LOVELY WRITER 8話その2  の紹介 | まみやさんのんびりかいてみました 

まみやさんのんびりかいてみました 

久しぶりまったり戻ってきました
2022年1月29日からはタイのUpPoompat君(Poompat Iam samang)とKaonoppakao君の事を中心にかき
2013~17年は韓国のキムヒョンジュンさんとファンボさんの事を中心にかいています

Lovelywriter 8話の続きその2 まだ8話途中です。8話長いです。

 

まみや視点で見る 8話その2 です。

注)まみや視点はまみや解釈と妄想が入り混じりながら進行します。

 

ネタバレいやな人は見ないこと。

じっくり見たい人は

U-NEXTでみましょう。

 

時間があるとき勝手に修正くり返してると思いますがお気になさらずに。

******

 

僕(GENE)は編集長に会いに出版社に来ていた。

編集長のBUAさんからチェックの終わった原稿を受け取る為だ

「あらGENE,座ってちょうだい。で、調子はどうかしら。食事は済ませた?」

というBUAさんにHINと食事の約束をしていると伝えた。

「それはいいわね。じゃあ、早くご飯が食べれるように、さっさと終わらせましょう。

まずこれについてね、赤でマークをつけておいたわ詳細はここね。帰ったら目を通しておいて。」

口早に用件をまとめて話すBUAさんに

「わかりました。」と答えた。

ストーリが重いと注意は受けたが

これは、彼(NUBSIB)と僕(GENE)の二人のストーリーでもある。

大幅な変更は認めたくない。

いつものごとく濡れ場を増やせと言い続ける彼女に

「じゃあ…次の章で追加します。」と言って納得させた。

「うん。決まりね。濃厚にね。また、あなたに教えてくれた人にお願いして。」

図星をつかれて動揺してしまうが

「そんな人いません。」と断言した。まあ、信じてはいないようだが。

社長からの贈り物と言って大きなカバンに満杯に入ったBL小説をBUAさんが僕に手渡し

BUAさんは風のように去っていった。彼女のあとに残されたこの大きな荷物。鞄の中身を覗き見て、この量を見なくてはいけないのかとがっくりと肩を落とした。

 

打合せ後、カフェTEENでHINと待ち合わせ。

HINがすぐ気づくようにテラス席に腰を下ろす。

後ろからこっそり表れて僕を(GENE)驚かすHIN。

「GENE,調子はどう?会いたかったよ~。ねえ、NUBSIBに会わせて~。」

と会って早々調子のいいことを言ってくる。

「お前が会いたかったのは僕(GENE)?それともNUBSIB?」

「二人ともいなくて寂しかったよ。GENEはどう?BUAさんに会ってきたんでしょ。」

その言葉に僕はどっと疲れた顔をしてしまう。

いつも通りの濡れ場の要求に追加。正直なんでそんなに書かなきゃいけないのかわからない。

そんな不満をHINに吐き出す。

「自然な流れで起こるものだって考えるのは?

物語の中の役立つシーンと考えるんだよ。読者も分かってくれるって

濃厚絡みは売れるしね。」と言われても僕はやはり納得いかない。

前作だってBUAさんの言う通りに濡れ場を追加していくと

僕が考えていたストーリーはめちゃくちゃになった。

今回の小説はそうなってほしくない。

まだ納得いかなさそうにする僕にHINは視点を変えるように話してきた。

「じゃあ、視点を変えて考えてみて?BUAは出版社の代表だし読者の好みも知っている。

もしそれが読者の好みだと知ればまた同じものを売りたいと思うでしょ。」

それはあくまで一般論だと僕は思う。

僕のファンならば濡れ場よりもストーリーを楽しんでくれると信じているからだ。

「ストーリーを先に考えてどこに配置すべきか考えればいいんじゃない?

