど、生理検査を主に行っていました。

5才の息子と3才の娘がおり、娘はこの病院で産まれているので「マタニティっ子」です。

趣味は「推し活」です。

子どもたちと「推し」を生きがいに頑張っています。

 

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前の職場では胚培養士の仕事や婦人科外来のお手伝いをし、患者さまと接していくなかで産科にも興味がわいてきました。

もうすぐ1年経ちますが知らないことがまだまだあり、頑張りながらも楽しく働いています。

休日は遠出して、現地のおいしいものを食べるのが好きなので、オススメありましたら教えてください!

 

🐻 🐻 🐻 🐻 🐻 🐻 🐻 

 

とてもポジティブなおふたりですので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

「胚培養士」というワードが出てきましたが、皆さまには馴染みのない言葉ですよね。

 

胚培養士とは、卵子と精子を受精させ、胚(受精卵)をお預かりしてお世話をする「体外受精のスペシャリスト」のことを指します。

国家資格はありませんし、胚培養士でないとできない…という業務制限はありませんが、生物系、農学系の大学出身者、薬学部や看護学部の出身者、臨床検査技師の資格取得者が胚培養士として働くことが多いです。

 

先ほど、国家資格はないといいましたが、

・日本卵子学会が認定する「生殖補助医療胚培養士」と「生殖補助医療管理胚培養士」

・日本臨床エンブリオロジスト学会が認定する「臨床エンブリオロジスト」

という、各学会の定める資格があり、

どちらも不妊治療施設で働いている胚培養士が、必要な条件を満たすと試験を受けることができます。

 

当院には、「臨床エンブリオロジスト」有資格者と、胚培養士経験者が在籍していますが、「精子を扱う」というジャンルでは、検査室の全メンバーが

●精液検査     

●人工授精に使用する精子の処理   

にかかわっていますので、その内容を簡単に紹介します。

 

●精液検査

患者さまに最初にうけていただく基礎的な検査の一つで、専用のカップに精液を採取してもらいます。

検査室では、顕微鏡を用いて精子を1匹ずつ数え、精液中の精子数や運動している精子の割合、正常な形態の精子の割合などを調べています。

 

●人工授精に使用する精子の処理

精液の中には成熟した精子だけではなく、未熟な精子や奇形のある精子、白血球などの不純物も含まれています。

このような精液に処理を施すことで、成熟した精子を回収して運動性の高い精子を集めたり、精子濃度を調整したりしています。

 

 

検査室は、患者さまの診療エリアから少し離れた場所にありますが、生命誕生にもかかわることができるので、うれしく思っています!