こんにちは。かがやくじぶんをみつけられる!楽しいピアノ・リトミック教室 横山まなみです。
今日は、私の次男で障がいのあるシュンヤの『早春スタートピアノ奮闘記』を綴ります。
シュンヤは、出産時のトラブルで脳性麻痺となり今にいたっています。本人は身体や身辺が不便だとこぼすことはありません。むしろ何事にも積極的で、私のほうがいろいろ教えられることばかりです。
はじめてのピアノレッスンをオンラインで・・・できるかな…
▲はじめての顔合わせで
画面に向かってちゃんと座っていられるのか、話を理解できるのか、不安が多少ありました。でもそんな不安はあっという間に吹き飛びました。さすがりえ先生は、障がいのある生徒さんのプロ先生。シュンヤは先生とあっという間に打ち解けてしまいました。
▲名前をおしえてね。と言われて紙に書いたシュンヤ
このようにしてオンラインレッスンを週一回30分続けて受講させていただきました。
ピアノレッスンを通して習得したことは、ピアノを弾くことはもちろんのことですが、普段生活していては気がつかない細かな「気づき」がありました。
▲ゴーゴーピアノでレッスン楽しい!
気づきの一つは、「お母さんの声ではない人の声かけに反応できるか」ということ。
先生の言葉を理解できるか、話を理解しているか、何がわかって何がわからないかを、客観的にやり取りを見せてもらううちに「今まで私が全部人の言葉を通訳のように言い直して噛み砕いてシュンヤに伝えていたな」と反省しました。
レッスンの回数を重ねるごとにりえ先生の言葉を把握して受け答えができるようになって来ました。母は子を守るだけでなく、少し離れて見守る姿勢がとっても大事ですね。
レッスンの成果があり、りえ先生の講座での登壇には、「ドレミファあんぱんまん」を披露することができました。シュンヤがピアノを弾くことができて感動しました。
時には、4の指が動かしにくいから使いたくない!とか、鍵盤を叩くように乱暴に弾いて怒ってみたり…ということもありました。テンポもなかなかインテンポで弾けない日々が長く続いて、できるのかな?と思ったこともありましたが、彼はコツコツ毎日作業所に行く前のAM8:00から練習を続けました。
▲登壇の中でのピアノ演奏披露の様子
それからもう一曲、歌の指導もしていただいている中で、嵐の「カイト」を歌いました。講座ではみなさんにほめてもらえて、頑張って練習した成果が形に残り本人も満足の様子でした。無理なく成功体験を積ませてあげることによって、ピアノへの意識も高まり、自分に自信がついた良い機会に恵まれてとても嬉しく思います。
▲楽譜はりえ先生のご指示を受け、手作り
これを機に、ピアノはオンラインで継続させていただいております。
おばあちゃんの誕生日には、「ハッピーバースデー」をレッスンして誕生会で演奏披露もしました。
6月にはなんと、AMAピアノと歌と管弦のコンクール(ピティナと提携)
のエンジェル部門(障がいのある方の部門)にださせていただきました。
コンクールも今回はオンライン審査があり、福田りえ先生や審査員の諸先生方、スタッフ様にお世話になり、出場できました。
数名の審査員の先生より銘々に講評もいただきました。
▲賞状と記念品をいただきました。嬉しい!
社会には理不尽なこともあるけれど、こちら側の考え方を前向きに考えれば、ウェルカムな人たちや場所が日本にはあります。
シュンヤが小さい頃は、悲しみに暮れて毎日しんどい時もありましたが、幸いなことにシュンヤは音楽が好きでいてくれました。それを楽しめるようにこれからもサポートしていこうと思っています。
▲コンクールの動画審査用の一部 動きにくい指で頑張っています。
福田りえ先生のレッスン教室は横浜市にあります。今年は、本物のりえ先生に2回会うことができ、レッスンを受けてきました。
ついこの間も、お邪魔してきました。12月のレッスン曲は「ジングルベル」。iPadに色音符楽譜を入れ、楽譜を見ながら見事りえ先生とジングルベルの連弾ができました。
▲ちょうどクリスマスシーズン!
話すスピードやレッスンのテンポは、それぞれの生徒さんの障がいや特徴に合わせて進められているとおっしゃるりえ先生は、音楽療法士さんの視点からもたくさんのアドバイスをくださいます。
私も自分の教室のいろいろなタイプの生徒さんのためにずっと指導法を勉強していこうと思っています。