わざわざ無くそうとするんじゃなくってさ。必要な時に必要な場面で。

読者も分かってくれるさ。濡れ場で売ってる小説にそれがなきゃおかしくないか?」

的を射たHINの言葉に僕はやっと納得した。

「そうだな。お前の言うとおりだよ。ところでさ、大人になったな。小説はまだ書いてるのか?」

「うん書いてる。言葉選びが難しくって、書き進めるのが難しいんだ。」

「助けが必要な時は言ってくれ、お前は僕の兄弟みたいなもんだからな。」

「わかりました。兄さん。」そう言ってHINは微笑んだ。

 

店から突然現れた女性が僕(GENE)に本を差し出す「サインおねがいしてもいいですか?」

NUBSIBのサインの書かれたNUBSIBが表紙の雑誌。

「この本間違ってないですか?」わざとだとは分かっていても一応聞いてみる。

「間違ってないです。NUBSIBさんのサインの隣に書いてくれませんか?

ウィザードさん(GENE)の本も持っているんですけど今は手元になくて、次回会えれば小説にサインください。」

まあ、仕方ないと諦めた僕はNUBSIBのサインの下に

WIZARDと自分のサインを書き連ねた。


「NUBSIBのサインはどうやって手に入れたの?」とHINが彼女に聞く

「偶然会って、GENEさんに隣にサインしてもらいますねと言ったら書いてくれたんです。」

と言ってきた。はー、何やっているんだあいつは。

二人に戻ったテラス席でHINは二マリと笑みをうかべ

「GENEさん、NUBSIBのサインはないけどサインしてくれますか?」と僕をからかった。

 

 

家に帰り、原稿の直しが終えた頃、もう夜は明けて外は明るくなっていた。

一杯のコーヒーを注いだカップを手に取ると、

まだ涼しい外の空気を吸うために僕(GENE)はベランダに出た。

動き出した街を眺めながら僕(GENE)はコーヒーを味わう。

「それでお腹いっぱいになりますか?体に気を使ってください。」

気のせいか彼(NUBSIB)の声がする

声のする方にゆっくりと振り返る

彼(NUBSIB)が当たり前のように隣の部屋のベランダにたたずんていた。

「NUBSIB?!」

驚き固まる僕をよそに

ベランダの境界線まで彼が僕に近づいてくる。

「はい。僕です」

「なんでそこに?」

「前の住人から買いました。」

すました顔で彼(NUBSIB)が言う。

「何考えてんだよ」

「お金のことは気にしないでください。」

「分かってるよ。お前の金だし、でもなんとも思わないのか?」

「僕には価値のある事です」

そんな言葉を贈られると何も言えなくなってしまう。

「もし、そこを買うって知ってたら部屋を貸したのに」そうつぶやく僕(GENE)に

「じゃあここは売りますね」と嬉しそうに声あげる彼(NUBSIB)

「もうイカレてる。」

「怒らないで。前から買ってたんです。」

ん?今、前からって言わなかったか?恐る恐る彼に聞く。

「いつだよ?」

「去年ここに住もうと思ってました

でも偶然GENEの小説がドラマ化するって知ったんです。」

驚きとあきれが一度にやってくる。

「お前・・・」

「はい。・・・・GENE僕がここに引っ越したこと怒ってないですよね。

ただ、あなたのそばに居たいんです・・・・安心するから。」

そばにいたいのも安心するのも僕も一緒だ。

「本当は怒ってない。」

そう答えながらも彼には分っていてほしかった。

「でも分かってるだろ。なんでここを出ていくように言ったのか。」

「分かっています。

ここに引っ越しはしましたが、約束します。邪魔はしません。

GENEの部屋に入るときは毎回許可を取ります。」

うつむきながら彼の言葉や気持ちを汲み取っていく。

「過去に起こったことは謝罪します。」

僕(GENE)は顔をあげ彼の言葉に頷いた。

「理解してくれてうれしいよ。」

「じゃあ、ほっぺにキスしてもいいですか」と言う彼(NUBSIB)

子供の頃の仲直りのキス。少し昔を思い出し笑みがこぼれる。

うん。と頷くと、ゆっくりと彼(NUBSIB)に近づく

彼のそばに来ると彼は身を乗り出しそっと僕の頬にキスをした。

僕(GENE)にのばされた彼(NUBSIB)の手は

口づけされたその頬にそっと添えられ。ぬくもりが愛しさに変っていくのが分かった。

「まだ寝てないんですね。疲れた目をしてます。」

心配そうな彼(NUBSIB)の顔

「うん。」

「もう寝てください。」

彼の言葉に笑みを浮かべ

「分かった。じゃあお休み」とあいさつをした。

「お休みなさい。」彼(NUBSIB)の言葉になんだがぐっすり眠れる気がした。

 

夕方近くに目覚めた僕(GENE)は彼(NUBSIB)を誘い夕食の買い出しに出た。

今日は支払いを彼(NUBSIB)がしてしまったので、帰り道

「次は僕(GENE)が夜ご飯を奢るよ。」と言うと、

「いいえ、僕はGENEの為に夕食を買うべき人なので。」だってさ、

「笑える。僕は(GENE)もう大人だし。今は自立だってしてる。」

「でも、僕(NUBSIB)は幸せなんです。」

「どうして?」

「だって、デートに誘ってくれたでしょ。」

「お前変だぞ。これはデートでも何でもない。」

そう言って僕は頬を膨らまして不機嫌になった。

「ほら又ほっぺが膨らんだ。」

と言って彼(NUBSIB)は僕(GENE)の頬をつついてくる。

「これが可愛いって知ってます?」

「もう、うるさい。」と怒る僕(GENE)に。

「恥ずかしがり屋なんだから。」と彼(NUBSIB)が笑う。

「そんなことない。」

「ほら、また膨らんだ。」

「うざい。」

 

マンションの玄関ロビーに入ると笑顔で僕(NUBSIB)の兄(NUENG)が待っていた。

母さんが心配するものだから様子を見に来たらしい。

さっきまであんなに笑顔だった彼(GENE)の表情が曇ってしまった。

可愛そうなGENE。

彼がなぜにここにいるのか尋ねられて

「それは…ここに住んでいるんです。」

おどおど言う彼(GENE)に

「あ~なるほどね。ずる賢い奴めもう手に入れたんだな。」

なんて僕(NUBSIB)を見てニヤニヤしなから余計なことを言う。僕(NUBSIB)は兄を睨みつけた。

おまけに僕らの夕食の事まで聞いてくるし、居座るつもり?ほんとやだ。

「兄さんが居着いたら追い出すの大変だよ。も~。ちょっとだけだよ。」

「おい、SIB。俺だけだし干渉もしない。食べたら帰るよ。」

と言う兄に、彼(GENE)は優しいから

「別に僕たちは何もないですよ。邪魔でもないです。追い出したりもしません。一緒に食べましょう。」

なんて言葉をかける。

「ほら、彼を見習え」

だってさ、すぐ調子に乗るんだから兄さんは。

ふてくされた僕は部屋に戻る彼(GENE)の後をとぼとぼとついていった。

 

 

夕食を3人で囲む。

僕(NUBSIB)はエビの殻を取って身を彼の皿にのせる。

彼(GENE)が食べてくれるのを見つめながら待つ。

なのに「NUENGさんにもとってやれ。」だなんて。

「何で、兄さんには手があるでしょ。」と言っても

「やってあげろ。」って彼(GENE)が言うから

エビを兄の皿に3匹そのままのせてあげた。

「SIBやってあげろよ。」って又彼(GENE)が怒る

「なんで?」

僕(NUBSIB)の手は彼(GENE)だけの為にあるんだから。そう思っていたら、彼(GENE)が

「NUENGさんぼくがつぎますね」と兄だけの皿におかずを取り分けた。

「なんで僕にはしてくれないの?」

ずるい。いじわるだ。

「何でって、手があるんだろ。」

なんて僕(NUBSIB)の言葉をそのまま真似て言い返す彼(GENE)

「ダブルスタンダードなわけ?」とすねる僕。

「え?誰がダブルスタンダードなんだろうね。」なんて言い返された。

「もういいから食べよう。二人はわざと俺に嫌がらせをしてるのか?」

と兄が仲裁に入る。

「ちがいます。」と言う彼に兄が

「分かった分かった。食べるぞおなかがすいてる。

二人っきりがいいなら俺はいないことにしろ。静かに食べるから。」

と言うと静かな食卓に戻った。

ちらちらとみる彼(GENE)の視線は僕(NUBSIB)だけのものになったからいいけどね。

 

 

食事後NUENGさんがおばさんに今日の事を電話で報告をしていた。

僕(GENE)も電話に出た方がいいのかと思ったけど。

NUENGが大丈夫と手で合図し僕(GENE)を止めた。

電話を終えると

「どうしたんだ?もう一緒になったのか?」と尋ねられた。

「まだです。」と答える。

「じゃあ、あいつに優しくしてやれ。ずっと待ってたから。」

その言葉で僕(GENE)の頬はだらしなく緩む。

「もしちゃんと付き合うなら、かえって両親にも伝えてくれ。母さんはお前のことが好きだから。何も言われないさ。喜んでくれるよ。GENE思い悩むな。両親だって大人だ。父さんは家族の評判を気にはするが頭の固い人じゃない。じゃなきゃ俳優なんて許すと思うか?

正しだ、もし父さんが見つけたら厄介だ。お前も大人だが両親がいるだろ。全部言っておけ。」

と僕たちがすでに付き合っている前提で話をしてくる。

「待ってください。僕とNUBSIBはそういう関係じゃありません。」

「そうなっていくだろ。SIBは弟だ。わからないとでも?あいつからは逃げられないぞ。」

と言われ、逃げられないってどういう意味だと思考を巡らせた。

 

 

兄さんを送りだした後、彼(GENE)を探しに部屋に戻る。

パソコンを取り出し机に向かって原稿を書く彼(GENE)がいた。

彼の隣に座り口臭スプレーをする。

彼に姿を見つめていると様子がおかしいことに気が付いた。

原稿書く手が止まったまま一点を見つめている。

彼(GENE)の目の前で手を振っても気づくそぶりもない。

気分を変えようと

「夕食後だからスプレーしようよ。」とスプレーを差し出すが

彼は首を横に振る。

彼の膝に手を置いて彼を落ち着かせながら問う

「大丈夫?GENE。」

「うん。大丈夫だよ。少し考え事をしてたんだ。」

「何を考えてたのか教えてくれる?」

彼は僕の方を向き

「NUENGさんに両親に僕たちの関係を話してほしいって言われたんだ。」

と(GENE))は言った。

僕(NUBSIB)はすごくうれしくて笑みがこぼれる。

「そうなの?」

「なんとも思わないのか?」

とまだ不安そうな彼(GENE)の手をそっと握る。

「僕は伝えたい。両親だけじゃなくすべての人に。」

「でも・・・」

「GENEは考えすぎだよ。」心の準備が出来るまで僕は待つよ。

心配しないで。僕の愛を受け入れてくれるまで待ってるから。」

僕の話を聞いていつもの彼に表情が戻る。

「そうだよなお前は正しい。お前との間にはまだ何もないんだから。」

何て言って手を差し出す。

「スプレーちょうだい。」

口臭スプレーをした彼が

顔を僕に近づける

僕(NUBSIB)はそっと目を閉じる。

彼(GENE)が近くにいると感じてドキドキしてしまう。

しばらくの沈黙の後

「ハッ」と彼の息が僕の顔にかかった。

目を開けるといたずらっ子のように笑う彼(GENE)がいる。

もう全く、可愛いすぎる。

パソコンを閉じ部屋に戻ろうとする彼(GENE)に

キスをせがんで僕(NUBSIB)は彼の腕を絡ませてつかむ。

でも、フンって感じで僕の手を払って部屋に戻っていく彼(GENE)。

ああ、どうしてこんなにも可愛いんだろう。